進撃の巨人2 -Final Battle- を遊びました その3 みんなの心を曇らせ消えていった俺君

さてさて、ストーリーモードを無事クリア。俺君の物語はここで終わったようです。一応ぼかされてはいますが、流石に両方アンカーが切られた状態で無垢の大軍に囲まれてたので、あれで生きてはいないだろうなぁ・・・ここで退場させるには余りに惜しいオリキャラなんだが。ジークが無垢を止めてマーレの捕虜になったとかならワンチャン生き残れる・・・?

最初は綺麗だったはずの手帳も、終盤にはカバーがボロボロになっていました。

ライナーが多分ジークに勝ってしまった世界線

 

ウトガルド城の後も流れは原作そのままで、ライナーはサイゼリヤ壁上店で巨人化。俺君の前で自分が仇であることを暴露しました。

この巨人化したエレンが鎧の巨人へ落下しながら拳を振るうシーン、ゲームでもすっげぇかっこいいですわ。

あの待ってハンジさん、エレンの援護に向かわせてください。いや決して人類の仇より両親の仇を優先しているとかそういうわけではなく!

エレンと違って最初から怒りと憎しみがガンギマってる俺君、長年追い求めていた鎧の巨人がライナーであると分かってからは札意を全く隠す気がありません。本当に気持ち悪いって多分エレンの500倍は思ってるんじゃないかな。


しかも2期の最後である座標発動時のミッション、本来ならエレンを制限時間の間守らなきゃならないんですが、俺君の札意に従って無垢に囲まれリンチされているライナーの所へ向かうと、制限時間を待たずして勝利条件が鎧の撃破に変わるという小ネタが仕込まれています。流石にライナーもドン引きしている模様。そして無垢にボコられている鎧の巨人、あまりに情けない絵面である。

その後、3期へは進まずにゲームオリジナルの最終章。獣の巨人が無垢の大軍を引き連れてウォール・シーナへ攻め込んできたので兵団の総力を結集して防衛戦を敷いたら、なんと内側で超大型巨人が出現したので討伐することに。あまりにデカいので足から順に切って体勢を崩してようやくうなじを攻撃出来るという特殊なギミックが搭載されています。

で、この襲撃の目的はアニの奪還だったようで、ベルトルトを倒したら最後はアニを抱えて逃げようとするライナーを倒してクリア。俺君の物語で最後に討伐するのが鎧の巨人ですが、倒して間もなく無垢の大軍が押し寄せてきた為に俺君は溢れ出る札意を何とか抑えてライナーへのトドメより撤退を優先。しかしアニが重い分追いつかれそうになり、最後は104期の仲間達を守る為に単身で無垢の大軍に立ち向かい、そして・・・

どうやらこのストーリーにおいて、ライナーはジークと決闘して勝ったらしく、そこが分岐点のようですね。恐らくですが、俺君の存在が互いに能力を高め合った結果、ライナーもより強くなってしまったのがその結果を産んでしまったんじゃないでしょうか。

つまり俺君はライナーに人生を狂わされライナーへの復讐の為だけに生きてきたけど、俺君はその時点でライナーへの復讐を果たせないことが決まっていたことになります。ライナーの始祖ガビ山からの寵愛があまりに強すぎる、オリ主人公の恨みを買っても生き延びれるなんて。

始祖諌山監修・・・なるほど納得

 

ただ、このオリ主の一番良い所は、104期は勿論兵団の皆様と仲良くなれるコミュ力の高さで、それだけ仲良くなっておいてから散ることで生き残った人達全員を曇らせられるという、進撃世界における屈指の「芸術」でもあることなんですよね。EDの様子を見る限り、みーんな俺君の戦氏に曇ってるのが分かります。

例えばエレンなら面と向かって戦友発言をしたりするわけですが、そんな戦友が自分達を守る為に命を散らしたという事実により、心に深い傷を遺せるわけです。しかも俺君は同期で唯一リヴァイ班へ一緒に配属されているので、そういった面でもエレンとの関わりは深い。

各所で言われてますが、特にエレンは地鳴らしRTAを完遂する為にはこのコミュ力と戦闘力お化けのオリ主君は間違いなくチャートを乱す障害となる為、どれだけエレンの側が大切な仲間だと思っていても退場させるしかありません。連載が終わった今、無垢の大軍が襲い掛かったのは始祖の力による介入という見方が有力らしく、エレンをめちゃくちゃ曇らせられるゲームとして認識されているようですね。

勿論、仇であるライナーもです。こちらは性別を女にして、名前を「ガビ」にするとか容姿を母親やヒストリアに近くするとか、ライナーに片想いな女子にするとか、とにかくライナーを曇らせる設定がいくつも考案されているようです。単なる自分のアバターではなく、そういう設定で存在していると考えるとより楽しめるとかなんとか。

特に「ガビ」だとエレンにもぶっ刺さり、同期のあいつが想起されるような名前で呼びたくないからブラウンの方のガビを「サシャを頃したガキ」と呼ぶとかいう人の心が無い遊びが思いつかれてるそうな。

様々な理由から私ちゃんを3年間気に掛けるライナー・・・卒業した後も同期として良好な付き合いを続けるライナー・・・自分がそんな子の両親の仇だと後になってから知るライナー・・・鎧の巨人だとバレてからは純度100%の札意を向けられて対峙するしかなくなるライナー・・・そして後に私ちゃんがあの襲撃のせいで命を落としたと知るライナー・・・命が散っても尚、4年後のトラウマの一つとしてライナーの心に残り続ける私・・・美しい これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう 

まぁ歪んだ見方をしなくても、要所で出てくる散っていった仲間達の幻影に、最後に自分も仲間入りできると考えれば、非常に調査兵団の一員らしい最期だと思います。

ただ、発売当初はライナーを曇らせられるゲーム、完結後はエレンも曇らせられるゲームとして注目されていますが、トーマスやミーナ、リヴァイ班やミケさんにゲルガーにナナバと、接点の出来た人達が悉く退場していくのも経験している為、主人公目線だと主人公本人もだいぶ曇らされているんですよね。そういう意味でも調査兵団の一員として物語の中に溶け込んでいるって感じて、この手のオリジナル主人公としては色々と理想的な造形がされていると思いました。

とにもかくにも、異物感の無いオリ主人公で1期と2期のストーリーを追体験するストーリーモード、個人的にはとても面白かったです。

進撃の巨人2 -Final Battle – PS4

進撃の巨人2 -Final Battle – Switch

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