マネマネにちにち 1巻 感想

山本崇一郎先生の新作「マネマネにちにち」の第1巻が発売しました。税込み935円とゲッサンコミックスにしてはかなり割高ですが、雑誌掲載時のカラーもそのまま収録という特別仕様になっています。

そして発売に合わせ、ボイコミが順次公開。声の担当は高木さん・うるし・ツバキという山本先生作品100%な3人になっています。

これまでも毎月ゲッサンが発売する度に紹介していましたが、こちらでも改めて。

ジャンルとしてはとある高校の硬式野球部の3人の女子マネージャーを中心とした部活動の様子を描く作品。これまでの作品に比べるとデフォルメが無く、等身が高めで少しリアル調な画風になっているのが特徴的。

見た目はギャルだけど中身は純情乙女で良い子な一ノ瀬かりな、見た目はゆるふわ系だけどド淫乱な魔性の女の姫宮ユキ、そして主人公の凜やヒカルの系譜である黒髪元気っこの渚茜の3人が主役。話が進むごとにかりなちゃんと姫宮ちゃんの見た目との真逆っぷり、渚のアホの子っぷりがガンガンと発揮されていきます。

高校の野球部の女子マネってこともあってか、1話目からまずケツバットから始まり、下の毛とかエロ本とか、そっち方向のネタも幅が広くなっているのも特徴的。そこに画風の変化も合わさって、これまでの作品と違い女子3人にえっちっちを感じるようなコマもチラホラ。

また、女子3人だけでなく、渚の幼馴染の烏丸君、かりなちゃんにトキめいてる柴田君、姫宮ちゃんの元カレ草薙君と今カレ下原君、そして女子3人が何か誤解されそうなことをやっている所にばかり遭遇する林君と、男子も個性豊かで、3人にそれぞれに対応する男子がいながらも、現状の関係も違ってたり。

特に烏丸君は主人公の渚の幼馴染ということもあって出番も多め。現状では烏丸君の方からだけ異性としての矢印が向いているものの、渚の方はまだその意識もないし鈍いし、描き下ろしみたいに無自覚クリティカルをぶつけたりと、現状は烏丸君だけが悶々としながらも、平時は幼馴染らしいてぇてぇ関係性が見えるので、話の進行に連れて変わってほしい気持ちとそのまままでいてほしい気持ち、心が2つある。

そして、過去作品からは田辺先生(サナエちゃんのお姉さんの方)が顧問として登場。サナエちゃんに間違われることが増えたという描き下ろしもあったので確定ですね。現状は田辺先生以外に繋がりは見えませんが、舞台がこれまでと同じなら他にも登場するかもしれませんし、そこも楽しみ。

いわば「あしたは土曜日」を作風のベースとしつつ、「ツバキ」での多人数も取り入れ、そして時には男子とも色々とあったりして、これまでの山本先生のノウハウ全てが詰まった作品となっていますので、先生のファンには全力でおすすめ出来る作品です。

マネマネにちにち(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) Kindle版

ゲッサン2025年4月号(2025年3月12日発売) [雑誌] Kindle版

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