また数か月開いてしまいましたが、戦車のプラモを組み立てましたよって。今回作ったのは我らが日本の誇る戦車、九七式中戦車ことチハ。ガルパンでは名前のまんまな知波単学園の戦車で、特に最近は最終章2話で大暴れしたのでお馴染みですね。
こちらは一昨日に日本橋のウェブスタでドリタンのオフ会をやった時の道交法順守大会で気づいたら2位になったので貰った商品でございます。主催のわさびさん大変良いものをありがとうございます(__)
やはり他のキットよりは小さく簡単?
他の戦車と同じく、まずは車体下部に取り付けるホイールやサスペンションを作りまして、それをはめ込みor接着。ロードホイルが6個とフロントとリアに1個ずつあるのは他の国の戦車とあまり変わりませんが、上部にも小さ目の転輪が3つあるので構造はM3やM4に近いんですね。
次は車体の上部を組み立て。・・・車体の下部では敢えて触れませんでしたが、なんか細長いですよね、チハ。あと一応25㎜あるそうですが、前面の装甲も薄く見える。作られたのが1930年代というのもあって、歩兵はともかくそれ以後に作られた戦車砲や野砲を前提としたものになっていないのは当たり前なんですが、それにしてもこれで40年代に作られた諸外国の戦車と戦うのは厳しそうだなぁと思う。
その次は砲塔を組み立て。主砲は八九式から少し改良されたけど殆ど同等の57mm砲だし、背面側に機銃が付いているのも同じで、特徴的&トレードマークであるハチマキアンテナを除けば八九式とあんまり変わらないっぽい印象。しかし主砲のこの短さ、見るからに火力が足りなそう。歩兵には十分だけど、そりゃ対戦車戦を考慮して攻撃力を求めて新砲塔やチヌを作るわね。
というわけで、砲塔をセットした車体上部を載せて、塗装はしてないですがチハ完成です。石油の調達が困難なことを見越して、ディーゼルエンジンを世界に先駆けて採用していた点が特徴の一つらしい。お国事情もまた兵器に影響を及ぼす例ですな。作られた当時は世界水準な戦車だったけど、これを45年の終戦まで主力にせざるを得なかったのはあまりに厳しい。最高速は38kmだから他国にも決して劣りませんが、火力と装甲の差は歴然ですからね・・・
実際に比べてみた
実際どんなものなのか、今までに作った他の戦車やキングタイガーと見比べると・・・うん、これまともに戦うの無理ですよね・・・ティーガーやT-34は言うまでも無く、M3リー相手ですら厳しそう。何より主砲の長さ。何だろうこの短さ。新砲塔ならともかく、これで戦えとか無理ゲーでしょう(汗
今までM3リーから始まり、T-34→ティーガー→キングタイガーの順で作ってからのチハなので、余計に小さく弱そうに見えるのかもしれませんが・・・これがもし最初にチハを作っていたらそこまでの印象は無かったかも。
しかし紛れもなく、このチハが我々が生まれるより前の戦争があった時代に生まれ、そして終戦まで日本の為に戦い抜いた、日本の兵器の象徴の一つ。我々日本人にとって、特別な戦車の一つであることは疑いようのない事実でしょうね。