翔んで埼玉を観ました な、なに、これ・・・?

GACKT様と二階堂ふみが主演の2019年の映画「翔んで埼玉」。今年映画館で何度も続編「琵琶湖より愛を込めて」の予告を観たので、何やこの映画は・・・?と思っていたのもあって、もし映画館へ琵琶湖を観に行くにしてもまず前作から履修しないとな!とネトフリにあったので観ることにしました。

・・・ビュティさん助けてくれええええ!!!

ツッコミが追いつかない、何だこの映画!?

まず学生なのにGACKT様が演じてる時点でもう何かがおかしい。40代ぞGACKT様!?いや一流芸能人である所のGACKT様であるからして、年齢的なことさえ除けば別に演技が酷いとかいうことなく、都会指数の高い東京都人にしか見えない容姿端麗頭脳明晰な男を見事に演じてはいるんですが、いやまぁそういうことじゃなくてですね?

まず海の無い埼玉(とついでに千葉)は東京に迫害を受け、今でも東京都人からの埼玉県人への差別意識と迫害が続いてるっていうぶっ飛んだ設定がね?通行手形を持たず東京に不法侵入したら強制送還されるってのがね?謎の埼玉県人判別マシーンとかさいたまホイホイとか意味の分からん装置や、皮膚に「さ」の字の痣が出来るさいたマラリアとかね?埼玉県人の異様なまでの海への憧れと渇望とかね?未開の地グンマ―とかね?

何なんだよこの映画は!?

脳内のビュティさんが必死にツッコミを続けても限界があった。世界観そのものがボーボボワールドに取り込まれてるような全力でおふざけてる作品にツッコミで抗おうなどどだい無理な話だったのだ。

しかしまぁ1から10までおふざけかと思いきや、偏見と差別意識に満ちていた箱入り坊ちゃんがその認識を改めて尊敬していたのに悪どいことをしていた父親と決別するとか、ライバル心剥き出しだった千葉県人と埼玉県人が共闘するとか、意外と話の骨子自体は王道的な展開で構成されているから油断ならない。

そんな作品なので先に履修しておいて良かった。もしも劇場でこれをノンストップで2時間近く見ていたら本当に頭がどうにかなっていたと思う。休憩挟みながら観て何とか完走することが出来た。今ならば琵琶湖も観に行けるだろう、多分。

誇張抜きで、本当に誇張抜きで本作を語るなら笑いあり涙ありの郷土愛に溢れた映画(ただしツッコミが追いつかない)なのでバカ映画を見たい人にはお勧めだ。

小説 翔んで埼玉 (宝島社文庫) Kindle版

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