ボンバーマンジェッターズ 47話 感想

ここからOPのボンバーシュートの場面が、シャイニングファイヤーボムに変更。放送当時、毎週きちんと追っていた人達はこれがどこで来るのか、ドキドキしながら残りの週を過ごしていたのでしょうね。

第47話 それはそれは恐ろしいメカード

メカードの狙いがボンバー星だとはっきりしたことで、ボンバー星防衛隊が結成されてボンバーマン達が集結。ヒゲヒゲ団を迎え撃つ準備を整えたが、現れたのはMAシリーズのプロトタイプ。デザイン元は本家シリーズのボス達っぽい気がする。声はボンバー四天王の皆さん・・・で合ってるかな?一人は竹本さんなのは確実。

オヤボンさんはシャウトを危険な任務から遠ざける為に敢えて防衛隊長にしたのだけど、結局ジェッターズのリーダーなのも変わらないので、この後普通に最前線での戦いに参加してしまう。だが結果的に、これがシロボンの成長とマックスの最期を際立たせるのに一役買っていたり、在りし日のジェッターズの強さを印象付けることに繋がったりと、やはり後ろにいては輝かないのがシャウトという存在だ。

メカードの狙いはガスケッツ博士のワープ装置を使い、ジェッター星とボンバー星を衝突させることで破壊した星からボムクリスタルを手に入れようという常軌を逸した計画。ぶっちゃけジェッターズ唯一のヴィランとはいえ、ここまで人の命を何とも思っていないマッドサイエンティストにされるとちょっと存在が浮いてるように思ってしまう。

ただ、メカードの周りにいるのは洗脳したヒゲヒゲ団員と自分の作ったMAXだけで、人間の理解者は一人もいない辺りに、メカードの他者への考え方が想像出来る。後に科学の発展の為の犠牲という発言や、自分の失敗を全て他者のせいにする精神性も浮き彫りになるので、自分以外の人間はそれこそ人とすら思っていないのだろう。言うなれば誰よりもボムの力が心に有ることを理解できない人間であり、ジェッターズの、ひいてはシロボンの戦う相手にふさわしいと言える。そんな精神性のメカードが作ったマックスも同様だ。

ただ、頭が良いのは事実で周到な作戦を展開することでジェッターズ達の裏をかいたメカード。実際ヒゲヒゲ団に入ってからジェッターズの任務は危険になったので、敵に回すと厄介なのは事実なのである。それでも誰よりも早くメカードの狙いに気づいたDr.アイン、やはり只者じゃないなこの博士。結果的にワープ装置は奪われてしまったが、伊達に長年ジェッターズを組織しているわけじゃない。

さて、前回でゼロがマイティであることがバラされてしまった・・・のだが。この回以降もそうなんだけど、ゼロとマイティを同一視する人がいれば、別人と割り切る人がいたり、割り切っているけど時にマイティとして接したりする人もいて、ゼロという不思議な存在への対応は、視聴者目線でも正直困る所がある。

時にゼロ自身も、マイティの記憶があるが故にマイティのように周囲と接する為、余計に混乱する。ただこれに関しては、本当は頭では分かっていてもそんな単純に理屈で割り切れるような話でもない、というのを意図的に描いているように感じる。

ミスティは何故自分に言ってくれなかったのかと悲しんでいたが、ゼロは自分がマイティを殺したアンドロイドであると誰よりも自覚していて、自分はマイティではないから、ミスティに自分の正体を明かすことは出来なかった。ミスティは作中で誰よりもゼロ=マイティだと思っていただけに、ここでも2人はすれ違いを起こしている。

しかし後にボン婆さんに指摘されるように、本当はミスティもマイティは死んだことを分かっている。分かっていても、ゼロと言う存在を捨てきれない。そりゃそうだ。アンドロイドだけど、その言動も行動もマイティそのままで、ボムまで投げられる存在を前にして、彼はマイティじゃないと簡単に否定出来るわけがない。そんなにあっさりと割り切れるほど、人は単純な存在ではないのだ。

この段階では、ボン婆さんとバーディだけが既にゼロとマイティを別人だと割り切っている。マイティがジェッターズを辞めることも話してくれなかったことに憤りながらも、今はそれ所じゃないと切り替えられるバーディ、年長者らしいところ。一方でシロボンはあんな姿になって帰ってきたマイティをお兄ちゃんと認められない・・・というより、頭の中がゴチャゴチャでどうしたら良いのか分からない、っていう感じだろうか。こういう所で年齢の差を上手く描写しているんじゃないかなぁと感じる。

ところで、ミスティが避難を手伝ったあの少女、1話で出てきたあの女の子では?

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