(記事作成日 2015.12.22)
私の愛の道標は、誰にも渡さない。
戦慄の純愛サイコホラー、「ハッピーシュガーライフ」の2巻が発売となりました。
一区切りと読切
今回収録されているのは5~7話。先月までのガンガンjoker掲載分ですね。しお家出編「モノクロームの長い夜」はこの7話で終わります。
それと、1巻発売からわずか2ヶ月というハイスピードで出せた理由でもあるのですが、この2巻には読切版の「ホワイトシュガーガーデン、ブラックソルトケージ。」も収録。私含め大勢のガンガンjoker読者が当時仰天した、HSLの原典を読むことが出来ます。
とらの購入特典は「扉これくしょん」というもので、1~7話までのガンガンjoker掲載時の扉絵を一挙に掲載しています。勿論カラーは全てカラーで収録されています。
三者三様の結果となった夜
さて、この2巻の収録分では、さとうを探しに家を出てしまったしおを連れ戻すわけですが、タイトルの通り、とても長い、もとい濃い一夜が繰り広げられます。偶然にも一堂に介してしまった、さとう・太陽・あさひの3人。そこから別れて三者三様な夜を過ごすことになりましたが、その結果はというと・・・
まず太陽君はしおを見つけましたが、YesロリータNo(性的な意味で)タッチな彼の目的はしおと接することで大の女性が駄目になった自分が純粋に戻れるのでは?なのである意味、彼はさとうと同じで、しおが自分を変えてくれる存在と認識しているわけですな。
その認識は正しかったのですが、あさひがボコられていたのを不良から助けたので彼らに見つかってボコられてしまい、しおと離れてしまうのでした。・・・ただ、さとうがしおを連れて行くのを見てしまったので、それが今後どう影響するのかが気になるところ。下手するとゴミ袋化しちゃいます。
あさひは結局走り回るだけでしおも見つけられず。もう少し頑張れ。ただ、彼の回想で母親としおだけが夜逃げしたことが明らかになっています。
そして、さとう。嫉妬という感情を知って間もなく、しおが消えて大慌て。彼女のいない世界など、最早さとうにとっては正常な世界ではありません。ガチで引くレベルで不良に襲い掛かり、しおを取り戻したのでした。
邪魔者を容赦なく排除する彼女の狂気はいつもいつも出るわけではありませんが、たまに発揮されるとドン引きするヤンデレっぷりを見せてくれます。現在の彼女を構成する大きな要因となったのが叔母なのですが、その詳細は未だ分からず。
最後に、しお。自身の記憶が無いことに疑問を抱いたり、彼女を批難する母親の顔が頭の中に浮かんでくる等、彼女にも大きな変化が訪れています。しかし、一緒に逃げた母親は一体どうしたのか?という、新たな疑問も生まれました。彼女の回想?からして、しおに原因があって母親と別れてしまったようではありますが・・・
そして、最新話ではさとうに嘘をついたり、後姿を意味深に2コマ写していたり、見えない場所で母親を描いてみようとするなど、徐々にさとうとしおの幸せな城が壊れる兆しが見え始めています。
愛による新たな感情の芽生えを知った喜び、そしてしおを無事に連れ戻したことで、また甘い城での今までどおりの生活を迎えられると思っているさとう。しかし、この一夜で何かが決定的に変わってしまったのは事実。ハッピーシュガーライフを、彼女はこれからも守り続けることが出来るのか。
次巻は少し先になります
第3巻は今春発売予定。流石に今度は4ヶ月以上は間が空くと思うので、続きがすぐに気になる方はガンガンjokerを読みましょう。