ガールズ&パンツァー劇場版 極澄音ライブミックスFes&岩浪音響監督トークショーを観てきました

最終章3話が公開中、そして先週から劇場版のドルビーアトモス版の上映も始まっているガールズ&パンツァーですが、この4月9日から4月13日までの5日間限定で、大阪では特殊な上映形態で劇場版が上映されているのをご存じでしょうか?

というわけで4月10日(土)、なんばパークスシネマにやって参りました。5日間限定で行われている「極澄音ライブミックスFes」という上映のラインナップの中に、ガルパン劇場版が含まれているのです。東京・名古屋・大阪の順に行われ、この大阪が最後の部となります。

更に4月10日の午後の部では、何と我々ガルパンおじさんに全国各地で素晴らしい音の体験をもたらしてくれているゴッドの一人、岩浪美和音響監督のトークショーが上映前に行われるという情報をキャッチし、すぐさま予約しました。勿論出来るだけ前の列で。

そんなわけで久々に劇場で観た劇場版(最後に見たのもなんばパークスシネマだっけ?)でしたが、今回の上映形態である極澄音により、今まで観てきたどの上映ともまた違う新鮮な体験をすることが出来ました。

劇場の醍醐味は迫力の重低音、だけではない

このキービジュアルももう5年以上前ですから懐かしさを感じますね。

さて、今回の「極澄音ライブミックスFes」、色々と機材が各シアターに運び込まれ、岩浪監督が作品ごとに音響調整を行い、おまけに上映中にリアルタイムでプロがミキシングを行う・・・という、手間のかかった上映形態。

しかし、「一体爆音上映とかとそれって何が違うの?」「というか4DXとかドルビーアトモスを除けば、極音以上にスゲェ上映ってあるの?」と思う人がいると思います。が、この極澄音Fesはそれ以外にも様々な「音の表現」があることを教えてくれました。

端的に言えば、この上映形態は「音が大きい上映」ではなく、「音がよく聞こえる上映」なのです。ちょっと意味が分からないかもしれませんので解説しますと、例えば会話シーンでBGMがうるさいと会話が聞こえないので、声を大きくするかBGMを小さくすることで、メインの声を聞こえやすくします。ここで聞かせたいのはBGMではなく声だからです。

しかし、当然聞こえにくいだけで声の後ろにはBGMも流れているわけですが、声に集中してほしい為にBGMは調整の関係で聞こえていない、もしくは印象に残らない位に小さいわけです。

そこで今回の極澄音。持ち込んだ機材やリアルタイムでのミキシングにより、「集中してほしい声や音」「裏で流れる音や声」がどちらも印象に残るように聞こえてくるという、何か凄いことをやっている上映だったのです。

それこそエキシビションでは冒頭から戦車内での会話、戦車外の会話等があるわけですが、その時も今までだったら気にしていなかったor気づいていなかった、エンジン音や周囲の砲撃の音も、会話と同時にクリアに聞こえてきました。

言うなれば、作品の中で流している全ての音を聞いてもらおうという調整。それを主張したい音と後ろに回す音、どちらもおざなりにすることなく両立させていたわけで、ただただ、音の演出って凄いんだなぁと感動した次第です。

そのような形態だからか、久々に観た2時間の劇場版はいつも以上に音を楽しめた視聴になって、いつも以上に涙腺が緩みました。何度観ても良い作品ですが、上映のやり方次第でいくつもの顔を持つ、映画って凄いものだ。

そして上映前の岩浪音響監督のトークショー。ここでは書けないのですが、色々と興味深いことも話しており、3話を観る時も色んなシーンで音に注目して観たくなりました。岩浪監督、とても貴重な機会をありがとうございました。

13日までだけど行ける人は是非

また新たな劇場版の楽しみ方をさせてもらった極澄音ライブミックスFes。冒頭に記載した通り大阪は4月9日から13日までの5日間しかやっていないので、あと2日しかチャンスはありませんが、それでも興味があるガルおじがいましたらドルビーアトモスだけでなく、こちらも観に行ってみてください。極音やドルビーアトモスや4DXともまた違う、新鮮な気持ちで楽しめる劇場版の視聴が待っています。

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