ブレット・トレインを観ました 感想 深く考えたら負けです

今年は映画館に何度も足を運んでいたので、予告を何度も観ていた「ブレット・トレイン」をせっかくなので1200円の日に観てきました。もう1ヶ月位経ってるかと思いきや、まだ公開されて1週間だったんですね。

ブラッド・ピット主演で、同じ電車の中に乗り合わせた頃し屋達が命やブリーフケースを巡って頃し合う、という予告の予備知識のみで観ましたが、なんか様々な意味で予想の斜め上を行く映画でした。

バトル・ロワイヤルかと思ったらボーボボを見たような気分

ブラピの演じるレディバグを筆頭に、人生で大切なことを機関車トーマスで学んだ黒人とその相棒、その2人組が護衛するヤクザの息子、謎の女、その女へ息子の復讐に来た男とそのおとん、途中から乗り込んできた男等々、とにかく濃い連中が新幹線の中に一同に会する作品。

ヤクザの息子の命と、その身代金が入ったブリーフケース。この2つが主に各陣営の狙いになっていて、思惑が入り乱れていくのですが・・・裏切り裏切られ、権謀術数を巡らす血塗れ上等バイオレンスなサバイバルとか、そういうイメージを観る前に持っていると混乱するので、出来るだけ頭空っぽにした状態で観るのが良いです。
そもそもブラッド・ピット主演なのに東京→京都間の新幹線内が舞台とかいう時点で気づくべきだったんだ・・・R-15指定だし、割とグロい所は容赦なかったりするんですが、日本人が観るともうツッコミ所が多すぎて心の中でビュティさんが叫び続けるような映画。

これ作った連中、日本のこと分かってて、敢えて海外の人が想像するような若干間違ったイメージ像の日本をお出ししてくる。この舞台は日本じゃなくて「ジャパン」と考えた方が多分まだ頭は理解が追いつくと思う。

どれ位日本じゃなくて「ジャパン」かと言うと、ジャパニーズヤクザのイメージが「組員は鬼の面付けてて組の本家は入り口に鳥居があるお屋敷、武器も手榴弾とかロケランが0で刀と銃ばっかり」って所で察してもらいたい。日本のヤクザは侍や武士の生まれ変わりでも何でもねぇよ!!

あとこの映画のヤクザは京都駅の乗り場を完全武装で占拠出来るとんでもない組織力を持っていたりする。暴対法?知らねぇよそんなの。そしてロシア人がジャパニーズヤクザの組を乗っ取ったはずなのに、まーだ面は付けてるし武器は刀と銃だけ。それと妙にアニメとそのキャラクターが身近にある。ツッコんだら負け、負けなんだ・・・!

やたらとクソデカフォントを使ったり、頃し屋の虐札の回想でも軽快なBGMが流れたりと、作風のノリが軽い所では脱力する位軽いギャップがある。終盤はブラピ達の中で生き残った連中が協力して黒幕と戦う王道的な展開なのですが、その中でも日本人のおっさんが無双するシーンで「Holding Out for a hero」が流れたり(字幕版でも日本語)、突然決着が付くか付かないかって所で「上を向いて歩こう」(これも日本語)を流しながらミネラルウォーター君の旅路を紹介したり、やっぱり日本のことを何だと思っているのか最後まで分からない映画だった。
外国の人が見たら「Wao!JAPAN!Hooooooo!」みたいなノリで観れるけど、日本人だけは「俺が知ってる日本じゃねええええええ!!!」って思いながら観ることになる映画です。

バカバカしさを楽しみたい人にはお勧め

まぁそんなわけでして、濃い連中が独特のノリと絶妙に間違えたジャパンイメージの中で狭い車輌の中を舞台にもうやりたい放題に暴れまくる、とりあえず頭空っぽにしてバカバカしさを楽しもうぜ!という方向に全力で舵を切ったトンチキジャパン映画、ブレット・トレイン。個人的には結構楽しめました。

とりあえずクッソつまんねぇということは無いはずなので、興味があれば一度鑑賞してみることをお勧めします。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)