ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ 感想その2 ~戦車アクション解説~

感想その2では、その1じゃ触れてなかった「戦車アクション」の部分について書いていこうと思います。某ゲームに近く、それでいてあちらより初心者が遊びやすく、それでいてガルパンのゲームらしい仕上がりとなっていて滅茶苦茶面白いです。

WoTをベースに新規に優しく、そして多数のアレンジを追加

戦車アクションのベースは、「World of Tanks」をイメージしてもらえれば大体分かりやすいかと思います。照準の移動より遅い砲塔の旋回、一度止まってしまうと加速するのに時間が掛かる、思った以上に旋回しない、装填に時間を要すると言った操作の基本部分は、WoTの既プレイヤーならすんなりと入り込めることでしょう。

一方で、そこはガルパンのゲーム。あちらとは違う部分が多々あり、ボイスを始めとしたスキルやステータス等キャラごとの個性を出したキャラゲー要素、ドリフトやナポリターンと言ったガルパン世界の戦車らしい要素も多分に含んでいます。ドリフト・ナポリターン・ブーストダッシュの3つは、特に機動力面であちらとの大幅な差別化を図ることに成功しています。

ドリフトは特にこのゲームをやる上で最重要なテクニックで、角を曲がったり素早く身を隠すだけでなく、ドリフト中は攻撃力も上がる仕様。基本的に戦車というのは正面>側面>背面の順に装甲が厚いので、お互い正面から撃ち合っても埒が明かないことも多く、劇中のようにドリフトで回り込みながら側面や背面への攻撃を狙うことが特に攻撃面で重要となってきます。慣れてくると、WoTとは全く別の軽快な操作をしていることでしょう。

キューポラから顔を出せるキャラも、アニメ調は崩さずに3Dになっており、アンチョビのウィッグとリボンも劇中のようにきちんと風に煽られてたなびきます(地毛だ!)。

それと、戦車の強さが言ってみればtier1からtier10までごっちゃの闇鍋なので、CV33の豆鉄砲でもマウス相手にダメージが通るようになっていますが、そこはまぁ仕方ないね。カチューシャがマウスに乗ってCV33を相手取るミッションもありますが、マウスで蹂躙するミッションかと思ったらCV33の集団にボコられるミッションなのがこのゲームのWoTとの違いを最も端的に表していると言って良いでしょう(このゲームのCV33は恐怖の対象です、その一端の説明についてはこちら)。

隠蔽率は無く、単純に索敵能力が高いほど遠くの敵を見つけやすいようになっていると思われますが、一部の倒木に隠れると見つかりにくくなる様子。マップ自体もWoTに比べたら全体的に狭いマップが多め。そして木は倒せません。倒せそうで倒せないものが意外と多く、そこに戦車が引っ掛かることも。戦車は火砕流の中だって進めます!でも木にぶつかって止まります。このゲームにおける序列は木>戦車>電柱となっています。ツッコんだら負けだ。

WoTでは即退場に直結するような↑の180度の横転であろうとも、数秒経てば復帰出来るという親切仕様。砲弾の種類も一つの砲塔に付き一種類固定で、弾数の制限もありません。照準が苦手な人にも配慮し、精密射撃は無理ですがロックオン機能も搭載されています。自走砲が無いので各戦車は軽戦・中戦・重戦・超重戦・駆逐という分類に。これらの点はWoTよりシンプルに、より取っ付き易く調整されている部分ですね。

その他、WoTでも重要な昼飯の角度や履帯切りもありますが、このゲームでは照準を合わせた際にそれを教えてくれるという親切設計。この手の戦車ゲームが初めての人にも分かりやすくなっています。また、L1かR1を押せば自動的に昼飯の角度を取ってくれるのも便利。

一方で「クイックリロード」というシステムがあり、タイミング良くボタンを押せば瞬時に装填が完了する反面、失敗すると通常より数秒装填が遅くなってしまいます。タイミングはかなりシビアで、装填スピード自体も砲塔によって異なっているので場合によっては無理に狙わないで装填が終わるのを待つのも手。腕によって大きく差が出る部分と言えるでしょう。

副砲も撃てるというのはWoTとの最大の違いの一つ。あちらでは固定砲塔しか使えず中戦車でありながら図体も高く隠蔽率も低い駆逐戦車として使わざるを得ないリー先生ことM3Leeも、こちらではちゃんと両方の砲塔で発射可能。照準も非常にシンプルな仕様で、固定砲塔が可能な限り回転砲塔に追従。固定砲塔も照準出来る位置であれば、二つの砲塔で同じ場所を狙えるので単純に手数が2倍に増える強みがあります。勿論装填も2つ分あるので、両方クイックリロードを安定させるのは混戦の中だとかなりの難しさとなるでしょう。

スキルを使うか、短時間バーストか

照準の左にある緑のゲージが「アクティブゲージ」。華さんも言っているように戦車道はアクティブなので、移動や砲撃等積極的に行動しているとゲージが溜まっていきます。で、100%溜まるとゲージが点滅して使用可能になり、2種類の技から1つを選択。各車長のカットインが入り、効果時間中は戦車が光ります。

△を押すと車長スキルが発動し、各キャラごとに設定された固有のスキルを発動。自分自身への長時間の強化や味方全体へのバフ等、被りもありますが効果はキャラごとに様々。みほと愛里寿はこれでボコの位置が一定時間表示されるので、デカール集めの際は有効活用すること。

△+○でパンツァーハイが発動。こちらは全キャラ共通で、5秒間程と短いですがその間は無敵・クイックリロード自動成功・弱点視覚化と強力な効果を得られます。瞬間的なDPSの底上げ、ギリギリ逃げれるか逃げられないかといった状況での安全確保、時間稼ぎ等用途は多い。

ゲージはそこまですぐに溜まるものでもないので、いつ・どこで・どちらを使うかといった判断が重要になります。例えばダー様なんかだと、敵を即全員発見するというこの手のゲームにおいてぶっちぎりにヤバイ効果を持ってたりするので、オンラインやエクストラではスキルで隊長を選ぶのも一つの手と言えるでしょう。

WoTで満足出来なかった人には待望のゲーム

戦車アクションについては、VITAのゲームやWoTとのコラボでは満足出来なかった、「ガルパンごっこ」、もとい「戦車道ゲーム」がしたい人々にとって正に待望のゲームと言えるものになっていると思います。

WoTに更にアクション性やキャラゲー要素も加えた感じで、各キャラの豊富なボイスが飛び交い、ステージも大洗を始め、作中での試合の舞台をそれっぽく再現されたものばかり。オンライン対戦が最大5vs5と少し人数が少なめですが、それを差し引いて余りある位ガルパンのゲームとして、そして戦車道アクションゲームとしてとても面白いものになっています。

まぁ理屈っぽく言わなくても、VITA版より圧倒的に再現度の高まった大洗町を、好きな戦車とキャラでドライブ&戦車道が出来る。これをきちんとクリアーしているわけですから、この時点でガルパンおじさんにとって神ゲーなのですよ。

・・・ただ、見過ごせない部分もあるのですが。それについては感想その3で。