ボンバーマンジェッターズ 39話・40話 感想

黒幕であることが判明したメカードが、いよいよ本性を露にして牙を剥き始めます。

第39話 疑惑の健康診断

MAXを倒すため、シロボン達は修行に。そしてアイン・バーディ・シャウトはナイトリーの元へ。今までバーディだけがナイトリーと会っていたように見えて、実は以前からアインもナイトリーを頼っていた。2話が始まる前からアインとバーディは共同して動いていたのである。

バーディから切り出される、マイティが失踪してから今日までのこと。マイティが死んだことを認められず、周りからどんな風に見えているのかも分からない位、一心不乱にマイティを探し続けていたらしい。

「飯を食っているのか」「風呂くらい入れよ」ってナイトリーの気遣い、ひょっとしたらアインからの伝言だったのかもしれないなぁって思う。その後にタクシーに乗りに来たことも含めて、アインはいなくなったマイティのことが心配なのは勿論、親友を失ったバーディのことも心配しているのが分かりますよね。

そして本当に大事な話をする時は、博士に対してバーディも敬語で話すのが尊い。普段の様子がアレだからこそ、バーディの真面目さが伝わってきます。それに対して、協力を承諾してくれたバーディに対してアインが言った「すまん」という一言にも、バーディに対するアインの様々な感情が込められているように感じます。ホントに大人になってから見ると、大人達の苦悩もよく分かる。

これまでバーディは単独行動している時に裏でヒゲヒゲ団のことを調べていて、その情報はアインも共有していた。MAXが単独で動いているように見えて、裏ではメカードが全てを操っていたことを以前から気づいていたようだ。

けどシロボンは、これまでのバーディの辛さが分かるからこそ、自分がMAXを倒し損ねたことを後悔していた。自分がちゃんと倒していれば、もう全てが終わっていたはずなのにと。そこまで自分を責めなくていいんだよシロボン・・・

一方でヒゲヒゲ団の基地では何やらメカードが怪しい様子。MAXがゼロみたいにボロ切れ?を被って登場するから、ミスリードを更に重ねてきているんだよなぁ。おまけに以前に風邪で皆ダウンしたことが今回の健康診断の理由となっていたり、展開に強引な所が無いのが良い。

メカードが怪しい男を連れていたのを見た156号、メカードの部屋にMAXがいるのを見てしまった157号、そしてお菓子をしまい忘れて健康診断を免れた158号。元からムジョーを慕っているこの3人のヒゲちゃん達、ここからは敵対することもないので、一層マスコット感が出てきてシリアスさが加速する本編における清涼剤みたいな所がありますね。

第40話 クーデター勃発!

健康診断によってヒゲヒゲ団員達は皆メカードの手下に。あぁ、あの可愛かったどこか憎めないヒゲちゃん達も、156~158号の3人しか残らなくなってしまいました。この後もずっとムジョーを心配していてくっついていたり、むしろこの3人の可愛さは増していきますが。

何だかんだで左遷覚悟で部下達の進言を聞き入れてバグちゃんに報告しに行ったムジョーだったけど間に合わず、メカードのクーデターによりシュヌルバルトは事実上崩壊。ムジョーは脱出できたけどバグラーは囚われの身に。そしてここでメカードとMAXがグルだったことも、ようやくムジョーとバグラーは知ることに。

あらためて考えると、39話でバーディとアインが言っていたように、前半26話だけだとメカードとMAXの間には繋がりが全く見えなくて、MAXの単独犯にも見えますからね。メカードは四天王作る時に合体ボンバーマン製造マシンを貸してますし。強いて言えば、合体ボンバーマン製造マシンを作ったのがメカード、そして謎のボンバーマンであるMAX・・・出自が謎のボンバーマンということは・・・と考えれば、MAXもメカードが作った人工ボンバーマンなのでは?という発想に結び付けるでしょうか。

バグラーの身も案じながらも、子ども達が危険な目に遭うのも許されない。遠回しに危ないからジェッターズを辞めて危険から遠ざかって欲しいと伝えるアインの葛藤は察するに余りある。結局誰もやめることなくジェッターズのメンバーは存続しましたが、もしもここでシロボンがMAXを倒すまでやめないって言わなかったら、どうなっていたのか。

前にシロボンが抜けた時はシャウトは抜けていなかったけど、今回はシロボンがやめるって言ったらシャウトもやめていたんじゃないかな。続けるって言ったのは、このままシロボンを置いて自分だけ離れるなんて出来ないっていう風にも見えるんですよね。前にもMAXを倒そうとして視野が狭くなっていたシロボンを見ているだけに、尚更目を離せないんじゃないかなって。

そしてバーディはここからは自分が実質的なリーダーと宣言。命がけの任務に変わったことで、ある意味子どもと大人の狭間に立っていたバーディも、いよいよ大人の側に立った感がある。今までバーディは大人の側として見ていたが、実際はまだ19歳で挑発にすぐ乗って短期で子どもっぽいしマイティやミスティとの軽口はただの若者って感じで、子どもっぽい所も多い。アインから見たらシャウトやシロボンと歳もそう変わらないだろう。この作品において、一番大人と子どもの狭間に立っているのが実はバーディだ。

けど、マイティという親友兼相棒を失ったことで、以後のバーディは大人として振舞わざるを得なくなってしまったように見える。マイティやミスティに見せていた顔は以後のジェッターズの面々の前では全く見せなくなってしまった。そこにクーデターによるヒゲヒゲ団との戦いの激化。ただでさえマイティを失ったのに、シャウトやシロボンまで失うことになったら・・・と、今まで以上に明確に大人として振舞うことを強いられているようにも見える。

親友の死を受け止めきれない青さを持ちながら、それでもその死の謎を追わなければならないし、年長者として自分より年下の少年少女も守らなけれならない。兄ちゃんを失ったことで運命に振り回されているシロボンも辛いですが、誰よりもマイティの死によって苦しんでいるのはバーディなのではないかと思います。そしてそれだけに、今見ると一番この作品において魅力的なキャラクターに映ります。

・・・そして無事だったムジョー。当時アチョーさんと協力した真っ二つ(のフリ)のシーンを見た時は大爆笑したのを今でも覚えています。一発限りになりやすいそっくりさんキャラを、こうも見事な形で活かすとは。ギャグがシリアスに活かされてまたギャグとなりました。