スーパーマリオくん 57巻 感想 

久々に、スーパーマリオくんをご紹介。ほぼ1年ごとに単行本が出ており、一昨日2021年10月27日に第57巻が発売されました。表紙はマリオとオリビアが目印です。更にカバーを外すと、往年のファンには感激なものが・・・

昨年のコロコロコミック11月号で、マリオくんはめでたく連載30周年。それを記念した企画や寄稿、特別編等が掲載された、いわば「30周年記念号」。コロコロとコロコロイチバンで相棒が変わってて、同じ作品で二度楽しめちゃうルイージマンション3編、オリガミキング編のスタート、そして30周年記念回に加え、「でんじゃらすじーさん」の曽山一寿先生、「ケシカスくん」の村瀬範行先生からの寄稿、マリオくん秘話等が掲載された、いつもよりも豪華な一冊となっています。

愛しのピーチちゃんから招待状が来てウッキウキになるマリオが、色んな服を試着して結局いつものオーバーオールと帽子を決めてピーチ城に行く、オリガミキング編の第1話。最早見慣れたこの始まり方、この流れ。本当にいつも通りで変わらない安心感があります。まぁルイージはもうピーチの招待状を呪いの手紙と認識しているみたいだけどw

伸びた舌に激辛な物が触れて悶えるヨッシーでよく見たネタをキングテレサがやってたり、ハンマーじゃなくてサンマーとハンガーを取り出し、ガード不能なプ~ンと臭う激臭攻撃。食えないものが出てくる、ボム兵を噛んでしまって歯が砕ける、ハゲる、反撃しようとして感激する、ものすっごいブサイクな顔…お約束のネタに新しいステージと新しいギャグが折り合い、30年経っても変わらず読者に笑いをお届けしています。特にぶっさいくな顔は何十年読み続けても自分の腹筋にはガード不能攻撃。

曽山先生と村瀬先生からの寄稿では、御二方にとって、そしてコロコロの先生達にとって沢田ユキオ先生がどれだけ偉大で愛される先生なのかが伝わってきます。読者は勿論のこと、先生方にとっても沢田先生はコロコロの現人神なんですね。

そして30周年記念回では今までの冒険の仲間達やチビちゃん達も久々に登場し、マリオくん秘話では還暦はおろかもうすぐ70歳にまで差し掛かろうという沢田先生の赤裸々な思いが綴られており、読んでいて目頭が熱くなりました。現マリオくん読者も、かつてマリオくんを読んで大人になった元コロコロ少年達も一様に必読の内容です。

沢田先生、30年もの間、笑いあり涙ありギャグありのマリオくんを僕たちに届けてくれて、本当にありがとうございます。そしてどうかこれからもお元気に、マリオくんを描いてください。

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