その1だと全体的な流れとか初見の感想みたいなもので終わったのでもう少し踏み込んでいきましょう。今回はBGMについて。
ちなみに当然ながら4話を観たことでまた「熱」が再燃したので、日曜日は家でらぶらぶ作戦、はじめての戦車道、リトルアーミー、劇場版Variante等を読み直してまして、買ってなかったらぶらぶ作戦の19巻と20巻も購入しました。こっちも10年連載して20巻だから凄い作品だなぁ・・・
/
『ガールズ&パンツァー 最終章』
第4話 冒頭映像公開!
\あんこうチームに白旗……
混乱する大洗女子学園。勝機はあるのか!?
気になる結末は劇場で!またChouChoさんが歌う新主題歌とともに新しくなったOP映像にも注目!
▼視聴はこちらhttps://t.co/jKxdu8GXxD#garupan pic.twitter.com/xIkbl2OO7a
— 「ガールズ&パンツァー」公式アカウント (@garupan) October 7, 2023
やっぱりBGMって大事
いつぞやの劇場版上映時の岩浪音響監督のトークショーを聞いてからというもの、BGMによる雰囲気については結構意識して観ているのですが、今回はその辺も大洗vs継続と聖グロvs黒森峰では非常に対照的でした。
まず前回は知波単戦の後半でも継続戦の前半でも掛からなかった”戦車道行進曲”。残念ながら今回も掛からなかった代わりに、”機転を利かせて戦いましょう!”があんこう破れ鍋作戦開始時と破れ鍋作戦による脱出時の2回に渡って流れました。確かに今回は曲名的にもこちらの方が合ってますね。この時点で脱出は成功するんだなって雰囲気になりましたし、3話から続いていた大洗に付き纏う嫌なムードも、この曲が掛かるだけで払拭されたように思います。
また、澤ちゃんの「突撃します!」から”緊迫する戦況です!”が流れたのも状況が一気に大洗側に傾いたのを表すのにも買っていて、我慢が続いていたのがようやく解放された感じがします。いきなりあんこうを失い、ついでカメまで失って今までで一番絶望的な状況のはずなのに、そうは感じさせないムードが終始漂っていました。
ダム内の瓦礫除去ではウサギの車体側3人とフリントが歌ってたりも。フリントはトランシーバーを下げてまで歌ってたから多分全員に聞こえてたなw雪原の戦いで歌うのはプラウダ戦と同じだが、あれは籠城中のこと。大洗が戦闘中に歌ったのは初めてかな?そういう点でも破れ鍋作戦中の大洗いけいけムードはかなりあったし、歌うキャラであるフリントの加入って大きいなって思った。
継続の方は破れ鍋に気づいてミカとユリの演奏から、接近する際に新たなフィンランド民謡。あれは何て曲なんだろう?そしてミカを追い詰めたと思ったら落下からのスキー、ソリを装備したBTの登場からSäkkijärven Polkkaが満を持して流れる。しかも劇場版と同じでミカの「行くぞ」から継続の攻勢が始まるし、ソリを見た澤ちゃんの表情も相まって絶望感が凄かった。
そして継続の場合、歌う代わりに演奏していたけど指揮の為にもやっているってのが他の学校と一番違う所。演奏の合間にアキがスコープ覗いてたの、演奏を聴いたからな気がするし。ユリも何故か演奏に演奏で返したり、ミカが返事代わりにポロンとしたり、ツッコんだら負けなんですが継続の個性として強く印象に残るものになったのではないでしょうか。リーゼント娘が真面目な顔して無言でアコーディオン弾いてるのとか一度観たら忘れられませんよ、実質今回からの登場なのに強烈なインパクトを残していきましたw
トゥータって言った瞬間大洗が負けたと思ったし、スキーからはそれまでの優勢なムードがガチで一転してたから、BGMによる演出の巧さを今回も凄く感じました。
一方で黒森峰vs聖グロ戦は砂嵐に紛れて黒森峰が渓谷を抜ける際にエーリカが、フラッグの護衛を自由意思に切り替えた時にブリティッシュがそれぞれ1回ずつ流れたのみで、それ以外のBGMや歌、演奏なんてものは一切なし。ハチャメチャな機動もないし、そういう点でも大洗vs継続とは本当に対照的で、最後の総力戦も無音だったから劇場版のラストバトルのような雰囲気。
いつも以上に賑やかでハチャメチャな戦車戦と静かで重厚な戦車戦、一粒で二度美味しかったと言えますね。
【Amazon.co.jp限定】ガールズ&パンツァー 最終章 第4話 (特装限定版)(『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 準決勝敗退校キャスト座談会Blu-ray&描きおろしF3キャンバスアート付き) [Blu-ray]
モデルグラフィックス 2024年 01月号 (ModelGraphix(モデルグラフィックス)) 雑誌 – 2023/11/25