お近づきになりたい宮膳さん 1巻 感想

近づきたいけど中々近づけない、でもちょっとずつ近づいていく。

「恨み恋」でお馴染み秋タカ先生の新作、「お近づきになりたい宮膳さん」の1巻が2月22日に発売となりました。とらのあなでは恒例の4P小冊子が特典に付属。

そしてゲーマーズでも1巻恒例の差し替えブックカバーが付いてきました。1巻なので特典は豊富、様々なお店で付いていますのでガンガンjokerの公式ページで確認してみましょう。

お嬢様と元やんちゃっ子、お近づきたい間柄

元々はtwitterで秋タカ先生が2019年の4月に投稿を始めた「お近づきになりたい漫画」が、この度ガンガンjokerでの新連載としてスタート。と同時に、twitterでの投稿分や新連載の先行分や描き下ろしなんかを色々マルっと収録して、連載開始と同時にこの度1巻も発売しました。めでたいですね。

twitter発ということもあり、最初の4Pに全てが詰まっていると言ってもいいです。とある高校に進学した、お嬢様な宮膳さんと、中学時代は結構やんちゃでテンプレートに見た目がちょっと怖い松林くん。席が前後になった2人は楽しくお話とかしたいけど、何だかすれ違ってしまう・・・けど少しずつ2人はお近づきになっていく、そんなお話。

お互いに異性として好きとかまだそういう段階でもなく、仲良くなりたいお話したいと凄くピュアなのに、そこからして何だか上手く行かなくて前途多難。まずちゃんと挨拶をする所から2人とも頑張っているのが凄く微笑ましいです。

また、高木さんや長瀞さん等の似たような作品、同じガンガンjokerの好きメガや転校生等と比べると、基本的には男子の松林君の目線である一方、この作品は女子の宮膳さん側の視点も毎回入るのが特徴的です。松林君が「うーむ宮膳にちゃんと挨拶を返したいんだが俺という男は・・・」とか思っている一方で、宮膳さんも「松林さんとお話したいのに上手く出来ませんー私のおたんこなすー」とか思っていて、何かもう2人とも尊い。

いや宮膳さんは秋タカ先生の画力で非常に可愛く描かれているし、少し天然入ってる所とかも含めて凄く可愛い子なんですが、対する松林君も見た目がちょっと怖いだけで中身は凄く純粋で、宮膳さんと楽しく学校生活を送るにはどうしたら良いんだろうと考えている子で、2人とも見守りたい。単行本の裏にも書いてあるように、この2人をずっと眺めていたい作品です。

あと描き下ろしの12話は錯覚で2人にケモミミとケモ尻尾が生えるのですが、恨み恋に2人がいたらこんな感じになっていたんだろうなぁ。てか宮膳さん可愛い。

秋タカ先生の純度100%ラブコメ

恨み恋で秋タカ先生は夏歩をはじめ女の子を沢山可愛く描いて、恭一を中心をした恋模様を描いていましたが、バトルシーン以外をずっと読みたい!純度100%のラブコメが読みたい!と思っていた人にとってはマストなのが本作。

松林君と宮膳さんがお互いに悩んだり困ったりドキドキしたりしながらも少しずつ、本当に少しずつ近づいていく様子を見守っていきましょう。

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