からかい上手の高木さん3 最後の改変以外は大変に満足した8話でした

なーるほど、あのPVはそういうことだったのね。

北条さんと浜口くんメイン回、アニメになると凄くいいねb

今回は「寄り道」「寄り道②」「寄り道③」とそのおまけがまとめてアニメ化。14巻の表紙にもなっているお話ですね。同じ場所を舞台に、3組の少年少女それぞれの異なる様子が非常に読み応えのあるエピソードです。

小豆島に実在する小瀬石鑓神社と、そこの御神体である重岩がある場所。アニメの通り、この長い階段を登った先には海を見渡せる絶景があるようで。こういう風に名所をアニメ化されると、より小豆島へ行きたくなりますね。2月の三連休はマンボウのせいで断念したので、3月こそはと思っていますが。

あと6話も7話もそうでしたが、放課後のエピソードが夕方なので明確に夕陽の掛かったコントラストが綺麗ですねぇ。しかも今回は小豆島の名所にそれを合わせていますから、ただただ美しい。

今回、特にアニメになって良かったなぁと思うのが北条さん。アニメではここまで浜口君と2人だけでメインを張る回が無かったのもあり、基本的に表面上の態度しか出力されてこなかったわけですが、浜口君と2人っきりの時の心の声がきちんと声付きで描写されることで、台詞だけの原作以上にめっちゃドキドキしているのが伝わります。顔も真っ赤にされちゃったし。悠木碧さん、ハマってますねぇ。

この2人は高木さんと西片君とはまた違う理由で、お互いに中々踏み込めないが故に生まれる化学反応がベネ!なので原作で読んだ時凄く新鮮に感じたのですが、アニメでも同じく新鮮に感じられました。やはり声が付くとイメージが変わってきます。浜口君の心の声も、想像以上にヘタレな情けない感じが出ていましたし。こうしてアニメで2人のメイン回を見ると、もっと見たくなったので、残りの話数の中であと1本か2本は北条さんと浜口君メインのお話をアニメにしてほしいなぁと思います。

そして真野ちゃんと中井君もまた、アニメ化で更にパワーアップ。特に中井君がほんの少し鼻を赤くしていたり、階段で会った西片君と遭遇した時の様子とか、中井君の思春期男子らしさが原作より明確に出力されていたのがとても良かったです。

メインである西片君と高木さんも、展望台に走り寄ったり階段を駆け下りたり、高木さんからより嬉しさが溢れていましたし、3組とも手を抜かずに作られていて、製作委員会にただただ感謝しかないです。

となると今回のあしたは土曜日枠は・・・と思っていたら予想通り、「寄り道④」。けどこの3人だから登る理由もまぁ予想の通りで、色気はゼロ。最後に夕陽が輝く光景は現実でも見たくなるような美しさでしたね。・・・そしてユカリちゃんはノートを見たのか、見ていないのか。正直、あの中井君が!?と驚く所は見てみたかった。

この改変をどう評価するか

最後は「レンタルDVD」。勇気を出せない高木さんの様子と、せめてものメッセージとして「いっしょにみようよ」というタイトルのDVDを西片君に渡すのがいじらし過ぎて、えんだあああああああああああ!!!ってなるお話。

そこの空気感と、西片君が去ってから独りごちる高木さんの様子と声、もう本当丁寧丁寧丁寧にアニメ化されてるし高橋さんの演技も完璧だし、見たいものが見れて私ぁ大変に満足しております。

ただ今回、アニオリで100%片想いの劇場版の上映間近という情報が差し込まれ、高木さんの言いたかったことが「一緒にDVDを見る」から「一緒に百片の映画を観る」に変わってしまったことは原作ファンには意見が分かれるでしょうか。恐らく原作読んでる人だと、今回ばかりはアニメだけの人も原作の14巻を読んでほしいって思うはず。私もそうです。ただ、深く考察するとこの改変も納得が行く所は多いです。

「寄り道」で似たような構図から「また一緒に来ようよ」という言葉が出た後に、「レンタルDVD」では言葉がすぐ出ずに背を向けて誤魔化してて、高木さんも勇気が出せる時と出せない時がある、という所を見せる感じで構成しているのかな?とも。

何より、2人で一緒に映画を観る、のスケールが家でじゃなく映画館デートとより大きくなってることを考えると、高木さんが勇気を出せなかったこともより納得出来るようになっているのではないでしょうか。それでも西片君がちょうど見終わる頃にメールを送っているので、勇気が出せなかった分を後から勇気を出してメールで伝えた、と解釈すると非常にてぇてぇ。

次回への繋ぎとして別の意味を持たせた構成も確かに上手い、上手いとは思うのです、が・・・だが、それでもここは、西片君のこのメッセージに対する反応は、そのまま原作通りに見たかった・・・!私個人としてはそう思います。原作はこの西片君の反応のオチがあってこその「レンタルDVD」というお話ですからね。ただそれ以外は本当に満足しています。

PVの理由が分かったかも

さて、この2人で映画を観に行くお話、恐らく3期の初期PVからあった、クリスマスに2人でフェリーに乗っているカットでほぼ確定したんじゃないでしょうか。

というのも、現実の小豆島に映画館は無いらしいので、アニメもそれに則っているなら2人が映画を観る為には島を出なきゃならないのです。なのでその為にフェリーに乗っているのでしょう。今回の放送後ツイートからしても、クリスマスに観に行くようですから。ある意味衝撃的だったあのPVの理由が分かりましたね。

だとすると、流石に次回がいきなりクリスマスということはないはず。残りの9~11話で少しずつ積み重ねていきながら、12話でクリスマス回がやって来ると予想します。2期の前例から心配はしていませんが、どんな内容でトリを飾って劇場版に繋げてくるのか、今から楽しみですね。

9話がもうクリスマス回だったよ!早いよ!

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