夕闇通り探検隊 感想日記 その⑭ ~崩壊・嫉妬・無力感~

ようやく、残り50日の先まで戻ってくることが出来ました。というわけで、ここで残り50日で発生する共通イベントを紹介。

24日の午後・夜、翌日25日の学校・午後・夜の計5回、3人の各視点から1日半で起きた出来事を見ていくことが出来ます。

クルミの視点

3人共通で散歩の開始直後を見るイベントが最初にありますが、クルミの場合のみ、カスカ?の霊が見えます。そしてそれを追いかける途中、突然クルミが倒れてしまい入院。どうやら、アキガワがクルミに飲ませていた薬が原因らしい。

クルミの視点では、それまでクルミに見えていた世界が何か無機質で不気味な異界になったかのような描写。薬によって、クルミの中の何かが壊されていっているようです。

しかし、クルミの母親は娘が往来で突然倒れたというのに、クルミがそれでまともになるならとアキガワに感謝しているという有様。様子を見に来たタケヒコ先生の忠告も、アキガワはまるで聞く耳を持たない。

アキガワに担当医を変えるまでの経緯を見た限りでは、まだ多少なりとも母親には同情出来ましたが、流石にこの反応を見るとね、ふざけるなと。息子のサッカーの応援よりもクルミの治療が優先だし、クソ親としか言えませんねこの人。不幸な自分に酔ってるんじゃないの?

今後のクルミが非常に心配になる。次の共通イベントや日曜日が不安です。

サンゴの場合

突然クルミが倒れた後、救急車を呼び不安なまま夜を過ごしたサンゴとナオ。その一晩の間にクルミが救急車で病院に運ばれたことが全校に知れ渡っていたようで、そこから本人がいないのもあってか何の根拠も無い酷い噂が飛び交う始末。

それを疑うことなく信じてクルミを侮辱するイナガキに、サンゴは遂にブチギレて絶交を宣言。元々イナガキは学校の移動パートでもクルミのことをサンゴに近づく目障りな奴だという態度や発言を取っている会話が複数存在するのである程度予想は出来ましたが。

しかしこれまでも一緒に散歩はしていながら、割とそっけない態度を取り続けていたサンゴがクルミの為に怒るというのは熱いシーンだと思います。

その夜、サンゴは自分がクルミを殺してしまったという悪夢を見る。知らず知らずの内に、サンゴはクルミに対して嫉妬していたらしい。自分より女らしく正反対な存在で、ナオから好意を向けられているクルミ。後述しますが、その前の放課後シーンで一緒に帰ろうとナオに提案したのも、クルミがいない間に・・・という邪念があったのかもしれません。

「らしくない」ようにも見えますが、真っ当な思春期相当の悩みでもありサンゴもやはり多感な中学生。今後のサンゴとクルミの関係にどんな変化が生じるのやら。

ナオの場合

ナオの場合も最初の放課後と夜はサンゴとあまり変わらず。まぁ夜の電話の内容は、両方見ないと分からないようになっていますが。

そして翌日の学校では、相変わらずガキのユアサにキレたナオが手を上げるという事態に。ユアサ一人なら何とかなったかもしれませんが、生憎数人掛かりの彼らに、ナオが敵うべくもなく・・・

放課後のパートはナオとサンゴ共通の内容なのですが、中学という環境とその中におけるクルミの在り方をサンゴがどう思っているかを知ることが出来る他、体育館裏という場所に2人だけなのに近くも遠くもないという微妙な距離に、腐れ縁だけど付き合ってもいないサンゴとナオの関係性を垣間見れます。

そしてその日の夜、ナオは大切な人を侮辱した相手に謝らせることも出来ない自分の無力さを嘆いていましたが、誰かから連絡を受けたのかクルミを探して夜の町へ繰り出す。

方々を探した末に、見つけたのは全ての始まりであるあの烏の塚。そしてクルミだと思っていた目の前の少女は人面烏に姿を変え、「あと50日」だと宣告する・・・

絶対に3人分を全部見ておくべき

サンゴとナオのパートがそれぞれに歯抜けになっているのもあるし、クルミに起きていることを把握する為にも、全て見るべきイベント。これを見ていることを前提に、今後のイベントも進みそう。

特にここはサンゴのシーンが深い。女性としての嫉妬やナオへの好意故の放課後の自分の行動への嫌悪、それらがごちゃ混ぜになった感情が見せたであろう夜の悪夢など、誰よりも強いように見えるサンゴが誰よりも深く思い悩んでいるのはかなり衝撃を受けました。

夕闇通り探検隊 PS1

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