忍者と極道 第74話 アースチャイルド 第75話 空に歌えば 感想

忍者と極道展、大盛況で終わったようですね。・・・自分、いつの間にか終わってて行く機会逃してしまいました・・・

さようなら、割れた子供達

クーポン2枚服用(ギメ)、制限時間5分の最終決戦。仲間達の極道技巧を駆使して忍者くんを防戦一方に陥らせながら、ガムテは問う。何故割れた子供達は人を頃しただけで忍者に頃されなければならないのか。

人頃しが悪いなんてのは社会の常識で言えば当然の倫理。だが幼くして心が壊れ、頃さなければ正気を保てない、頃さなければ生きていけない生物と化した彼らの生き地獄は、真っ当な心を保って生きている人間には決して分からない。そしてそんな生き物になってしまったからこそ、忍者は彼らをぶっ頃す。決して相容れない忍者と極道の戦い、その一つの決着が今着こうとしている。

バロンドールの蹴球地獄変(ビバ・ラ・ファンタジスタ)は消火器を素手でぺちゃんこにすることでボールの代用にするという、準備の時点でほげぇええええって言いそうになる再現。性質上、本家を受けてなかったらこれが疒に繋がる決定打となっていた可能性も高いでしょう。

何かを信じて耐え続けた忍者くんと、攻め続けたことで何かを見極めたガムテ。互いに勝ち筋をつかんだと確信し、プリマの無限燦顕視(むげんさんけんし)による撹乱を挟んで、いよいよ最後の攻防へと入り・・・

制したのは忍者くん。ガムテのナイフを暗刃で破壊し、遂にガムテは万事休すかと思いきや、なんと失った左腕の中にドスが内蔵!まさかその左腕がここで役割を見せるとは。しかも出てきたのは夢澤の兄貴に極道さんが贈ったのと同じ、人間国宝の刀匠製「関の短刀」。地味に再登場な関の短刀、二度も極道の最期の花道を飾る名小道具だ。

言われてみれば、夢澤の兄貴と同じドス使い、ガムテに贈ってても何もおかしくないですもんね。問題はガムテが極道さんから贈られたドスを有難がって使うかと言われるとNoってことなんですが。おまけにそれを贈ったのがクリスマスプレゼントって、いやホンマに極道さんさぁ、そういうとこやぞ?そして多分だけど、自分の分も拵えているんでしょうね。

強者だからこそ持つ僅かな隙を見つけ、そこへ全てをぶち込もうとしたガムテ。強者だからこそ気づくと信じ、ブラフの隙を仕込んでいた忍者くん。皮肉にも、あれだけ相手を頃したいと思っていた両者は、命懸けの戦いの中で互いを強者と認め合っていた。認めたが為に、その軍配は忍者くんに上がった。

ヤクの効果も切れ、暗刃の滅多打ちを受け、四肢が飛び体中穴だらけ。最早ガムテの命は風前の灯火。割れた子供達との戦いも、ようやく終焉の時を迎えるようだ。

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