今年も行って来ました、曽爾高原。11月末までが見頃とのことでしたが、ここ数年の気候の狂いっぷりを見ると正直どこまでがそうなのかもう分からない・・・去年は父と夕方から向かいましたが、その反省を活かして今回は午前中から出発。お亀の湯に着いたのはお昼過ぎでしたが、既に結構な車とバイク、人の数でした。
とりあえず、11月30日に行きましたが山の景色はこの通り、まだ色とりどりの鮮やかな秋の様相。
さて、まずはお腹が空いたのでお昼ご飯・・・と行きたかったですが、ここにある3軒の外食屋さんはどこも待ち人あり。仕方ないので、お米の館で売っている米粉パンを2つ買って、熱々のお湯で淹れた蜂蜜紅茶をお供に食べました。・・・そう、お湯があったのだ。
今回から以前買った運転中にソケットでお湯を沸かせるケトルを車に積んでいる。これで沸かしながら魔法瓶に沸かした湯を移し替えて、熱々の状態で湯を持ち運ぶ、というのを試してみたかった。家から湯を入れて持っていっても、どうしても数時間分は冷めてしまうので、行きながら沸かすのが一番温度を保てる。特に壊れたりもしなかったし、これについては実験は成功。
で、その後はお亀の湯で先に温泉に入ることにした。帰りに入った方が良いのは確かなんだが、多分夕方はめちゃくちゃ混むし。久々の天然温泉&サウナ。不思議とこれが身体にめっちゃ効いたのか、翌日起きたらこの日出発する時よりも元気だった。
温泉を出たら車に戻って30分ほどゆっくりして、車をその場に置いて曽爾高原まで軽い登山を開始。山頂の駐車場の激混み具合は最早語るまでもないのでこれがベターな選択肢。そこに停めたい人が沢山いるのも分かるんだけど、停めるまでにどれくらい時間が掛かるのか予想も付かない。案の定、途中から渋滞になっていたし。
やって来ました曽爾高原、身長を超える高さに実ったススキが一面に咲き誇って今年も私を出迎えてくれました。
今回はしっかりと、日が暮れる前に丘の上にも到着。クッソ寒いし風も強かったですが、日没する瞬間までをここでばっちり拝んでみたかったのです・・・が。
この日の空模様は全体的に晴れていたのに、日が暮れる西の方向だけ曇ってて太陽がそこに隠れているという、よりによってそこだけ・・・!という曇り方。
その後も完全に沈むまで丘の上で眺め続けていましたが、ついぞ眩しい夕日が照らすことはなく、日没となってしまいました・・・ちくせう。
しかし西の空以外は快晴の空模様。日没が近づくにつれ空には星が瞬き始め、18時前にはほぼ真っ暗になると同時に満天の星空に。今年は例年の恒例だった池の周りの灯りも無く、高原全体も殆ど真っ暗で何も見えない状態になったので、尚更星の灯りが明るい。星は下で眺めることにして足元に注意しながら丘を降りて、池の前にある広場へ。
流石に腹も減ったので、鞄に入れてきたカップスターを食べることに。実は丘の上でも他の観光客の皆さんが寒い寒い言う中、熱々のコーヒーを一人飲んでいた。愉悦!
真っ暗でクッソ寒い山奥の高原というシチュエーション、普通のカップ麺にも特別な付加価値が生まれる。体もすっごい温まるから尚更美味しかった。
更にもう1杯分のお湯が残っていたので、食後のコーヒーも追加。このマグカップも保温型だから時間が経っても冷めない。普段使いしているが、冬の遠出でもめっちゃ重宝するなぁ。こういう時は勿論、旅館やホテルで泊まる時も珈琲や紅茶が冷めないから凄く助かるぞ。
そしてベンチの上で寝っ転がり、珈琲をちびちび飲みながら後はずーーっと星空を眺め続けていた。地上に灯りが無いから、星明りだけに照らされた夜の景色。しかも山の上だから空も近い。こればかりは言葉でも写真でも説明しきれない、本当に素晴らしい絶景。カメラでも満足には映らないから目に焼き付けるつもりで見ていたが、今となっては寒かったことよりも綺麗だったことしか記憶に残っていない。時間も忘れて空に吸い込まれていた。
そこそこに距離があり、行くのも帰るのも大変な曽爾高原だけど、この景色を見る為なら、これからも毎年この時期にここへ来たい。この日は心からそう思えるような1日でした。次は日没だけでなく、車中泊して日が昇るのも見てみたいですね。