トップガン マーヴェリック 吹き替え版をMX4Dで観ました

さてさて、もうトップガン観るのも3回目になりました。複数回観たい映画が固まると人は映画館に行くのが日常みたいになるんですな・・・今回はようやく吹き替え版、それもMX4D版で観ることが出来ました。吹き替えも気になっていたし、何よりMX4Dや4DXとはどう考えても相性が良い作品なので、流石に1回は体験しておきたかったですからね。

 

字幕吹き替えどちらもそれぞれの持ち味があって良い

やはり、相性は抜牛んだった・・・陸海空全部を振動付で味わえるとか、MX4Dや4DX用の欲張りセットのような映画ですね。振動や急角度が戦闘機の動きと連動していて、一体感が素晴らしい。

吹き替えはまた雰囲気が違うし、字幕版とも異なる訳し方だから受ける印象もだいぶ変わって来ます。「難しい問題ね」→「悩んだでしょ」みたいな、全体的に分かりやすく更に嚙み砕いて日本語に訳したのが吹き替え版って感じがする。

吹き替え版だと「準備」って言葉が色々な意味で使われてましたね。ルースターの願書を捨てた理由の説明、訓練をする=準備とか。それとダガー1~4で、複数機はまとめてダガーズと呼んだり。

字幕版より良いなって一番思った翻訳が、帰還したルースターがマーベリックに返した台詞。字幕版だと「父の代わりです」なんだけど、吹き替え版だと「父ならそうしました」になってる。実質的なルースター最後の台詞が「グースならそうした」っていうのが、ただグースの代わりを果たしただけでなく、この任務を通して父親への理解と尊敬、そしてその父の相棒だったマーベリックのことも理解したって感じられる言い回し。

「考えるな、動け」を実践したことのアンサーでもあるし、飛躍した考察かもだけど準備不足とはぐらかされた願書を捨てた理由も「グースならそうした」と理解したというアンサーもこの台詞に含まれているんじゃないかなって思えるし、とにかく本当にこの一言に色々な意味が込められてる気がするのが凄く良いんだ。

あとあれだけ2人きりの時にマーヴってずっと呼んでて、最後はミッチェル大佐って公私を分けているのも細かい所よね。

ただ字幕版も字幕版で、ペニーとの会話の中で言っていた「父親代わりになろうとして失敗した」のアンサーで「父の代わりです」と最後に言われるのも悪くない翻訳には思えるのだけど、そこに込められた意味が簡略化されてるようにも思うから個人的には吹替版の方が好きかも。

ホンドーとの序盤と終盤での同じ掛け合いは、「なんだその目つきは?」と聞くホンドに対して「普段通りさ」とマーベリックが返すのが字幕版。吹き替え版だと「その顔は嫌いだ」に「この顔しかない」と返す。大佐と准尉とは思えないフランクな関係だけど、最後の出撃前に今生の別れかもしれないと言われて「光栄です大佐」と最大限の敬意をもって見送る熱さが素晴らしい。ここも吹き替えだからこそ良さを感じたシーン。

森川智之さんは今のトム・クルーズの声には少し若すぎる声に思えたけど、段々この声しかないなって感じるようになった。というかこの方、前作のトップガンの吹き替えでマーベリックを演じたこともあればアイスを演じたこともあるのか・・・そりゃマーベリックの声を吹き込むのに宇宙一適した方だわ。

ルースターの宮野真守氏も良いですね。マーベリックへの反抗心や精神的にまだ未熟な面も併せ持つルースターの声としては、ウルトラマンゼロとかを代表とする血気盛んな若者の声にこれ以上ないはまり役の方。

中村悠一氏は調子に乗る自信家だが情にも熱いハングマンにピッタリだった。「ぶちかませ」から「地獄を見せてやれ!」に変わったルースターへの檄も個人的にはこちらの方が好き。それとアイスマンの東地宏樹さん。声を出すのも辛い状態なのはこちらの方が圧倒的に伝わって来た。

アイスマンと言えば、吹き替え版だとアイスとマーベリック、お互いへの信頼がめちゃくちゃ厚いのが伝わる。アイスはマーベリックが必要な存在だから彼を軍に留まらせる為に奮闘し続け、対してマーベリックも俺が軍にいる理由はお前(アイスマン)だと言い放ったり・・・それで30年以上の付き合いをしてきたアイスが死んだら、後ろ盾とか関係なくマーベリックが一度折れそうになるのも納得ですわ。

とにもかくにも、字幕は字幕の良さ、吹き替えは吹き替えの良さというのをトップガン マーヴェリックでは強く実感出来た。片方しか観ていない人はもう片方も観に行くべし。

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