ボンバーマンジェッターズ 48話 感想

残り5話。シロボンのとある誤解はようやく解けることになるが、ある意味でマイティがただ死んでいたよりも辛い現実がそこには待っていた。

第48話 激突?!ジェッター星!

どうしてジェッター星とボンバー星ぶつけてもボムクリスタルだけは無事だと思っているのか今にして思うと謎なんだけど、まぁとにかく頭のおかしいメカードはそんな手段でボムクリスタルを手に入れようとしていた。後の本人の言葉からすると、ボンバー星が割れたらパカッと出てくるからそれを回収しようという考えだったらしい・・・お前のその計画ホンマに大丈夫か?入念にシミュレートしたのか?失敗は許されないんだぞ?

要となる超小型ワープ装置も手に入れ、ジェッター星に建設した基地内で装置を作動。流石に星を丸ごとワープさせるのには時間が掛かるようだが、それでもリミットは15分。他のボンバーマン達にMAシリーズの相手を任せ、ジェッターズとゼロはワープ装置を止める為ジェッター星へ向かう。

普段日常を送るジェッター星へ、戦う為にコスモジェッターでワープして帰って来るという、終盤の王道とも言える熱い展開。誇張抜きでジェッターズにジェッター星とボンバー星に住む全ての人達の命運が懸かっている。

装置にセットしたワープ装置は実はダミーという辺り、どこまでも用意周到なガチプレイに走るメカードの恐ろしさ。対して、発信機を前もって付けておいたアイン博士もかなりのやり手。そして助手ポジションに収まったルーイも優秀。この辺りは正に大人の頭脳での駆け引きという感じで、直接戦うジェッターズとMAX達とは別の所でも戦いが行われていることを認識させてくれる。正に最後の戦いにふさわしい総力戦。

一方、まだボンバー星に残っていたミスティは、ボン婆さんの家に来ていた。ゼロのことを聞くために。けどいざボン婆さんを前にしても、やはり素直になれずボン婆さんの手伝いをする為に同行することに。

何と言うか、終始素直になれないままなのがミスティというキャラなのは最後まで徹底されているように思う。これは悪い意味じゃなくて、例え自分に関わる誰かを失っても、人はそう簡単に変わることが出来ない、というリアルな所も描いているからなんじゃないかと自分は思ったりしてる。そして素直になれないけどゼロ=マイティの近くから離れたくないから宙ぶらりんなことをしているって所も、妙にリアルだなぁと思う。

たった一発のファイヤーボムで扉を破壊したゼロを見て、マイティならこれ位できて当然だと言わんばかりの反応を見せたり、一番最初に走り出したりするバーディ。戦闘が始まるや否や、ゼロもまずバーディへ指示へ出す所にかつての彼らの間にあった信頼の強さが伺える。ガングはゼロ=マイティだとまだこの時点では気づいていなかったが、ゼロに呼ばれて「なんやマイティ!?」と反射的に答えた所に色々と想像の余地がある。プラモデルだけど。

バーディが速さで、ボンゴがパワーで、ガングがトリッキーに、そしてマイティがボムで倒す。かつてのジェッターズが勢揃いした戦いは、シャウトとシロボンが加入した後よりもずっと洗練されていて、そこに2人が入る余地が無い程。

・・・ただ、この在りし日のジェッターズの強さが伺えるだけに、それだけ深い繋がりがあったのにマイティは彼らにすら何も打ち明けられていなかったのが辛い現実だと改めて思わされる。

マックスの口からゼロがマイティだと聞かされてから、ずっとまともに口を聞くことを拒み続けてきたシロボン。バーディに平手打ちと説教を食らい、ようやくその姿をちゃんと「見る」ようになった。その背中を、追い掛け続けたお兄ちゃんの背中を見て、思い出すのはこれまでの記憶。マイティとの思い出、マイティに関わる思い出。

そして、大事な大事な約束。「シロボンが泣かなくなったら、お兄ちゃんは帰って来る」こと。だからシロボンは涙を拭いて、ゼロの前に立った。マイティが帰ってきたのに泣いていてはいけないから。

胸からコードを出してワープ装置を解析するゼロを見て目を見張るシロボン。その時を待っていたのか、ゼロは自分の正体をシロボンに告げる。自分はマイティではなく、マイティを殺して記憶も心もコピーした存在。マイティの本当の仇は自分であることを。

正直この一話の中でのシロボンの頭の中は「よくわかんない」の一言に尽きると思う。あんな姿でマイティが帰ってきたことを認められずにいたけど、その背中を見てようやく心を決めたのに、ゼロさんはマイティの記憶を持っているけどマイティじゃない、マイティを殺した人で、もう兄ちゃんと一緒にジェッターズにいるという夢は叶わなくて・・・でも星の衝突を回避した後の2人は、ゼロも完全にマイティとしてシロボンに話しかけていて、一瞬だけど兄弟での会話が出来ていて・・・

本当に、視聴者から見てもよくわかんない。そんなシロボンの心境を、この話では見事に表現していると思う。

形だけでも追いつけと渡されたマイティのバッジを、ゼロに渡してシロボンは走り去ってしまった。バッジをあげたのか、それとも返したと言うべきなのか。少なくとも、ゼロはマイティじゃなくて、マイティはやっぱりもう死んでこの世にいない。それだけはシロボンは理解してしまった。