Thisコミュニケーション 第35話&第36話 死体①② 感想

デルウハ殿、一体あなたは何をしたんですか・・・?

前回以上の混迷を極める展開

一挙2話掲載ですが、ページ数的にはあまり普段と変わらず。キリの良い所で話数を分けた感じですかね。どちらの話も最後に死体があることが問題になっているわけですが、

前回、人間だと思われていた研究所首脳陣の一人、筆ヶ谷がまさかのイペリットだったという衝撃的(笑劇的?)なオチでしたが、以前からイペリットはイペリットで倒すと主張していたチームが現在は研究所内の主流派になったみたいで、その成果なんでしょうね。デルウハ殿を捕らえて帰還したことにより、ハントレスが人間に反乱したと判断され、その責任を取らされて所長は退陣したと。所所長。トコロショチョウ。今になって名前が明らかになるとは。

でまぁ、そのイペリットもイペリットで、ハントレス達にボコられたはずなのに再起動して発光、更に人体を捨てて上半身のみで逃走するという、まーた既存のイペリットと違う性質を持っているみたいで、一体竜野君は何を作り上げたのか非常に気になる所ですね。最後の描写的にも、竜野君を親のように認識しているかのようですし。

まぁ彼もう死んじゃったみたいなんですけど。それも9割9分デルウハ殿がやったみたいなんですけど。おまけに7と8の「おかん」だった研究員も頃したっぽいし、その遺体を壁に埋めたっぽいと発覚して、もう訳が分からんちんです。

一応前回の電話のシーンからして、新所長が話すことはテープで予め録音したものを一方的に流していたのが会話が会話になってなかった理由っぽいですが、だとしても死んだまま放置してるのと、筆ヶ谷を人間であるかのように認識しているのがやっぱり引っ掛かりますよね。このハントレスに幻覚を見せられていて、事実上乗っ取られているって考えるべきか。

「1か月半も寝ていたデルウハ殿の体が、いきなりすぐ動けるのか?」という違和感はやはり間違いではなかったようですね。記憶を消す薬をデルウハ殿自身が服用して、1か月半の記憶を消していたけど、実際には3日前までデルウハ殿は7と8と共に行動していたと。

ハントレス達もハントレス達で、目の前にイペリットがいるのにデルウハ殿を認識した瞬間、そのイペリットと共に一斉に襲い掛かる始末。前回以上にパニックホラーだよこんなの!まだ記憶を見た件でデルウハ殿を許していないのではなく、あの後更に彼女達から自我を消されてもサーチ&デストロイされるようなことをデルウハ殿がしでかした可能性が濃厚になりました。

・・・えーとつまり、デルウハ殿は記憶が無い間に、ハントレス達に更に恨まれるような真似をし、研究所から敵認定され、最低でも2人は頃していて、記憶を消さざるを得ない状況に追い込まれ、いずれ自分が戻ってくることを見越して消した記憶について残したであろうテープを置いてきた・・・ということで良いんでしょうかね?

デルウハ殿は7と8にはおかんの様子を探る約束で協力してもらっていたみたいですが、性質の悪いことに「おかんをその手で頃して隠蔽して、いなくなったから探す代わりに協力してくれ」という酷いマッチポンプもやりかねない人間であることを読者は勿論知ってるし、デルウハ殿自身も知っているんですよね。

今回は上手く7と8の怒りの矛先を新所長達へ向けて誤魔化したように見えますが、前述したようにデルウハ殿がやったとしか思えない竜野君の死体もありますし、下手したらいちこ達6人だけでなく、7と8にも敵対される四面楚歌の状況もあり得るのではと思えてきた。大体この手の誤魔化しって後でバレるもんだし。マジで何をしたのよデルウハ殿?

ただ、テープを残したのもデルウハ殿自身なので、令和の時代に「計画通り」を見ることになるのかもしれませんが、デルウハ殿のガバ運でそんな上手くことが運ぶわけが無いし・・・仮に運んだと思っても遅くても1話くらいしたら破綻して追い込まれるのが山だろうし。

何にせよ、新章が始まってから毎月驚きの連続で、先が全く読めなくて楽しみです。

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