ハッピーシュガーライフ 9巻・10巻 感想

ガンガンjokerで連載され、昨年TVアニメも放送された「ハッピーシュガーライフ」の9巻と最終10巻が本日2冊同時発売されました。

アニメの放送がされたのは昨年の7月~9月でしたが、単行本未収録のガンガンjoker掲載話も含めて1クールで話を完結させていました。その為、原作ではどういう展開とどういう結末を迎えたのか、気になっていた方も多い中での発売となりましたが・・・

これならアニメをもっと変えてほしかったかな

8巻ではさとうとしおが2人で海外へ逃亡する計画を立て、その準備も終わり2人だけの結婚式も終わり、いよいよ逃亡しようという所で太陽君がマンションにやって来た・・・という所で終わっていました。

アニメでの終盤、8巻より先の展開では太陽君が叔母の部屋に侵入して彼女に食われて監禁、しょーこの遺体への工作、あさひは太陽の電話としょーこに以前送られた写真から部屋を割り出す、という展開は9巻の範囲である38~40話と同じでしたが・・・

こちらの記事でアニメ終了後も原作の展開を毎月追っていましたが、結局アニメの放送終了から半年以上経っての連載完結でありながら、僅かな細部が違っただけでアニメも原作も展開・個々人の結末は殆ど一緒。

指輪を取りに戻る・あさひの襲撃・しおを捨てた真実・マンションの火事・屋上から投身等々、結末までの展開は殆ど同じで、メインとなる4人に待ち構えていたのも、

さとう=死亡

しお=第2のさとうと化す

あさひ=これ以上無いバッドエンド

太陽君=壊れる

と、やっぱり同じ。ただ、さとうとしお、2人にとっての真実の愛が何よりも重要なことで作品の根幹である為、結末は1つしかない、というのはこの作品的には十分理解は出来ます。

命がけでしおを守り、死の間際に自分の愛をしおに伝えたことで、さとうは死んだけどある意味で2人は結ばれたから、さとうとしおの目線からしたらこれ以上無いハッピーエンドの、純愛の物語であったのは間違いありません。周りの人間ことごとく不幸にしたり死なせたりした死神みたいな女だったけどな松坂さとう!

まぁ私はいい年した男なので、この作品のメインの層とは見方が違うと思います。それこそ10代の女性とかから見たら、さとう目線だとこんな可愛い幼女は何を差し置いても守りたいし愛でたいし、しお目線ならこんな可愛い子が自分を守ってくれてキャー!さとちゃんヤバい!最高!という感じになるのかなー。

また、アニメでは終盤が特に駆け足で詰め込んでいた分、原作の方ではアニメよりそこそこ肉付けがされているので結構時間を掛けて最後まで進んでいきます。それとアニメでは原作よりも薄くされていましたが、しょーことさとうの2人の関係については原作はより踏み込んでおり、最後の最後までさとうの頭を揺さぶる要素として機能しており、それなりに違いがあるので、アニメだけしか知らない方も読んでみてはいかがでしょうか。

鍵空先生、長きに渡る連載、お疲れさまでした。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)