ワールドトリガー 第238話 遠征選抜試験㉞ 感想 

あんくる先生の新連載「カタチにする仕事」、良い意味でいつものあんくる先生らしさが溢れていましたね。そしてワートリの一つ前の掲載・・・

戦闘シミュの3日間から罠がてんこ盛りのトリオン兵シミュレーション

まさかの「トリオン兵つくーる」によって作成したトリオン兵同士での対戦を行う5日目と6日目の戦闘シミュレーション。予想以上に作成できるトリオン兵のカスタマイズ性は高い一方、コスト上限は作成者のトリオン量が直結しているので修とかは強いのが作れない。

が、各隊ごとの合計値の上限は12000で固定の為、個々のトリオン量が低い隊も強力なユニットが作れないだけで戦力上の大きな不利は無し。また、作成コストがそのまま撃破された時の相手ptになる為、強いユニットは万が一やられた時のリスクも大きくなっていたり、割と頭を悩ませる要素が沢山盛り込まれている様子。

今回は諏訪隊と歌川隊がメインで、後半はユーマによるトリオン兵運用講座。ユーマが怪しまれないようにフォローする歌川君、気遣いの男。事情を知ってる隊長なのが大きいわね。やしゃまるスカーレット!!

それぞれのユニットの能力やトリガー構成自体は本人から推測出来た3日間の戦闘シミュと違い、今回はトリオン量が大きい人が超強力なユニットを作れる以外のことは何も分からない状態。なのでユーマは「こっちは対策はしない」ということを提案。相手にだけは考える情報を増やして(東塾生じゃないのに東さんみたいだ)、こっちは様子見を省略して最短速攻で倒せば良いと。

このトリオン兵シミュ、厭らしいのは2日目~4日目の3日間をかけて相手の情報を集めたり自分達が出来ることを探ったりと、とにかく「情報を集めながら手探りしていかないといけない」戦闘シミュをやった翌日なので、「情報を集めようとする昨日までの感覚」を引き摺ってしまいそうなところなんですよね。

ただ実際にはユーマが説明した通り、ユニットの総数すら分からない上、見た目と数値を自由に弄れる関係上、超弱いダミーユニットを沢山出したり、見た目と強さが一致しないユニットを作ったり、見た目全然違うけど性能は同一のユニットを作ったりと、とにかく「目に見える情報」はいくらでも欺瞞を効かせることが出来ます。それを下手に集めようとしたら恐らく取り返しがつかないことになる。今回は2日間しかやりませんからね。

そしてどう見ても新たに追加されているスキルである「ジャミング」と「急所攻撃」が鍵。「急所攻撃」は確率で一撃必殺を付与する効果ですが、当真のは30%、トリオン兵のは最大10%しかないので香取はゴミスキルと思ったようですが、どんな攻撃でも10%の確率で即氏なら、それこそ数の暴力で攻撃すれば良いので急所攻撃と当てやすい攻撃を一種類だけ持たせたユニットを大量配備して急所お祈り戦法すれば良いと思う。それが前提なら攻撃力は1で済むし。

レーダーに表示されなくなる「ジャミング」もこの戦法を後押ししてる。コストが重く最大2ターンしか持続しないようですが、これもジャミング専用兵を用意して専念させればいいだけ。急所攻撃を付与したユニットを大量にジャミングで隠してアンブッシュさせれば最強のはず。

なので宇井ちゃんが試作したレーダー以外を切り捨てたねこ型ロボは恐らく最適解の一つ。あれもこれも能力を持たせた最強の兵より、一つの事にだけ特化させたユニットでコストを抑えながら数を揃えるべき。これの良い所は一体や二体倒されてもコスト的に痛くもかゆくもないこと。10%引いたらその瞬間あぼんと考えたら、高コストユニットはむしろ罠。でもこういうので強いのは作りたくなる真理も分かる、非常に分かる。そういう面でも厭らしい試験になっているなと思います。あとイコさんは絶対ネタに走る。隠岐君でも笑いを取りに行こうとしたくらいだからイコさんは全力でボケ倒すはず。加賀美も独創的なものを作るだろうなぁ。

あとはバイパーとハウンドの代わりに入っている「投擲弾」がどんな性能なのかも気になる所だけど・・・まぁその辺はおいおい分かることでしょう。ただし次回は休載。トリオン兵シミュの実態が明らかになるのは、来年を待ちましょう。

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