ワールドトリガー 第239話 遠征選抜試験㉟ 感想

2024年最初のワールドトリガ―が掲載されたジャンプスクエア3月号は、ワートリが表紙なのに加えてこのイラストを使った着せ替えカバーまで付録についています。今月ばかりは雑誌の方も確保せにゃあなりますまい。

ちなみに先週はジャンプショップのワートリフェアで諏訪さんの心の声Tシャツの予約と、いくつかのアクスタを買っちゃいました。あんまりこの手のグッズは買わない私ですが、少し飾るだけでも随分とワートリ色の溢れる一角が部屋に生まれて中々にんまりしています。

トリオン兵の発想は無限大

3か月ぶりのワートリ、掲載は1話だけなんですが相変わらず情報が、情報が多い・・・!

各隊、思い思いにトリオン兵を作っていますが、イコさん・・・イコさん!小学生かよイコさん!でもイコさんはそのままのイコさんでいてほしい。そしてそのうん〇トリオン兵を出撃させて全隊から(イコさんだ)(イコさんだな・・・)(生駒・・・)って思われてほしい。

辻ちゃんの恐竜好きがここで活かされるとは。確かに侵略してくる怪獣とかそういうイメージだもんねネイバーのトリオン兵。親しみやすさは大事。

一方で王子は戦闘シミュ用よりも、自分が思いつく用途のトリオン兵を考えるのに意識が向いている様子。・・・あーそうか、トリオン兵を作れ、それを使って戦闘シミュをするとまでは明記してあるけど、戦闘シミュ用のものだけを作れなんて書いてなかった。戦闘シミュに使うと書いてある以上、課題の事を考えたらそれだけを考える隊員もいるだろうけど、こうした自由な発想のトリオン兵を考案させるのも、現場の隊員達からの意見の吸い上げに他ならないわ。一気にボーダーのトリオン兵のアイデアが大量に集まる。

そしてそんな王子をも上回っているんじゃないかと思われる発想力なのが太一。王子は戦闘用のものしかまだ考えてないけど、太一はまず救護活動用のトリオン兵なんてものを作ってる、それもデザインにも超凝って。スナイパーとしての経験から移動補助の騎乗トリオン兵なんてものも思いついてたり。

仏の来センが言った通り、発想力が今最高に輝いてるなぁ。将来的にはアイデアマンとして内勤させても良い気がする。まず遠征艇のデザインに目を付けて、そこから「ネイバーフッドではトリオン兵は輸送車輌でもある」、って所に辿り着いているのが凄い。ツチガミみたいな例も、騎乗トリオン兵の国もあるし、遠征したこともないのにあちらの世界でのトリオンとトリガーのことをここまで正確に捉えられているの、本当に太一か?って思うもん。

ただ、発想力に長けてイメージが得意なタイプもいれば、当然苦手なタイプもいるわけで。弓場ちゃんが今回そういうタイプだと判明しましたが、ひたすら反復と実践を繰り返してタイマン最強のガンナーに行き着いた弓場ちゃんは確かに、戦闘スタイルもシンプルで取れる択も少ない代わりに、その択を徹底的に極めてる。言われてみれば発想家とは真逆のタイプなのか。

しかしコアラがこういう漠然として分かりにくいイメージを捉えるのに長けたタイプだとは意外だったなぁ。理詰めでは奥寺に分がある印象だけど、こういう感覚的なところはコアラの方が長けているのかもね。

飛行型の存在がどう影響していくか

そんなコアラの説明でユニットの性能、特に脚部による性能差が公開。飛行型も作れたとは。飛行できる代わりに-補正が入るけど、地形無視という強力な効果に加え、自動的に地上ユニットとの間に高さによる射程の補正が付くので短射程のユニットは高台に登らないと攻撃が届かない。しかし当然ながらこっちも地上までの距離が届く射程を確保しないと攻撃が届かないけど、狙撃銃が装備出来ないから飛行型は射程にもコストを注ぎ込むことを余儀なくされる・・・

だいぶ癖があるけど、他の脚部より有利不利が激しい性能を得られるという特殊な性能。下手すると一方的に負ける可能性もあるので、ある程度の対策はしておこうという方向で来馬隊は纏まりましたが、さてこの判断がどう出るか・・・?

