ゲッサン2023年10月号 からかい上手の高木さん 感想 いよいよ次回で最終回です・・・

今回を含めて、残りは2話。3年生になり、2人で相合傘で帰るのすら何かが変わった高木さんと西片君。そして季節は、アニメの2人にとって「忘れられない夏」になった、3年生の夏休みへ・・・

-セリフ-


最終回の一つ手前のお話は、高木さんの笑顔が眩しく、そして添えられた文がどこか一抹の寂しさを感じる「セリフ」。次ページの柱の煽り文も、この夏が特別であることを示しています。

中学最後の夏休み前日の帰り道、2人で帰る高木さんと西片君からスタート。アニメの劇場版ではこの終業式の日までに下校でグリコ、プール、虫送り、クラスで写真、そしてハナを発見と中々に濃密、というか夏休み始まるまでに尺の半分を実は使っていたのですが、原作は特に描写がなくこの日に。

ただし、この終業式の日の特別感は、あちらにも引けを取らないかなと。その場で言ってほしかった言葉があったけど、西片君の本心から出たセリフとその良い顔に高木さんはノックアウト。それを誤魔化すのも可愛いし、そのまま夕暮れの海岸ではしゃぐ2人を大ゴマで描かれているのがとても印象的。この2ページをカラーで見てみたくなったし、夕暮れの海岸だけあって今回の高木さんは「キレイなもの再び」でもあったと思います。

と言っていたら、午後にこの掲載告知ですよ、反則です。まさか告知で「キレイなもの」をカラーでお出しするとは。

改めて振り返るとアニメはただ2人の日常を送る山も谷も無い話だけで進行することがないように、特別なイベントが盛り沢山な中学校生活だったのが分かるし、3人娘をはじめ他の子達にも出番も役割もあったけど、原作は徹底して2人へのフォーカスがブレず、そして大きな出来事も無いまま3年生になったって印象がありますね。やはり陸上部に入ったのが分岐点だったのかな。

クラスメイトも今回登場したのは中井君と真野ちゃんだけですが、とりあえずこの2人は3年になっても色んな意味で相変わらず。ただ、アニメだと木村君が2期から良い役に収まっていましたがこちらでは中井君がその役割?なのかな。今回の助言?はきっと次回の最終回で効いてくることになるのでしょう。

最後は8年越しの「約束」の先

・・・さて。夏休みに入るってことで、今回はっきりと描写されました、夏祭りの開催。そしてやはり、高木さんはどこかの誰かさんが誘ってくれるのを待っていました。当時からしても風変わりなお話だった上に単行本への収録も数年後になった7巻の「約束」、原作では予想の通り初期に描かれた唯一の3年生時のお話だったと見て間違いないようですね。となれば、最終回は疑うまでもないでしょう。

今にして見ると西片君の反応や意識が少し違うようにも感じますが、特別矛盾するような感じでも無く、あの当時から結末の導入として決めていたのかもしれません。なにせ掲載時は「夏祭り」だったのが単行本では「約束」にタイトルまで変更されたお話、色んな意味で特別な回ですし、これで「夏祭り」をやらなかったら他に何をやるというのか。

しかも、今回の描写で西片君からのお誘いを高木さんがどれだけ待ち望んでいたものであったかがメチャクチャ補強され、「約束」でのアレがクリティカルなんてもんじゃない、超ド級のクリティカルであったことが判明しました。

アニメでは2年で差し込まれ、十分にクリティカルとして描写されてるどころか、一度西片君が帰ろうとしたのでより嬉しさが爆発した感じになっていましたが、原作のあのお誘いにあれだけの意味が込められていたとは。

あのエピソードが掲載されたのは2015年。あれから8年以上経って、その約束の続きがいよいよ原作でも最後に待っていると見て間違いない。遂に来る最終回で、2人のからかいのある日常がどんな形で一つの区切りを迎えるのか、見逃さないようにしましょう。

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