それでも歩は寄せてくる 4巻 感想

バレンタイン、それは学生にとっての一大イベント。それでも歩は寄せてくる4巻は、年末から始まりお正月、そして3学期のバレンタイン、テスト期間の前後と、二人の学校生活一年目の終わりをお送りしています。

同じ山本先生の漫画でも・・・?

冬休み、それは特に約束とかをしていないと、年明けまで会う事が無くなってしまう約2週間。年内最後の部活も終わった帰り道、うるしは歩がクリスマスに誘ってくるつもりだと待ち構えていましたが、一向に歩の口から誘いは掛からず、そのまま別れてしまいました・・・あ、あれぇ?

実は歩の方が緊張して、最後まで誘うことが出来ないままだった・・・普段はあんなにぐいぐい押せてるのに、肝心な所ではガチガチに緊張して上手く行かない。先に好意を抱いてるのも含め、男子だけど高木さんに近いと感じる造形。西片君は一度別れても誘う為に戻ってきたけど、体育会系ながらそこまでの勇気が無い所が歩の特徴と言えますね。

一方でうるしはセンパイとして余裕の対応を見せると思ってはいたものの終始顔が赤く、全くそんなことはなく、そして誘われると思ってた自意識過剰な女だったの私・・・!?と自爆していたのでした。この反応は西片君っぽいし北条さんっぽくもある。高木さんを思い出すような所がそれぞれにありながらも、キャラが違えば起きる化学反応も異なっててしっかり差別化が図れているなぁと思った次第。

ただ、その心残りを初詣での場で言うのが歩クオリティ。いつまでも残さないのもまた歩の特徴かな。今年のクリスマスのうるしの予定を元旦に確保しましたが、この約束は11巻現在でもまだそこまで時間が進んでないので果たされておらず。どんな話になるのやら。

そして振袖のうるしを上手く褒められなかったのもまた心残りになっていて、カーディガンがだぼだぼで萌え袖になっているうるしは思いつく限りの言葉で褒める。読者の言いたいこと全部代わりに言ってくれたよ可愛いですねカーディガンうるし!

そして暖めてくれと言われたら手を握ってにぎにぎする。そこまで出来るのに肝心な時は緊張しちゃうんだよなぁ。

ガチガチに緊張してるー!

バレンタイン、それは男子も女子も戦い?の一日。特定の相手もおらず楽しいイベントの日みたいな認識のマキは置いといて、主にうるし・歩・タケルの3人はそりゃもう重要な日だった。

タケルくんなんか桜子ちゃんからチョコが欲しいから好物がチョコを装っている位である。チロルチョコみたいなのでも貰えたらそりゃ嬉しいのだ。桜子ちゃん全く気付いていないけど。気づいてないから密着してチョコを取り上げるなんてことも出来ちゃうわけだけど。まぁこんな日に将棋部の部室に行こうと思うタケルくんが悪い。・・・いやでも羨ましいなタケルくん?

対して歩はガチガチに緊張していた。それこそ声が震えて桜子ちゃんが呆れるレベルで。どうして大事な時だけはこうなっちゃうんだ!?普段はあぁなのに!そんなだからササっと渡せば良いだろと思ってたうるしも変に緊張しちゃって、何か微妙な空気が流れながら今日の部活動が始まることに。うーん爆発しねぇかなこの部室!!

尚、巻末には描き下ろしで別バージョンの渡し方も掲載。こっちもやはり歩はガチガチに緊張しているも、すぐに渡せたパターン。どっちにしろうるしは想定通りにはいかないのが約束されているのだ。

付き合ってないけど距離が違い2組の男女

バレンタインも終わって今度は学年末テスト。将棋を打ちたくてうずうずしてるけど、今回ばかりは本当にヤバいので勉強に集中しなければならない歩。・・・4巻は何か歩が色んな顔を見せている気がします。

うるしが勉強を教える為に図書室へ来たら、今日もいるタケルくんと桜子ちゃんの隣で勉強開始。まーた2人の仲を進めようと画策するタケルくんを体で(誇張抜き)止めようとする桜子ちゃん、そのまま密着して勉強するもんだから、流石にうるしも気になる。あんなにひっ付いてたら付き合ってるのかと疑っても仕方ない。

でもよく見たら、自分と歩も同じようにひっ付いてるけど付き合ってないなぁ・・・?と気づいたらもうひっ付けなくなってしまううるしだった。すいませーん受付の机でバカップル2組イチャイチャしてるとか爆発してもらっていいですかー!!勉強してる生徒達はたまったもんじゃないと思う。とんでもない所へ勉強しに来てしまったねぇ・・・

その他、センパイとして頼られて嬉しいうるし・負けず嫌いうるし・ストーカー疑惑・初めまして後輩の田中です等、今回も歩がぐいぐい押してうるしが「んぁ」ってなりながら、あっちもこっちも一手ずつ仲が進展して行ってる様子を楽しめる巻となっております。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)