ガールズ&パンツァー リボンの武者 8巻 感想

これは戦車道に非ず、強襲戦車競技也(再確認)

最終章の公開も始まったガールズ&パンツァーのスピンオフコミック「ガールズ&パンツァー リボンの武者」の8巻が発売になりました。前巻に引き続き、大鍋(カルドロン)大会の模様が収録されています。

マジノ戦のエクレールやリトルアーミーⅡのキリマンジァロも再び登場。更にはエミや瞳の姿も。そして遂に「ダー様」呼ばわりされたダージリン・・・否、紅茶仮面。

頑張る次期隊長副隊長候補達

前巻のオレンジペコに引き続き、8巻ではエリカ&小梅、知波単、ニーナ&アリーナ等、将来的に各校で上に立つor既に立っている子達の奮闘が多く見られます。

特にニーナ&アリーナが次期トップ候補として試合に望んでいるのはリボンだけなので、そこは地味に見所の一つなんですよね。この2人も敗北こそしていますが、ボンプルとの試合から比べると成長が見られて微笑ましい。対してノンナとクラーラはネタ要員に・・・

現状のリボンのエリカは、最終章で隊長になって不安がっていたエリカと一致している印象。常に西住姉妹の存在が傍にあったが為に、エリカの戦車道ってまだ見つかってなさそうですからね。まほとしては自分と同じ道を歩むな、もう自分の後は追うなって以前言ってるので、親離れ出来ない娘みたいな状態か。

一方でリボンで掘り下げてきた小梅は、今回も文字通り一肌脱いで良い感じにエリカに足りない所を補う、エリカに出来ないことをする名サポートになりつつあるので、割とこれに近い感じで最終章でもエリカを支える位置にいたら面白くなりそうな気がします。

それと今回、大洗からはカバさんチームが敵味方に分かれるという形で参戦しましたが、彼女らは殆ど裏方。アヒルさんチームの今回の負け方含め、やはり大洗についてはかなり慎重に扱っているようで。

アニメのBC自由学園とリボンのBC自由学園

最終章の方にBC自由学園が出ましたが、あちらではリボンの武者との繋がりを匂わせる要素は皆無でした。しかしリボンの武者では旧BCと旧自由の対立も含めた内輪揉めが終わり、制服のデザインも更に変えた後、マリー達のいる最終章に繋がったという擦り合わせをしている様子。

鈴木氏はオーディオコメンタリーや小説版でも劇場版とリボンを繋げていますが、同じBC自由学園のこととは言え、個人的には今更最終章の内容にまで合わせようとせずとも、こっちはこっちでアスパラガス達を大事にすれば良いと思います。まぁそうしたらマリー達はリボンに出せなくなっちゃうんですが、いっそ鏡合わせの存在でも良いんじゃないかなと。対立の理由すら変わっちゃったのに、BCの設定そのものを摺り合わせるのは無理があると思います。

リボンはパラレルだと以前にも明言されていますから、リボンがアニメに合わせることはあっても、アニメがリボンに合わせることはあり得ませんリボン時空ではアスパラガス達がいて、アニメにはいない、ただそれだけの話です。磯前神社の手摺り?リボンでは奉納試合で壊した、アニメでは別の理由で無くなった、それだけでしょう。アスパラガスの出した新しい制服の決定稿?リボンではそういう変遷を辿った、アニメには無い、以上。

ただアスパラガスの言う「BC自由学園はこれからの学校」という言葉は、リボン作中のBC自由学園だけではなく、最終章の公開により多くのガルパンおじさんに注目されるようになった、アニメのBC自由学園のことも指しているようにも思えます。マリー達へ関心が移り、アスパラガスを始めとするリボンのBC自由学園は二重の意味で裏方に回った形になりましたから。

ガルパンが無ければリボンもタンカスロンも存在しない

今回が初試合となる苫小牧メイプル学園。知波単&ミカに敗退しましたが、インパクトは十分でしたね。だって漁船に戦車積んでるんだもん。改めて、タンカスロンが何でもありというのを読者に知らしめてくれたと思います。この先の用心棒も、更に予想外な存在が来るのでは?という期待にも繋がりますし、そこにミカの視野の広さと、突撃に疑問を感じている福田を上手く絡めていて、この話は現状で個人的な大鍋のベストバウトですね。あとオチが継続らしいのもw

32話ではダージリンが大鍋大会を開いた理由を語っていますが、「道がないなら作ればいい」「ルールとは則り刷新するもの」という発言は、それこそリボンの武者という作品自体のことを言っているようにも聞こえます。戦車道からタンカスロン、タンカスロンからカルドロンへと。

タンカスロンという設定とリボンの武者自体、本家ガルパンとそこにある戦車道のルールが大本にあるからこそ考案され生み出されたもの。だからこそ本家では出来ないこと思いつかないことを次々とやっており、アンチを生みつつも最も人気のあるスピンオフになっていると感じます。

今回も熱く面白い戦いが繰り広げられたカルドロン大会、今後の展開も非常に気になりますね。