劇場版からかい上手の高木さん ネタバレ普通にありの感想

さて、公開を待ち望んでいた人は金土日で観に行ったでしょうし、自分も内容に詳しく触れながらの感想を解禁しましょうかね。まぁまだ1回しか観れていないので、複数回見る度に追記修正か、別記事で書くと思います。

 

いつもの始まり、今までと違う終わり

授業中の教室、「ねぇ、西片?」から始まる。劇場版でも、始まり方はいつもと同じ。様式美と言って良いですね。

OP映像に合わせた二人の勝負に合わせて、原作から「グリコ」のエピソードを消化。これまでアニメに出てきた場所、初めて見る場所等、小豆島観光映像のようなOP。「グリコ」は最後のオチが変わってしまいましたが、まぁ流石にアニメじゃ、高木さんにそれはさせませんよね。

プールの中で髪が解けていく高木さんはちょっと強過ぎた。「水道」や「ウォータースライダー」、そして「キレイなもの」もそうだったけど、基本的に西片君は水が組み合わさった高木さんに特に弱い気がする。あとアニメは妙に高木さんの臀部に拘っている人がいるっぽい。

虫送りの日、木村君が家族で行こうとした焼き肉屋ってどこだろうなぁ?西片君は浜口君と係を代わり、高木さんは恋の噂を真野ちゃんから聞いて、それぞれ虫送りに一緒に行かないかと誘おうとする。浜口君は釣りの様子を見るに、何も無かったかまたヘタレたのか・・・まぁ、3期OPは劇場版の後日談として描かれているとのことなので、無事にエンジェルロードに2人で行けたってことですが。

3期OPの内容を西片君と高木さんに絞ると、オリーブ公園でデートするのを3人娘が目撃し、夏に2人でエンジェルロードに行き、2人で駄菓子屋に入って高尾と木村に会ってもまるで動じず、更にフェリーでどこかにも行ってる・・・そして今にして見ると、この内容なのにそこまで西片君が照れてるようにも見えない・・・ような気がしますね。確かに劇場版の”あの”後ならば納得。

虫送りに誘おうと言い出したタイミングが完全に一緒だったけど、3期で高木さんが言ってた通り、考えていることが似てきた印象が劇場版では強かった。今回は本当に同じことを考えたりやったりするのが多く、みーと鳴くからみーという名前とか、「「花が好きだからハナ」」って完全にハモったり、里親探しの張り紙を作ろうとスケッチブックとペンを持ってくる(しかも買ったのも同じスケッチブックと、色は違うけど6色ペン)とか。

そしてハナを心配して明朝に大雨の中神社へ駆け出したのも一緒。その後のハナを挟んで川の字で寝てる所とか、もう既に家族みたいな雰囲気出てましたね。あそこ、西片君は寝落ちしたから服がそのままなのは分かるんですが、高木さんも寝巻のままだから着替える時間も惜しんで雨合羽を着て飛び出しているのが察せられますね。

虫送りの中、腰を下ろして泣いている子供の目線で話しかける西片君が優しい。アニメにはなってないけど、原作での「優しさ」のように、西片君なら困ってる子どもにこうするってのがきっちり繁栄されてる。蛍はいないって話はどこかで繋げてくるとは思っていたけど、まさかそこに来るとはなぁ。

暗い夜、一緒に竹を持って歩く隣で僅かに頬を染めている高木さん。暗くて見えないって演出は今回も。帰りのバス停、なんとなーく良い雰囲気になって、手を少し伸ばす高木さんと、それを見て自分も伸ばす西片君。もうこの2人はさぁ。伸ばしてる時の表情も見てみたくなる。

高木さんの部屋に西片クエストの箱も新たに増えてましたね。ビックリ箱で培った工作スキルも見事に発揮されて凄いものを作ったなぁ西片君。間違いなく将来ちーに色んなものを作っているのが想像出来る。

3人娘、今回はサナエちゃんが一番印象強かったですね。2人の手を自分から繋ぎ、そしてその顔は見えないという演出が良い。2人の様子からしても、本当に意外な表情をしていたんでしょうから。顔に普段出さないサナエちゃんが顔に出したのがミナとユカリの前でだけというのが中々エモいものがあります。

結果的に、1期の頃から「あしたは土曜日」パートをやっていたおかげで、西片君と高木さんをメインとしつつ、3人娘を友達との友情について担当する役回りとすることが出来たのはナイスな采配だったなぁと思う。夏休み入ってから2人と全く関わってないのも、他の子達にもそれぞれの夏休みと人生があるのを示す形になってたし。

そして高木さんがまさか、西片君の前でぽろぽろ涙を流すなんて思いもしなかったなぁ。3期の「2月14日」の時でも、表情は見せなかったのに。西片君が張り紙を剥がしながら帰る後ろで、ずっと俯いて歩いてるのが凄く悲しそうで・・・そしてそれに対する西片君。やっぱり君は高木さんの王子様だよ。自分の手を優しく添え、必要な言葉を掛けてあげられるんだから。一緒にハナを世話していたのもあって、高木さんの気持ちが深く分かっていたのもあるんだろうね。普段からかわれていても、高木さんが本気で悲しむようなことはしないしさせたくないのが西片君なんだよな。しかもそれを、遂に一切照れることもなく言えるように。

予想の通りだったんだけど、〆は2人で夏祭りに花火を観て終わりだった。もう照れることなく手を差し出し、その手を繋ぎ返す高木さん。今までと違う、決定的な変化があったことが分かりますね。2期では全体のテーマになった「手を繋ぐ」という行為、この劇場版でもバスを待つ時には出来なかったりと、本当に最後まで2人の関係を表す特別な行為だったんだなって思います。

夏祭り自体は凄くあっさりだったけど、2人の最後のやり残しをこの展開の後にやるってのが良いのよね。

あと、2期の夏祭りでは察せなかった高尾君が2人の事を察せるようになっていたり、この2人も成長したのが感じられる。2期の時は西片君に上に行くように言った木村君が、今度は高尾君と一緒に自分達が上を目指したのも面白い。まだ相手はいないけど、木村君もただキューピッド役のままではないんだなって最後に思えたし。

ED、1期から3期までの2人のからかいの日々が流れてきて、あぁ本当にこれが集大成なんだなって。しかも「ちー」の名前があって、え、これまさかED明け!?と思っていたら、幼稚園児のちー、そして元高木さんとお父さんが出てきて、もうびっくりした。劇場版のラストというタイミングで、遂にアニメで解禁。アニメ4期はないのかもしれないけど、最高に嬉しいサプライズだ。お父さんの声、修やエレンに近い梶さんボイスになってたな。

「みー」と名付けようとした理由が、みーと鳴いてる可愛くて小さい頃をずっと覚えておきたいというものだったので、ひょっとしたら「ちー」って呼び方も同じ理由で、名前が由来じゃないのかもなって思った。そして最後に映るあの首輪。・・・本当に「忘れられない夏」だったのが分かりますね。

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