六畳一間の魔女ライフ 5巻 感想

秋タカ先生の描く、魔女コンビのおしごとがんばりコメディ「六畳一間の魔女ライフ」の最終巻となる第5巻が昨日発売となりました。話数の関係で1.5倍くらいのページ数の大ボリュームとなっております。

最終巻も特典が付いたメロンブックスで購入。夏にぴったり。

マジリカの六畳一間生活はこれからも続く

カレンデラお姉ちゃんの襲来を経て、本格的にBランクの魔女コンビとして活動を始めたマッジとリリカ、もといマジリカ。魔女学校の入学希望の子ども達への事前の研修みたいなお仕事を受け、一緒に学校へ入りたい2人組の子達と出会い、リリカは魔女学校にいた頃を思い出す。

最後の方では2人が初めて出会ってコンビを組んだ時のことも描写されたりと、5巻では回想や背景に踏み込んだお話が多め。アロエラはひょんなことから一人暮らししている理由や両親の事が分かって、また可愛い所を見せて隣のお姉ちゃん2人に甘やかされたり。リリカは姉のいる海外へちょっくら行ってきて、バットの由来が判明したり。

マッジは自分の地元とそこに住む人達が古代魔女と呼ばれていることをようやく知って、帽子の由来と古代魔法を大事にしている理由が明かされたり。あと例のおばーちゃん、実際は子ども達を愛するツンデレ婆ちゃんであった。

そしてやって来た魔女の重大祭事ハロウィン。・・・の準備を始めたタイミングで、前述の通りリリカは姉のいる海外へ行っちゃいました。離れて分かるのはお互いにもうお互いがいるのが当たり前の生活になっていたこと。マッジは全然帰ってこなくてメチャクチャ落ち込むし、リリカはマッジと一緒じゃないのは論外だから向こうでオファーを貰った仕事も断って帰ってきたり。

というか、我々読者やマッジが思っていた以上に、リリカはマッジのことを強く尊敬してた。外見は本当に古臭い魔女なのに、リリカから見たマッジはそれに反して太陽のように眩しい存在だったと。

マッジがリリカをどこまでも引っ張って、リリカもマッジと一緒ならどこまでも行ける、そんな理想的なコンビなのが改めて日常の一コマから分かります。アロエラも2人の隣人さんとしての付き合いの長さが滲み出ていて、この3人の関係も良き。

また、5巻は最初の子ども達へのお仕事が次の玩具屋での仕事に繋がり、それ等の評判から若年層より支持を受けて雑誌のインタビュー。ハロウィンはオレガナやカレンデラ、研修の時に出会った2人組を招待して、食費をぶっ飛ばしてご馳走を用意。最後は巷でも名前が認知され始めたことを示して終わるという形になっていて、2人が「ちょっとだけ頑張る」を続けて来た証が縁となり、豪勢なハロウィンとなり、知名度となって色んな形で表れているのが、素敵な最終回だと思います。

六畳一間なのはしばらく変わりそうもないけれど、最初の頃とは全然違う魔女ライフを、これからもマジリカは送っていくのでしょうね。秋タカ先生、元気をくれる素敵な作品、連載お疲れ様でした。

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