六畳一間の魔女ライフ 2巻 感想

二人でなら、きっと昨日より頑張れる。

秋タカ先生のおしごとコメディ「六畳一間の魔女ライフ」2巻が11月21日に発売されました。六畳一間のアパート生活、ちょっとだけ良い生活を夢見て2人で頑張るマッジとリリカ。今回も正反対な2人が力を合わせてお仕事に励みます。

地味と雑が織り合う二人と、派手な隣人

冒頭から「地味!」と叫ぶリリカ。マッジのことではなく、もやしのひげとり作業のこと。マッジは地道な作業もコツコツやるけど、リリカは拒否反応が出る位地道な作業は苦手で雑。見た目もそうだけど、やっぱりこの二人は正反対。

魔法の網を編むお仕事でももやしのひげとりのような地道な作業が必要で、そういうのが嫌いな依頼主の漁師さんもさっさとやってしまえと口を出す始末。けど二人で頑張ると決めたから、リリカも途中で投げ出したりはしない。

予期せぬ形で漁を手伝うことになったら、リリカは地道な作業、マッジは自ら体を張ったりと、普段ならそれぞれが苦手なことをやることに。似合わないことをやるお互いへのアドバイスも正反対なのに、その言葉が不思議とやる気にさせてしまうのは二人が綺麗に織り合ったコンビだからなのでしょう。

苦手なことを二人で頑張って、大物を捕らえた報酬は海鮮尽くしの朝ご飯、そしてBクラスへの昇級試験のお知らせ。昇級試験が受けられるからと張り切り過ぎるマッジを気遣って、リリカが連れてきた魔力浴場でののんびりした時間を過ごす二人。そこでマッジを地味魔女と罵倒したちびっ子こそ、後輩のBクラス魔女、アロエラちゃん。

アイドルみたいな大人気魔女だけど、その実は魔法で変身してて本当の姿はチビでメガネ、おまけにアホの子。二人をじみあほコンビ、特にマッジを地味魔女と敵視する彼女、実は二人の隣人さん。

何となくだけど、わざわざ美少女に変身して魔女活動をしている彼女は、自分の容姿にコンプレックスがありそう。後述する件を考えると、彼女の判断基準には見た目と言うか、目に見える部分が大勢を占めているような気がする。そう考えたら、時代遅れの風貌をしているマッジとは正に水と油なのだろう。マッジは使う魔法も服装も、伝統を凄く重んじた魔女だから。時代遅れだろうとも自分を貫く、悪く言えば自分を変えない曲げない、「見た目を気にしない」マッジは、アロエラからしたら理解できない存在に映っていそう。

刺激はいつもすぐ傍に

そんな彼女に嫌がらせ目的で渡されたのは、魔女用の灯台でのお仕事。箒も無いから飛べない二人にこの仕事は出来ないだろうと渡したけど、普通に飛べる手段を持っていることを知らなかったアロエラちゃん、残念な子である。

灯台にやって来た二人を出迎えたのは管理人のお姉さん。普段も利用されることが少なく暇を持て余して仕事の中に刺激を求める彼女に、かつての自分の姿を重ねたマッジはお姉さんを空の旅にご招待、間近で灯台の炎を見せてあげることに。

更に偶然にも旅の魔女が通りかかり、目的地へ向かって光を放つようにリリカへ操作してもらうと、塔から発せられたのはどこまでも続く大きな光。沢山の魔女達が助けられてきたその本当の姿を、示し続けてきたお姉さんだけが知らなかったという灯台下暗し。彼女が求めた刺激は、すぐ傍にありました。

お姉さんに気に入られた二人は次の仕事も取り付けて大成功に終わったけど、アパートに帰って来たらアロエラが隣人だったことに気づいてしまったのでした。二人で今までよりちょっとだけ頑張り続けて、少しずつ変わってきた二人の六畳一間のお仕事ライフ。アロエラとの隣人生活、そしてBクラスの昇級試験の行方はいかに。