実はあれだけ話題になっていたのにアニメ本編は全く見ていなかった「ぼっち・ざ・ろっく!」。kindleで原作1巻は読んだがそれだけ。本当にそれだけの人間だったが、バンド作品なら劇場の音響設備との相性は抜群だな!と考え、ぼざろのアニメの初見を劇場版で体験することにしました。
前後編の総集編ということだけ分かってたが、じゃあ6話くらいで分割してるのかなぁと思いきや、TVアニメでは1巻の範囲を終わらせるのに8話掛けていたらしく、その8話を90分に圧縮していたらしい。時間にするとほぼ半分にカットか。けど、そのおかげで非常にテンポ良く進んでたし、ただカットするだけじゃなく結束バンドの曲を背景にダイジェスト風に流しているので、時間が急に飛んだって感覚もしないので良い手法だと思った。
更にその勢いでぼっちの自虐ギャグが随所に入ってくるので、この作品特有の雰囲気とギャグも存分に堪能出来る。
でもって、カットしつつもぼっちの視点で大事な所はカットされていないので、短くなった分ぼっちが1巻の範囲で思ったことや頑張ったことが間延びにならずに分かりやすく感じられた。そこからライブでのアレ(しかも劇場音響)に繋がる。
また、冒頭に虹夏とのシーンを持ってきたことで、ぼっちと虹夏で始まりぼっちと虹夏で終わる形になって、〆方は原作と同じなのに一巻の範囲の纏め方としてはめちゃくちゃ良いと思った。アニメだと元からなんだろうけど、原作と締め方は同じなのに、ひとりの「あっはい!」が「ぁ・・・はいっ!」って感じに、声だけで印象が全く違うような明るい返事に聞こえたの、声優の妙だなぁ。というかこの演技力でぼっちまで大きなタイトルのメイン級とか殆ど無かったのが信じられんなこの人。
総じて劇場音響のライブシーンも含めて非常に満足出来たぼざろのアニメ初見になった。1巻の範囲をこんな良い感じに纏めているとは。これは後半も劇場で観てみたいし、これをほぼ倍の尺でやっていたTVアニメの方もカットされた部分がどんな感じだったのかも時間があれば確認してみたい。
最初はなんばで轟音上映を観るか考えていたんだけど、これはドルビーアトモスやIMAX、7.1や9.1のサラウンドとか、大きい音じゃなくてクリアで良く聴こえるシアターの方が良いのかな。あと、1号さん2号さん視点に近くなる最前列で観るのもライブハウス感があって良いかもしれないね。