それでも歩は寄せてくる 1巻 感想

週刊少年マガジンで連載している山本崇一朗先生の作品「それでも歩(あゆむ)は寄せてくる」の1巻が7月4日に発売しました。出版社の枠を超えて高木さんシリーズ等と同日発売ですから凄いことするもんですなぁ。

ぐいぐい歩が詰まそうと寄せてくる

連載開始前に書いた記事で大体この作品の紹介はしていますが、今一度。2人しかいない将棋同好会の部長であり先輩の女子「八乙女うるし」と、後輩の男子「田中歩」が送る将棋部ラブコメ。

1巻の範囲はまだtwitterに掲載されていた部分なので、2巻の途中か3巻くらいからそれよりも後の話が読めると思います。

片方がもう片方に好意を持っていて、それ故に色々と積極的という構図は高木さんと同じですが、こちらの場合好意を持っているのは男子の歩で、女子のうるしはまだ明確に好意を持っておりません。

部長は勉強も将棋も歩より出来ますが、一方で歩はストレートにうるしを可愛いと褒めたり隣に座ったりと、好きという言葉だけは言わないけど明らかな好意丸だしで表情を変えずにぐいぐい行くのでうるしが反応に困って照れたりしどろもどろになってしまう、というのが定番のパターン。

要するに高木さんの場合は明らかに好きな男子をからかっている女子、というのが根幹ですが、こちらはシンプルに自分を好きな男子に迫られて可愛い反応をする女子、というのが根幹になっています。高木さんの場合は思春期そのものな反応をするのが西片君なので、言ってみれば山本先生が描く西片君みたいな反応をする女子が見たい!という人にはピッタリな漫画というわけです。

実際、うるしは1話からまずかわいいと言われて照れ、更に真っ赤になりながら涙目になったりと非常に可愛い反応をします。基本的にハイテンションで可愛いですが、歩の行動や言葉ですぐ赤くなりテンパり、全体に渡って可愛い。先輩なのにどこか小動物みたいな子です。

対して歩も、基本はポーカーフェイスですがうるしが部に昇格出来ると言ったり、部に昇格する夢を見た時は露骨な反応を示していたりと、こちらもうるしが好きだからこその分かりやすい反応を時たまするのが面白い。

高木さんと西片君とはまたちょっと違いますが、そんな感じの個性的な少年と少女のラブコメとなっております。

また、単行本ではいつもの描き下ろしに加えて棋譜が乗っており、2人の一局がどんな展開をしたのかも分かるようになっています。うーむ、歩くんホントにまだまだですね・・・いつか先輩に勝利したら告白するという誓いを果たせる時が来るのでしょうか。