大脱走 を年越しに見ました 

ガルパン最終章の3話で継続戦に備えてウサギさんチームが観ていて、4話で物凄く彼女達の助けになった名作映画「大脱走」。あと少佐が名前を間違えた縁起の悪いトンネルの元ネタ

元ネタだと分かっていながら4話が公開されてもまだ見ていなかったので、レンタル屋を2軒ほど探すも見つからず。U-NEXTのお試しを遂に使う時が来ました。

というわけで、尺も3時間近くあるのでこれは相当見るの大変な作品では・・・?と思いきや、意外とスルスル進んでテンポも良い為、半分の1時間半すらあっという間に過ぎて、これだけの尺ながら中だるみもなく最後までダレることなく観ることが出来ました。60年も前の名作が名作たる所以を存分に感じながら2024年を迎えました。

脱走ジャンキーのアベンジャーズをアッセンブル

時は第二次世界大戦下のドイツ。連合軍の捕虜達がどいつもこいつも脱走しまくって疲弊するもんだから、そいつら一纏めにして管理しようぜ!と最新の捕虜収容所を設けることにして脱走常習犯どもをまとめてぶち込んだ。が、

所長「するなよ?絶対に脱走するなよ!?」

捕虜代表の先任将校「脱走は捕虜の義務!」

と、送られてきた捕虜共はおとなしくする気ゼロ。初日から早速脱走しようとしたり監視塔や周囲の確認をしたりと逃げ出す気満々。何かこう、悲惨な境遇に追いやられた男達が一か八かの脱出に賭けたみたいなのを想像していたんですが、そういう雰囲気じゃ全く無いなこれ!?むしろぶち込まれた捕虜達、極々一部を除いたら逞しすぎる。

そもそも冒頭から掛かる「大脱走マーチ」と、主演のマックイーンがバイクで駆ける映像がこの作品の雰囲気を如実に表してるというか、ちょくちょく聴いたことがあるこの曲、これが大脱走マーチだったのか。「戦車道行進曲」のイメージの元ネタと言われるだけはある曲だなぁ。

ぶち込まれた捕虜達は脱走に必要な技術等のスペシャリストが集まっちゃった上、その彼らを統率してまとめ上げられるカリスマ性を持つロジャーまでぶち込んじゃったから脱走計画は更に加速した。ゲシュタポがマークしている位なんだから別の所に放り込めば良かったのにね。

で、主人公のヒルツはそれとは別口で単独での脱走を試みて何度も独房にぶち込まれる。成功するかな?しないかな?とロジャー達が話した次のカットでは土塗れになって独房にまた戻ってくるテンポの良さには思わず笑った。

基本的に3時間という長丁場の中で脱出するまでに2時間も掛けているのだが、このテンポの良さや絶対に脱走してやるという彼らの不屈の前向きさ、着々と進んでいくトンネル掘りと各種準備、そして一度は希望が打ち砕かれて一人の死に繋がる等、見所が終始続いて決して飽きない。特に独立記念日の天国から地獄へと叩き落す落差の激しさは、戦時中の捕虜収容所という場所であることをこれでもかと視聴者に思い出させてくれる。

また、脱走した後もそれぞれの逃亡の様子に約1時間の尺を割いているのだが、尾崎豊するヒルツの爽快感、いつバレるか分からない緊張感、そして当初は上手く行っていたのに殆どの者が一人また一人と捕まっていく滅びの美学のような悲壮感等、様々なものが逃走劇の中に内包されており、何とも不思議な感覚だった。

何より、娯楽映画として脚色された部分も大きくあるとは言え、脱走方法、76人という脱走者の数、そしてその内50人も射札されたという俄かに信じがたい根幹の部分は実話が元になっている。フィクションとノンフィクションが見事に融合した大長編となっているのが、大脱走を60年経ても尚名作たらしめている最大の要因と言えるでしょう。

というわけで、想像していた以上に楽しかった映画「大脱走」。ガルパンおじさんでなくても鑑賞に堪えうる名作なので是非ともチェック。

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