ガールズ&パンツァー リボンの武者 10巻 感想


鬼に金棒、ババアに魔改造戦車。始まるは鬼ごっこか、鬼退治か。

ガルパンのスピンオフコミック「ガールズ&パンツァー リボンの武者」、遂に大台突破の10巻目が発売しました。こちらも連載開始からもう4年位になるわけで、気づけば随分と息の長い作品ですね。

一難去ってまた混沌

西住仮面のⅡ号の乗員が謎でしたが、リトルアーミーの夏海と、フェイズエリカのレンでしたか。みほを除いてまほに付き合えるキャラとなると、確かに適任。こういう所にコミカライズでの横の繋がりが生きてきてますね。

9巻で西住仮面が倒された所から引き続き、10巻では大鍋2回戦のバトルロイヤル中。日が暮れて絶好の奇襲時、当然始まるは大混戦。しかしそれも治まり再び膠着状態に陥ったかと思いきや、更なるカオスを呼び込むべく、「鬼チーム」が遂に投入。

ちよきちや蝶野教官もやってきて、これは彼女達が「鬼」かなと思っていたら、正体はまさかのババア達。裏方に回るかと思われていた大人たち、それも一番年長の連中が、タンカスロンの為に仕上げた戦車で大人げない参戦。大会の開催も含めてここまで予定通りに事を進めていたっぽいダー様が真っ先にやられる辺り、大人からすればお遊戯なんだと言わんばかり。というか、あのダー様があっさり白旗上がるってアニメから考えたらあまりにも異常すぎる光景。

ここまで同盟裏切りなんでもありの5チームのバトルロイヤルを強いてきて、夜の大混戦で疑心暗鬼に陥った直後で「鬼」に対する共闘を強いるという二転三転する展開。本当にこの大鍋大会が始まってからのリボンの武者は良い意味で好き放題してて面白い。特に今回の「鬼」チームの戦車については、ある意味この作品に待ち望んでいたものがようやく来たかという思いです。

この作品に今まで足りなかったもの、それは・・・

思えばこれまでリボンの武者で使われてきた戦車は、テケに魔改造エンジンを載せたり、対戦車ライフルをCV33に載せるくらいで、レギュレーション上はOKにも関わらず、戦車道では使えないようなぶっ飛んだ改造の施された戦車は全然出てきてなかったんですよね。

一番槍玉に上がりやすい放火を含め、試合運びは本当に何でもありで描いてきましたが、一方でガルパンの主役であるはずの戦車は全然やりたい放題してませんでした。ぶっちゃけ、このルールであるならば各校の戦車ももっと戦車道から逸脱したカスタマイズが施されていたって良かったと思います。

そこに来て こ れ ですよ。タンカスロンの極み、すなわち戦車道への参加なんて知ったこっちゃねぇ、タンカスロンの為に魔改造された「鬼」チームの戦車達。名前からしてやばいし砲塔になんか載ってる九四式スーパー改に、一人でも戦車戦が出来るように無人砲塔仕様に改修されてる九四式とか、もう無茶苦茶すぎるけどタンカスロンのルールというかリボンの武者という作品においては、遅すぎたとも言えるし待ちに待ったとも言える、絶対にやるべきであった代物が遂に登場ですよ。

戦車道で出来ない試合、戦車道で出来ないルール、そして最後に足りなかった、戦車道で使えない圧倒的な戦車も遂に揃いました。この大鍋大会が始まってから自分の中でのリボンの武者の評価は爆上がりしていますが、この10巻で更に上がりました。

ストーリー的にはこの大鍋大会で終盤とのことではありますが、もうここまでアニメ本編からかけ離れてやりたい放題してくれたならば、是非とも最後まで全力でやりたい放題してほしいなと思います。