Thisコミュニケーション 第47話 VSアンドレア・デ=ルーハ③ 感想

2024年最初のThisコミュ。そしてこれを含めてあと3話で完結。デルウハ殿とハントレス達の戦いの行方は・・・?

いつだって情報は過去の回で提示されてきた

自力で壊れ合理の獣と化したデルウハ殿を相手に、よみは血栓を操作して意図的に体感時間を操作して対抗。・・・うん、まぁタイイチならよみしか相手出来ないとは思ってたけど、ここまでよみも化物とは。つうか血の操作マジでもう何でも出来るな。

紛れもなくThisコミュ世界における頂上決戦とも言うべき、完全に別次元で戦う2人。なんか忍者vsガムテとか、ネテロvs王を思い出す。その極限の戦いの中でよみの心に去来するのは・・・という形で元に戻った時のハントレス達の回想が入る。

前回全てを思い出したデルウハ殿はハントレス達が頃しによる記憶のリセットを自分が心を痛めながら仕方なくやっている、そういう情のある人間だと思っていると考えていましたが、実際の所彼女等はデルウハ殿が情は関係なく合理的だから頃していると既に理解していたんですね。その上で壊れた原因が自分達にもあり、その壊れた未来を一度見てしまった以上、二度と同じ結果を繰り返さない、デルウハ殿を壊さない義理があると・・・

にこがそういうことを言うようになったのもジーンと来るし、ハントレス達が強くなったことをデルウハ殿が認められた時の表情とか、なんか今までに無かった感情が今回のThisコミュでは色々と湧き上がってきた。

にしても、あの引きからまさかデルウハ殿が壊れていなかったとは完全に騙された。よみとの超次元バトルもデルウハ殿の顔は描かず、あとから実は必死になってましたって分かる構成が相変わらず上手いし、壊れずにあの動きが出来ていたデルウハ殿やっぱりヤベー奴。

今一度壊れてハントレス達を制圧して長期的に記憶を消してやり直すのが本当に合理的か?ってのは確かに盲点だったなぁ。デルウハ殿が回想したように、自分抜きでも血濡れに勝てると保証出来る程に血の操作を含めた経験と技量が溜まったのを全部リセットしたら、失うものがあまりに大きいもん。あぁいう時のデルウハ殿は絶対に方便なんて言わないからこの展開自体を疑うべきだったのか。

何度も頃し頃されのコミュニケーションをしてきたデルウハ殿とハントレス達だったけど、ようやく頃さない方が合理的とデルウハ殿に認めさせるほどに成長したお陰で、誰も死なず、記憶を消すことも無く決着が着いた。長い、長いコミュニケーションだったなぁ・・・あ、嘘ついた。デルウハ殿のデルウハ殿は犠牲になってたわ。

どうしてまだ変わらないの・・・?

そしてようやく平和?な日々が始まったと思ったのもつかの間、空から研究所へ飛来したイペリットが終焉を告げに来た。しかも次回のタイトルが「VSアンドレア・デ=ルーハ④」。もうハントレス達とデルウハ殿の戦いは決着したのに、どうしてこのタイトルがまだ続くの・・・?

考えられるのは2つ。飛来した血濡れによって研究所がダメになり、残った食糧の奪い合いという形でのデルウハ殿との生存競争。わたオスカーを食糧の為に頃した実に合理的な男だからなアンドレアは!

もう1つは血濡れ目線でのVSデルウハ殿。要するに知性を得た血濡れのリベンジマッチ。死角からの高高度砲撃により敗れた血濡れが、その意趣返しとして自分も空から研究所を襲うってのは展開的にもあり得そうだし。あいつは完璧に討伐されたのではとも思ったけど、替館達に起きたことを考えたらあの前後で知能の司令部を複製して分散していたのが集まって結果的に再生した、というのもありそうだし。

ただ、デルウハ殿がハントレス達が自分抜きでも勝てると既に保証済み、いちこも血の操作を習い始め、よみがあれだけの力を見せたことなどを考えると、今更リベンジマッチを仕掛けた所で容易く返り討ちなのでは?という気がしてならない。

となると、②の後に①という最悪のパターンなのかな・・・あとたった2回、しかも次回のタイトルは既に判明済み。いよいよ大詰めのThisコミュニケーション、最後まで目が離せない。

ジャンプSQ. 2024年2月号 

Thisコミュニケーション 11

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