メトロリダックスを遊びました メトロ2033編 その6(完)

ここまでのあらすじ:犠牲を払いつつもミサイル発射基地「D6」へ辿り着いたアルチョム達。しかしその内部は未知のミュータントに侵されたおぞましい場所となっていた。基地の機能を何とか回復させたアルチョムはミラーと共に、ミサイルの誘導装置を設置する為に地上のテレビ塔を目指す。長かった旅はいよいよ終わりを迎えようとしていた・・・

というわけで、メトロ2033の方は一応クリアしました。先に言っておきますと、プレイヤー自身がアルチョムと化したかのようなゲームデザイン、世界の荒廃っぷりと対照的なメトロ内の駅構内の生活感、武器の設定等も含めた世界観等、個人的には非常に刺さる素晴らしいゲームでした。

ダークワンとの決着の時

アルチョムとミラーが目指したのは、今でも崩れることなくそびえ立つテレビ塔。ミサイルの誘導装置を確実に機能させる為、他のレンジャーのアシストも受けながらアルチョムとミラーはたった2人でその内部へ辿り着き、頂上を目指します。

既に世界は崩壊しているのに、これからまた崩壊するかのような静かな恐怖を感じさせるBGMに加え、倒壊していないのが不思議な位の塔の内外の損壊具合、そしてアルチョム達の事情何て知ったことではないと言わんばかりに襲い掛かって来るデーモンと、最後の場所だけあって戦闘とは別の意味で強く印象が残る場所。更に例によって例のごとくミラーは途中で負傷し、アルチョムは一人で塔を登ることに。

しかし、こんな崩壊した世界であっても、高い所から眺める景色はやはり美しい・・・まぁこれから地表はミサイルによって焼かれ火の海になるんだけどな!よーしダークワン滅ぼす為にアルチョム頑張っちゃうぞー!!と登っていたら、幾度となる聞こえてくる声と幻覚・・・

しかしそれ等も跳ね除け、遂に頂上へと辿り着いたアルチョムは誘導装置をセット。あとはミサイルが発射されるまで何も起こらなければアルチョムの仕事はやっと終わる・・・だがそういう時に何かが起こるのはお約束。

やはり自分達が滅ぼされようとしているのに、何もしないわけが無かった。ダークワンは精神世界にアルチョムを閉じ込め、抹殺を図りに来ました。現実の常識が通用しない奇妙な空間でアルチョムはダークワンと命がけの鬼ごっこ。ここで足を踏み外したりしたら現実でも足を踏み外し、アルチョムは塔から転落死してしまいます。武器も無いし逃げるしかありません。

逃走の果てに、アルチョムはどこかで聞いたような声がする影から銃を渡される。「敵なら、殺せ」と。ダークワンには大勢の人々が殺された。そして今は自分を殺しに掛かって来ている。ならば、躊躇う必要は無し・・・!

精神世界でダークワンを倒したアルチョムの意識は現実へ戻っていた。手には何故か、精神世界でも握っていたリボルバー、そして傍らには瀕死のダークワン。アルチョムはカーンの言葉を思い出していた。「悪循環を断つには、ただ行動するだけではだめだ」。

このままミサイルが発射されればダークワンは壊滅出来るだろう。しかし、本当にそれで良いのか?これまで他者の言葉に従い続けて、アルチョムは気づけばこんな所まで来てしまった。最初から最後まで、自分の意志も無く終わらせて良いのか?これまでダークワンに幾度となく見せられてきた幻覚には、何か意味があったのではないのか?ミサイルの誘導が完了するまで残り20秒。アルチョムの選んだ答えは・・・

共存か、殲滅か

ここまでに善行を積んだりとか一定の条件を満たしていると、最後に誘導装置を破壊することが出来るようです。そして破壊するとミサイルは発射されず、ダークワンとの共存をする未来をアルチョム達人類は選択した、というグッドエンドの結末になります。一度破壊されたモスクワの地上が、再び業火に包まれること無く物語は終焉を迎えました。

物語の始まりにアルチョムにあったのは「敵なら、殺せ」というハンターの言葉。この言葉に対して反対のことを言ったのがカーンで、他者の言葉に従い行動するアルチョムに対して自分で考えるようにと彼を導きます。旅の中でそのようにアルチョムに対して接したのはカーンだけで、彼だけはダークワンを敵だとは認識していませんでした。敵なら、殺せ。敵ではないなら・・・

せっかく世界の崩壊から生き延びた4万人しかいないメトロ内の住人ですら、共産主義とファシストに別れたりして敵を作り、殺し合う。最大の駅であるポリスですら、端っこの駅であるエキジビジョン駅は見捨てて手を取り合わない。何よりミュータントが跋扈しており、自分達の身を守る為には襲い掛かるものは殺すのが常識。それがメトロ2033における人類なんですよね。その常識に一人だけ異を唱えてアルチョムに訴えるのがカーンであり、その言葉とダークワンの交信に対して思う所があれば、最後の最後にこのEDに辿り着ける。

ある意味このEDはアルチョムだけでなく、彼を操作する我々プレイヤー自身にとっても作中で唯一出来る「反抗」なのかもしれません。そして自分の意志で世界にも人々にも抗ったことで得られたのがダークワンを殺さずに済んだグッドエンドなのは、本当に本当に素晴らしいゲームデザインだなと思います。

が、使命を全うした場合はこの通り、ミサイルによってダークワンの巣は壊滅し、アルチョムはダークワンの脅威から人類を守り切ることが出来ましたとさ、という終わり方に。

が、アルチョムは本当にダークワンを皆殺しにしたのは正しかったのか?という自問自答にその後悩まされ続けることになるようで。自分で考えることを放棄して他者に選択を委ねた結果、目の前には惨状が広がり、その後心のどこかで後悔をし続けるというのはグッドエンドとは対照的な結末です。

続編のメトロラストライトに続くのはこちらのEDみたい。ダークワンという存在自体に謎が残ったままですからね。・・・そう、結局ダークワンとは一体何だったのか、何故アルチョムだけが彼らの精神攻撃を受けても無事だったのか、全く分からないままですからね。

何より最後の最後に現れたハンターの影と、現実でも握りしめていたリボルバーと傍に倒れていた瀕死のダークワン。彼もまた謎の存在です。彼はまさかハンターがダークワンと化した姿だったり?それともハンター自身がダークワンだった?最後に謎が深まった印象ですが、その答えが用意されているであろう、「メトロラストライト」もいずれプレイしていきたいと思います。

・・・あーでも、ラストオブアスもそういえば途中だった・・・どうしよう。

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