ワールドトリガー 第212話 遠征選抜試験⑩ 第213話 遠征選抜試験⑪ 感想

今月のワートリは一挙2話掲載です。葦原先生がご無理をしていないことを祈りつつ、2話も読める幸せに感謝し、今月も気になる引きから続く閉鎖環境試験編を楽しませていただきました。そして来月からはいよいよアニメ3期の放送でwktkが止まりません。

古寺の懸念は果たして正しいのか

今月の2話は、古寺・若村・諏訪という3人の臨時隊長の違いが如実に表れてた印象。

通信デバイス、一応は元の隊のメンバーにだけは連絡してはいけないというルールがあった。が、それ以外となら自由に連絡を取れる、と。なるほどなるほどー?やはりそういう方向での使い方も可能ってわけですな。しかし戦闘シミュレーションは隊同士の総当たりなので、何か特殊な事情でも無いと談合や裏切りは出来そうにないですね。ちょっと残念。

それも含めて私は中忍試験みたいなことになるのではとも予想していましたが、若村はヒュースの提案したやり方は取らず、正攻法で課題を解いていくことにした様子。ジャクソンの性格ならそうするだろうと予想していたがその通りに。ヒュースも提案こそしたが、どちらが正解かは分からないから肯定と。リターンは無いがリスクも無い安全策を取るのも隊長としてはまぁ間違った判断ではないが、消極的な選択なのは明らか。ジャクソンはこういう、現段階で答えが分からない問題は、どちらの選択をしても後悔するタイプだと思う。

確信が持ててないのが顔に出てるし、「オレは責任取れねえっつうか…」と弱音とも責任回避とも取れる発言をしちゃったのはちょっとマズいんじゃないかな。そこは何と言うか、古寺と対極だなぁと思った。諏訪さんの回想で目線を入れられたり、扱い的な意味でも何か大変だが、頑張れジャクソン。

古寺が気になっていたのはA級からの評価点について。色付きな上に割合が低すぎる点に疑問を抱いたようだ。A級評価点が別途で評価されている可能性を抱いたらしい。これは他の隊には話しておらず、初日の効率重視な方針はミューラーも木虎も肯定している為、今の所は古寺隊だけ、というより古寺だけの危惧になるようだが・・・?

まぁ最初に聞いた相手が諏訪さんというのもあって、終始諏訪さんのペースで電話が終わっちゃったのだが。古寺はこういう駆け引きは上手くなさそうってのは分かる。むしろ15で慣れてる修がおかしい。それでも答えてあげる諏訪さん、2位の隊長より最下位の隊長の方が余裕があるから面白い。対して仏の来馬さんはしっかり話を聞いてあげた上で質問に答えて、尚且つ古寺の対応を肯定してあげてるわけで、ホントに仏ですなこの人は。

それに対する隊員の反応というか、信用が高いのも印象的。奥寺を始め全員古寺の勘を信用し、A級評価点を意識する方向にシフト。喜多川の言うように隊長として隊のことを考える姿勢が隊員にも伝わっているというのが分かります。古寺が勘を信用しているのは以前の東さんとの打ち合わせでコアラが言われたを覚えているからでしょうね。あと六田ちゃんやっぱり並列処理苦手だよねこの子。

古寺は隊全体のことを考えているから責任を持って判断する為に熟考しているのに対し、若村は自分自身の判断で隊の命運を左右する冒険が出来ないのがよく分かる。また、古寺は積極的に通信デバイスで外の隊の人にも取引や意見を求めているのに対し、若村はどこまでも自分一人で抱え込んで、実質一人で決断を出している。多分だけど、初日はカプセルで寝たと思うんだよジャクソン。今後も2人の意図的な対比は続くのかもね。

今ジャクソンに必要なのは誰でも良いから腹を割って話をすることだと思うのだが、元の隊員同士は電話出来ないのがピンポイントでジャクソンにぶっ刺さってると思う。古寺が電話した相手の中に⑪ってあったからジャクソンも電話したはずなので、別の隊と話しても良いのは分かったはずだが…一人で抱え込む欠点を克服出来るかが、ジャクソンの見所になりそうだ。

