ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!をEDまで遊んでみました

さてさて、世間は10連休で令和が始まったわけですが、そんな平成最後の日の私はというと、3月に購入してから思い出した時にちまちま進めていた、ガルパンの最初の家庭用ゲーム「戦車道、極めます!」をとりあえずクリアしました。

VITAで出たこのゲーム、割と辛辣な評価も多めなので、自分の目で確かめてみる必要はあると思いながらも、結局購入するのがドリタンを遊びに遊んでDXが出てからとなってしまいましたので、ドリタンとの比較、という面も含めて私としての感想をまとめておきたいと思います。

アニメらしさを再現し、かつシンプルなゲーム性

発売された当時はアンツィオ戦が世に出た一週間前後とかの為、範囲は完全にTVアニメのみ。そしてハードもVITAの為、そこまで戦車ゲームとして凝ったものになっているわけではなく、俗に言う「原作再現」、「原作の雰囲気」というものを何よりも大事に、最優先に作られているゲームです。

メインはあんこうチームのストーリーで、アニメのスチルは勿論、実際にアニメの映像も随所に挿入されて原作とほぼ同じように進行していきますが、いくつか会話をスムーズに進める為に省略されている部分もあったりはします。

戦車ゲームとしての操作パートも、基本的にあんこうチームの場合は原作通りに動き、場合によっては一発しか撃てない状況で必ず当てたりする必要もあったり。最後は勿論ティーガーⅠと一騎打ち。これに勝てばEDで、概ねTVアニメをほぼ完全に追体験したものになっています。このゲームだけでもTVアニメ版については理解出来るでしょう。

・・・が、それだけだとボリュームがあまりにないので、他のチームのストーリーも用意されています。アニメだと途中で白旗が上がってしまう戦車も多いですが、こちらの場合は本来白旗が上がる場面で上がらなかったりしてその後も試合に出ているという、所謂if展開が多め。また、あんこうチームのストーリーでも、最後の一騎打ちに時間が掛かるとエリカ達が校内に侵入してきたり、丘の上から撃つ前にアリサを倒すとクリアになったりというif展開が用意されています。

試合中、アニメのようにキャラクターが会話を始め、最大で4隅に出てきます。原作通りの会話もあれば他愛のない雑談もあったりして、種類も非常に豊富。そしてこれが操作を邪魔しないようにする為、画面情報は上部の体力バー・ザッピングゲージ・装填ゲージだけと非常にシンプルな構成。

操作自体も、Rで発射・Lでスコープ・△でザッピング・スティックで操作と視点変更のみと、こちらもガルパンは好きだけどこの手のゲームは初めてだという人にも配慮されたシンプルな操作になっていて使うボタンも少なくなっています。プレイヤーがやることは移動する・撃つ・必要に応じて他のチームに操作を変更する、のたったこれだけですからね。

ちなみに試合中ポーズで見られるマップも可愛らしいものになっています。マップ自体も原作再現として一つ一つの地形がドリタン以上にアニメに準拠したものになっていて、しかも結構な広さを誇っています。

原作寄りゲームとしてはドリタンより圧倒的にこちらの方が良い

大洗も要所以外は結構適当、遠距離狙撃は実質的に意味が無い距離による威力の減衰、CPUがお粗末な頭、戦車と車長=チームが紐付いていてカスタマイズは不可、チャレンジモードも僅か12種類と、ストーリーモード以外の部分や戦車ゲームとしての部分は正直良いとは言えない部分も多いです。

ただ、アニメの追体験・アニメの雰囲気の再現・アニメのif展開、というTVアニメの存在を大前提にしたゲームとしてはドリタンよりも優れています。

ドリタンは確かに、戦車ゲームとしては圧倒的に完成度が高く戦車アクションゲームとしてもガルパンのゲームとしても一つの完成形に達しています。しかし、その一方でこのゲームと比べたらアニメから切り捨てた部分があるのも事実。

特に試合中の会話というのは、チャットは打てますが乗員との会話がほぼ無くなって何かしらのアクションの度に一言反応するのみ。このゲームと比べたらちょいと寂しい感は否めません。結構な頻度でキャラ達が会話をしてくれるので、雰囲気的にもアニメみたいで遊んでて楽しいんですよね。

他チームのストーリーという形で、まだ劇場版が公開される前ということもあり大洗女子の扱いが大切にされている、という点も個人的には好きな所。ストーリー内、試合中も含めて会話シーンが結構ある為大洗女子の掘り下げにもなっています。

また、ドリタンは操作や覚えることが非常に多くなり、いきなりガルパンおじさんが遊ぶには、いやガルパンおじさんじゃなくても敷居の高い複雑なゲームになっているのは間違いありません。画面情報も非常に多く、特にオンライン対戦は他のTPSと比べても同じかそれ以上に瞬時の判断が求められます。

その一方で、このゲームの操作は使うボタンも少なくすぐに覚えられる為、難易度はともかく遊び方自体は簡単。また、このゲームだと基本的に壁や出っ張りにぶつかっても止まることなく、スィーっと滑るかのように侵入できない部分を沿って前進していくので、ちょっとの出っ張りでも止まってしまうドリタンよりもこの点は戦車アクションの部分では優れた点であると思います。

それとドリタンでは味方も敵も最大5vs5までしか同時に表示できない一方で、このゲームだと10vs10まで同時に表示出来るのも重要な点だと思います。特に最後の黒森峰戦での陣地を構築した後の試合等はお互いに数が非常に多く、この点も原作の再現にかなり買っているのは間違いありません。

ドリタンだと一応エクストラミッションにTVアニメ再現ミッションもありますが、大洗も他校もお互いに5輌しかいませんから、感想戦でも一つ一つの再現は少しこじんまりした感がありますからね。数も原作再現には重要な点である、と改めて思いました。

極めます!もドリタンもどちらも違ってどちらも良い

極端な結論ですが、ガルパンのゲームとして「雰囲気」を求める人にはこのゲームが、「戦車ゲーム」を求める人にはドリタンが、より合っているのではないかなと思います。ドリタンよりこのゲームの方が好き、という人がいても納得出来る作りをしていると思いました。操作の面でも、ドリタンは難しくてダメだったけどこれなら遊べる、という人もいるでしょう。

私としても、ガルパンの雰囲気やテレビアニメの再現、という面については最後まで楽しく遊ぶことが出来ました。まだあんこうチームのストーリーをクリアしたのみで他のチームはあまり手を付けられていないので、そちらも遊んでいきたいと思います。