若村隊も、というかヒュースもこの飛行型ユニットに目を付け、自身のトリオン量故に作れる高コストの高性能飛行ユニットを軸にして戦う案を提示。高コスト兵はハイリスクに見えますが、高い性能の個を作れるのは事実だし魅力的。しかもその選択肢を持てる隊員も限られていますから、若村隊が他の隊に勝る部分として、これを利用しない手はありません。

しかもこれを強烈に印象付ければ、翌日は対策の対策を仕掛けられるという二段構え。戦い慣れしたネイバーらしい思考ですね。ユーマも同様でしたが、他にも水上隊、菊地原のいる北添隊等がこういった思考・心理面での攻略を仕掛けている様子。

が、それを含めても三輪は諏訪隊が勝つと言っている辺り、修が何かまたやっているのでしょう。この先の展開の一つ「修と虫っぽい何か」は多分ここなんだろうなと思ってる。そして大方の予想通り、ジャミングと急所攻撃の運ゲーを仕掛けるんだろうという予想が今回で更に強くなった。

わざわざヒュースが高耐久なトリオン兵を作ると言った描写のすぐ後に諏訪隊が勝つという三輪の描写に繋がっているのを考えると、その高耐久が無意味な展開になるんじゃないかと思う。ヒュースの策は高耐久がちゃんと機能するから成立する策ですからね。しかも万が一やられたら超高得点を相手に献上するという特大リスクまで孕んでますし。

更に半崎が2000点以下で引き分けにする策に気づいているのも怪しい。あのメガネのことだから、下手すると2000点以上の差が付かないレベルで運ゲー部隊を作りましょうとか言ってる可能性が普通にある。若村隊は下位なので上を目指す為には取れない策だけど、上位の諏訪隊なら勝てなくても引き分けなら他の上位との差は開かないし、ヒュースが言った他の隊との連携までひょっとしたらやってるんじゃないだろうか。

それに、よく考えたら修はアレクトールを経験してるから、「当てさえすれば威力は無関係な攻撃」を知ってるんだよな。そこも急所攻撃に行き着く要因だと思う。

・・・ただ、3日間の戦闘シミュで最終日に変化を付けたように、「1日目で勝てるネタを使い2日目にそれに対策されることを読んで更なる対策をする」というこの流れが前提になっているの、本当に合っているのかなって気もしてきた。上手く言えないんだけど、どのチームも恐らく3日目に起きたことは変化を付けた隊も付けてない隊も分かっているから、1日目に勝てる策を使った隊は「対策の対策」をしてくることは予想されちゃうんじゃないかと思う。

そうなると、負けた隊は「対策の対策の対策」をすれば良いって考えてもおかしくないんじゃないかと。心理面での攻略って要するに「読み合い」で相手の思考や編成に依存するわけだからキリがない所があるし、その時点で2日目は既にドツボにハマってる可能性はないだろうか。

諏訪隊はそこまで読んで、相手がどんな編成で来ようと関係ない布陣を考案した上で、敢えて2日目も変化を付けずそのままで行くと決めてたりしないかな。修がいることに加え、博打うちな諏訪さんが隊長ってことを考えると、それもあり得るんじゃないかと。

さてさてどんなトリオン兵が出てくるのか

若村に見えた成長の兆しとか、天羽が意外と他の隊員達との距離も近そうだったりとかヨシトとか結束ちゃんが本当に東塾で何があったのかとか色々色々ありましたが、キリがなさそうなのでこの辺で。各隊のトリオン兵の答え合わせ、楽しみです。


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