それでも歩は寄せてくる 6巻 感想

春、それは出会いと再開の季節。進級してうるしは3年、歩は2年になったそれでも歩は寄せてくる第6巻は、歩とタケルの後輩、第2のヒロイン凛ちゃんが入学してきて2人の日常に大きな変化が訪れます。

ある所に、剣道部に入るつもりだった少年と少女がいました

新入生の勧誘準備の中、思いだしたのはうるしと歩が出会った1年前の新勧の時のこと。剣道一筋だったはずの少年は、その日初めて出会った少女に一目惚れして将棋部へ入部。これがうるしと歩の全ての始まりだったとさ。こんな可愛いセンパイに出会ってしまったら仕方ない。

そして1年後の今、同じように剣道一筋の少女がやって来ましたとさ。名前は香川凛、歩とタケルの後輩の剣道女子。単髪黒髪の運動系と、外見的にはキョーコちゃんのヒカリと共通点が結構ありますが、目元はキリッとしてるし、なにより内面が全然違います。

・自分より強いか弱いかで露骨に相手への態度を変える野生動物のような習性

・決闘に負けたので将棋部に入る潔さ

・自分からパシられようとするわんこ?属性

・実は色々とハイスペック

・次巻以降明らかになるけどめちゃくちゃ食いしん坊女子

そして、実は歩のことが好き。うるしに勝てたら告白すると決めた歩のように、凛も歩から一本とれたら告白するという誓いを立てていましたが、それが叶わぬまま歩は卒業。一年後、将棋部になっていた歩に決闘を挑むもそれでも勝てず、告白する機会が失われた上に、歩がうるしに一目惚れしたことを知るという結構お辛い目に遭ってますが、それでも好きだし尊敬する先輩なので、自分の気持ちを隠したまま、歩の恋が実るように将棋を鍛えてあげることに。

というわけで今まで2人だけだった将棋部の日々は大きく変化。部室では凜もいて3人のお話も多くなり、夜や休日にも凛ちゃんが関わって来ることが増え、時には幽霊部員のカケルや桜子ちゃんとマキも加わり、4~6人で過ごすこともあったりと、凛の加入によって展開の引き出しが大幅に増えました。

歩の気持ちを知りつつ、あまり女の子扱いしてくれない歩へ自分の気持ちを隠しながら過ごす凛ちゃんですが、豊かな感情表現と歩への気持ちから来る一人の女の子としての素顔が、うるしとはまた違う形で凄く魅力に溢れた子です。

うるし、調子に乗るが現実は非情だった

凛が歩への指導をするようにもなったので、時には2人の対局を見守る姿勢になるうるし。部長としての実感を得て、私、大人な部長!と調子に乗るも、間もなく残酷な事実を知る・・・

そう、スポーツテスト。今年もうるしの身長は149㎝だったのだ!歩の嘘が今になって爆発。なんか吹き出しもふにゃふにゃで声も消え入りそうな字幕で、うるしのメンタルはボドボド。

更に部長になったので調子に乗って朝からジョギングを提案したら、元運動部の3人に置いて行かれる始末。な、なんか今回のうるしは災難が多いなぁ・・・まぁ、その代わりに歩にとてもかわいいと言ってもらえたり、おんぶしてもらったり、役得も多かったけどね!

巻末はハロウィンの話。お菓子をマキに全部あげてしまったうるしの選択は・・・?

凛の入部で更に面白くなったそれでも歩は寄せてくる、まだまだ続きます。

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