ただ、古寺が悩む様子に対して加古さんが-1、喜多川が+2入れたので、A級評価点が重要かどうかは余計に判断し辛くなった感がある。何かふわふわしてると言うか、A級隊員達がかなり気軽にポンポン加点減点してるようにも見えるんですよねぇ。隊長・隊員・オペの目線では、それぞれ見えるものが違うのも当然ですし。

でもって、2位やワースト3位の隊長があれだけ悩んでいるのに対し、最下位の諏訪さんの余裕と器のデカさが今月も凄い。何が起きるか分からない7日間を過ごす上で、「まぁ何とかなるんじゃね?」という大雑把さが微塵も不安を見せないのに繋がって、今の所凄く良い方向に作用してる。

一方で修には2人部屋なのを活かしてしっかりと必要なことは話してケアとフォローも怠らず。いや多分寝る時に何か話すとは思っていたがここまでガッツリとは。レイジさん繋がりで意外と修への理解度が高いってのは盲点だった。こういう場で事前に「失敗しても凹むな」と修に言えるの諏訪さん位だと思うし、マジで修が諏訪隊で良かった。もう本当に修の隊長として理想的過ぎる。

それにこの歳でトラブルなんて起きないのが一番良いって分かってるの凄いと思うんだ。普通は初日だろうとトラブルに対してあそこまで冷静になれないと思うし。

あと香取への理解度も高い。戦闘でもそれ以外でも、修だけでなく諏訪隊の鍵は香取が握っていると見抜いている(修が遠征に行けるかは香取に掛かっている!?濃厚なカトオサの匂い!?)し、それを早々に共有出来たのは大きいだろうね。

しかもこんだけ株を上げまくってるのに更に髪を降ろした姿まで公開とか、諏訪さんは全国の諏訪さん推しを狂喜乱舞させるつもりか。修と違って少しだけ靴を揃えていないのも性格が出てて本当に細かいし、もう閉鎖環境試験=諏訪さんと言っても良い位だべ。

1コマ1コマが濃密過ぎる

他の隊の様子も見応えたっぷり。

イコさん、何やっても面白いのに葦原先生が今回全力でイコさんによって笑いを取りに来てて耐えられなかった。料理が上手いイコさんはまぁ良い、しかしサービスシーンのシャワーまで持って行くんじゃねぇし!そのモテる趣味の料理も19歳組の絡みから生まれてるし、21歳組の呑み会や、風間さんと雷蔵の諏訪さん評もあったりと今月は19歳組と21歳組が仲良しなのも見れて非常に美味しい。ポストと戦う風間さんが一人だけ寝てるのは解釈が一致過ぎる。

ヒュースよ、カナダと言っておけば何でもOKなわけじゃないぞ・・・とりあえず一人で寝るのは確定したが、多分寝てる時に用があってこっそり寝室に入ったら角があってネイバーバレって展開になりそうな予感が。

歌川隊は意外にも先月から引き続き、料理の出来ない隊員しかいないという短所も見つかり、割と問題点が多い様子。戦闘では相当強いとは言及されてるからそこでバランス取ってるのかな。

そしてちょっとだけ判明した戦闘シミュレーションの内容。元の隊員の能力やトリガー構成に準ずる基本ユニットが1人2体分で計8体、毎試合2体のみトリガー構成を変更可能、どのユニットを誰が操作するのかは自由、そして1体のみ選択できるお助けのA級隊員ユニット。

お助けユニットの存在に注目したいが、誰がどのユニットを操作するのか自由という文言も曲者っぽい。・・・まさかと思うけど、諏訪さん2体、修2体を4人で操作とか、そういうことも出来るのかな。トリオンの戦闘体は元の外見から大きく弄れないけど、これなら他人のフリをすることも一応出来るから、トリガー構成を弄れるのも合わせたらランク戦とはまた違うものが色々見れそうで、こちらも楽しみになってきたぞ。

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