Déraciné(デラシネ)をプレイしました その1

先日も話しましたが、以前間違って買ってしまったもののモーションコントローラーを買ったことで遊べるようになったPSVR専用ソフト「Déraciné(デラシネ)」をクリアしました。・・・いや、最近のNHKの連続テレビ小説とは関係無いですよ?フロムゲーだし。

モーションコントローラー専用で遊ぶハードルは高い一方で、非常に評価の高いゲームであることは知っていたのと、遊び始めるとそのゲームデザインとシナリオからドンドン引き込まれ、2~3日であっという間にクリアしました。

間違いなく遊んで良かった、そしてPSVRもモーションコントローラーも持っているなら絶対に遊ぶべき1本だと自信を持って言えるゲームです。

妖精さんとして子ども達と触れ合おう

 

プレイヤーは止まった時の中を生きる妖精さんとなり、チュートリアルで得た2つの指輪を得ます。この指輪の力により、命を別のものに移したり、過去と未来を行き来したり、その時間の少し前に起きたことの幻影と声を見聞きすること等が出来ます。

また、人と直接会話することは出来ませんが、物を動かしたり鍵を開けたりといった形で行動してコミュニケーションを取ったり、彼らに影響を与えていくことになります。また、それ等の操作もモーションコントローラーで行う為、例えばズボンのポケットから鍵を抜き取る場合、実際に手を伸ばしてボタンを押して鍵を取るという操作になります。

止まった時間の中を移動し、何らかのフラグを立てて進行していくというのはよくあるアドベンチャーゲームと同じ仕様と言えますが、それをVRに落とし込んだことで、広い校舎を実際にその場にいるような目線で移動し、手を動かすことになる為、眼前に広がる光景との一体感が非常に高く、圧倒的な没入感が生まれています。

舞台はとある寄宿学校。ユーリヤという少女に呼び出された妖精=プレイヤーは、ここで暮らす子ども達と友達になってほしいと頼まれます。

ユーリヤの他には5人の子どもと校長先生がいるこの学校。ユーリヤに従ってスープにハーブを入れるイタズラを完遂することで、彼らは妖精という目に見えないものの存在を信じることになり、懐疑的であった子も含めて暖かく迎え入れてくれます。

何らかのフラグを進行させると、一時的に止まった時間が動き出し、彼らが動いたり話したりするのですが、それまではマネキンのように止まっていたはずの彼らが躍動する様子をVRを通して見ると、正に目の前で人が生き、風は吹き、水は流れているのを感じられます。基本は止まった時間の中だからこそ、動く時間が美しいと感じるのでしょうね。

そうして交流していく内に、子ども達は音楽堂で妖精さんを歓迎する音楽界を開いてくれたりと、優しいおもてなしをしてくれます。純粋で優しくて、本当に良い子達ばかり。VRで彼らと触れ合っていくことになる為、気づけば愛着を持っていること間違いなし。

まぁそんな感じで、この音楽会までは学校や子ども達の暖かく明るい雰囲気もあって、妖精としての彼らとの交流や学校内の探索はとても楽しいし、実際にこの学校にいる妖精さんだと感じるVRの没入感もあって、彼らの力になってあげたいと思えるようなゲームデザインとなっています。

操作の方も、移動は小ワープという形なので酔いもストレスも無く、両手の操作もモーションコントローラー専用と拘った分非常に直感的。

ここからネタバレ注意

しかし、音楽会を開く過程において妖精さんが行ったある行動が、子ども達の運命を狂わせ、物語を思わぬ方向へ向かわせます。

また、校長は妖精について何故か詳しく、プレイヤーの妖精の正体も知っている様子な上に、以前この学校にはマルガレータという女性がいたはずなのですが現在は行方知れずとなっていること、子ども達は妖精の研究の為に連れて来られたこと、常に学校の玄関は塞がれて周囲も川に囲まれまるで陸の孤島みたいな場所であること等、何やら不穏な様子も見え隠れするテキストがそこかしこに散りばめられています。

実際、このゲームは音楽会を境にそれまでとは様相が一変し、フロムゲーらしい世界観と提示される謎と真実、そして怒涛の展開がプレイヤーを一気に引き込んでいきます。それはここまでに触れてきて子ども達をはじめとするこの世界に愛着を持つから成立することだと思いますし、ある意味ここまでがチュートリアル、ここからがこのゲームの本番とも言えます。

一つ確かなのは、VRで実際にやってみた人と、動画で見た人ではまるで異なる感想を持つゲームだと言うことでしょう。

PlayStation VR Special Offer

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)