それでも歩は寄せてくる 8巻 感想

アニメの放送も始まりました「それでも歩は寄せてくる」8巻は修学旅行編。この手の作品にしては珍しく、修学旅行の様子をガッツリ描いているので、読者も1巻丸々2人が会えない時間をもどかしく感じながら読んでいくことになります。そして楽しい旅行の最後に・・・

考えるのは歩のことばかり

始まった修学旅行、1日目は奈良の大仏を見に来たうるし達。ご利益のある柱の穴くぐりや鹿と戯れて過ごしますが、「小さくてかわいい」と歩に言われたら何故照れるのかと考えたり、3泊4日で歩が寂しがっていないかと考えたり、ドキドキする人と言われて歩を思い浮かべたり・・・この子、歩のことばっかり考えてる!

1日目、まだ1日目だというのにこれです。お守りをめっちゃ大事そうに抱えたり、歩からだと思ってメールの着信に飛びついたりと、マキはおろか今回一緒の班である友達のミクとひなのにまで1日で悟られました。そんなわけで2日目のマキとうるしの行先は恋愛成就スポットを巡ることに決定したのであった。

一方、歩の方は凛がみっちり特訓中。方々から資料を集めたり歩の分析をしたりと、部活中に居眠りしてしまう位、歩の特訓に力を入れている凜ちゃん。知らない所で歩とタケルの2人からべた褒めされる位に良い子なんだけど、知らぬは本人ばかりか。

本当かー?本当に好きじゃないのかー?

2日目、始まりました恋愛スポット巡り。どう見ても当人よりマキの方が楽しそうである。何せ、うるしは歩の血液型はおろか、誕生日も知らなかった。でも歩からのメールが来なくて、凄く寂しそうに背中を小さくしているんだが、本当に好きじゃないのかー?寂しがり屋なのは歩じゃなくてうるしの方じゃないのかー?と、読者的には皆マキと同じことを思うであろう。

歩は自分を好きだろうけど自分はそうじゃないと言い聞かせているが、寝る時間になっても歩からの返事が無くてごろごろしているのは、マキじゃなくても思うでしょう、どう見ても・・・と。

一方、歩は夜も凜から電話越しで特訓を受けていた。お礼に食事を誘われてハイテンションに大きい肉を所望する凛ちゃん、色気より食い気かと思いきや、歩からの「好きだ」という言葉に、電話の向こうでは真っ赤になっちゃうから可愛い。そしてそんな凛ちゃんの女心を知らない歩くんは、うるしからメールが来た喜びでレッサーパンダになっていたのでありましたとさ。

その気持ちの正体は・・・?

3日目、せっかくの京都なので着物を着た4人はスイーツ食べ歩きに向かうのだった。これ位自由な修学旅行だったら絶対楽しいですよねぇ。だというのに、うるしはどこか上の空。恥ずかしい写真を人質に取られ、歩から今夜電話が掛かって来るとゲロるのだった。おやおやー?

尚、人質の可愛いうるしの写真は手違いで歩に送られていたのだった。今日もレッサーパンダが生まれたことでしょう。

寂しがってる後輩が電話してくるだけだという言い訳をして、マキ達に送り出されたうるし。電話越しでも照れさせられたばかりだけど、3日ぶりに歩と将棋を指せて、自分も寂しかったと認めたその寝顔はとてもスッキリしたものに。・・・ってあれ?ま、まだ認めない、いや気づいていない・・・のか・・・?

そして名残惜しくもやって来てしまった修学旅行最終日、歩から貰ったお守りをどこかで落としてしまったうるし。探し続けた果て、ふと無意識に歩の名前を呼んだことで、ようやく自分の気持ちに気づいたうるし。遂に、遂にうるしは自分が歩を好きだと自覚したのでした。・・・っはぁーっ、やっとこの時が来ました。4日間アシストを続けたマキちゃんは助演女優賞をあげなければなりませんね。

恋を自覚した子の定番のターンがやって来ます

さてさて、会えない時間が自分の気持ちに気づかせてくれたうるし。しかし、好きだと認めてしまって、今までのように接することが出来るのか・・・?という定番のシチュエーションが9巻ではうるしにもやって来ます。

そしてタケルくんと桜子ちゃんにも衝撃の進展と、何か匂わされてきた八乙女家の家庭事情を歩がいよいよ知ることに。9巻も要注目です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告)