恋に恋するユカリちゃん 3巻 感想

 

夏を過ぎても秋が来ても、委員長は妄想を繰り返す。

「からかい上手の高木さん」のスピンオフ作品「恋に恋するユカリちゃん」の3巻が発売しました。1巻2巻に引き続き、ユカリをやや中心としながらも相変わらずな「あしたは土曜日シーズン2」みたいな感じでお送りされております。

本編の別視点またはアフター

今回も高木さん本編のユカリちゃん視点のお話が満載。「プール」は1巻のあのお話のユカリ視点。ちゃんと2-1になっている辺りが細かい。やはり2年になっても泳げてない所か、熱中症で頭が手遅れになってるよこの委員長(汗

「保健室」はあのお話。・・・そう、高木さんと西片君が2人っきりでいちゃついていたかと思われていたあの保健室回でも、ユカリは隣のベッドで寝ていたのである!・・・いや、コンセプト的に仕方ないっちゃあ仕方ないですが、コナンがいるから事件が起こるみたいな存在に近づいてませんかね君?

その他、アニメでは習字の再現度がなんか凄かった「習字」、トリを飾った「席替え」等も収録されており、西片君と高木さんがイチャつく裏で毎度のように2人で妄想(勘違い)しているユカリちゃんの様子を拝めます。

また、「あしたは土曜日」のお話の「秋」のアフターとなる「秋その後」等も収録。結局どこまで行ってもこの3人では食欲の秋かスポーツの秋にしかならんのだ、恋の秋は来ない。

誰も彼もそれも見覚えのある人々

3巻で個人的に注目してほしいお話が「ハロウィン」。夢か現か幻か、実に奇妙な人々が次々と登場するお話なのですが、実はこれ、高木さんやキョーコちゃんに飽き足らず、山本先生の過去の読切のキャラ等も含めた、大乱闘山本先生ブラザーズになっております。

読切版と連載版のケンジとキョーコが共演していたり、いつぞやの扉絵か表紙の仮想した高木さんと西片君が空を飛んでいたり、色々とカオスであり山本先生検定でもありという異色な回。

元からユカリちゃんは山本先生の作品への理解が深い人ほど楽しめる部分がありましたが、このお話はその極みのようなもの。全員の名前が分かったら、あなたは紛れもなく山本先生作品マスターです。

田辺先生を掘り下げろなんて誰が言った(汗

いつものようにユカリの勘違いオチで終わるがまさかの田辺先生メインのお話「電話」や、校長先生に何か心の大切なものを奪われていく「傘」、サナエのつまみ食いへ必死にミナが対策を練ろうとする「お弁当」等、ユカリちゃんだからこそ出来る他のキャラクターへのスポットの当て方もしながら、今回もユカリの残念な日々をお届けしたユカリちゃん3巻。

高木さんの別視点、3人娘回、その他と、話の作り方も幅広く、高木さんが好きな人、そして山本先生作品が好きな人には、今回も要チェックな一冊です。

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