からかいのある家族生活。
「からかい上手の高木さん」の高木さんと西片君の未来を描いた作品「からかい上手の元高木さん」の3巻が発売しました。今回も原作の3巻をイメージした、帰宅中と思われる元高木さんとちーの表紙が目印。民家のあった場所も今は幼稚園になったんですね。
新しい年も変わらぬ西片家
3巻は新年一発目のお話である「ほーふ」から「ごみ箱」までの13本が収録。1本目の「ほーふ」は昔のように「現状維持」を抱負にするおかーさん。ですが意味合いはからかいやすいままでいて欲しいというものから、今のままの幸せな家族でいたいという意味に変わりました。
また、ちーを介したおとーさんとおかーさんの勝負の場合になった「なわとび」では、おとーさんは勝ったけど、ちーにコツを教えてもう一回やろうと言ったりと、言葉や状況は中学生時代と似ていても、家族3人になったことで違った意味になっているのは時間の流れを感じさせる構成ですよね。
相変わらずちーは元気一杯、それでいて時に高木さんのようでいて、かと思ったら西片君のような所を見せてきます。今回新たに、おとーさんを呼ぶ声がおかーさんそっくりだということが判明。またおかーさんの子どもだけあって器用な所もある様子。
また2巻まではただおかーさんとちーにからかわれてばかりな西片君でしたが、今回だと
・こっそり2人にバレンタインのチョコレートを買ってきてプレゼント(バレンタイン)
・2人に肩たたきしてもらう(肩たたき)
・ちーが玄関で出迎えてくれる(巻末描き下ろし)
と、家族想いで愛されてて、凄く幸せなお父さんであることが分かりますね。また、お母さんの手の温かさを思い出してカイロを受け取らなかったりと、やはり夫婦仲は極めて良い様子。何て羨ましいお父さんだ!
しかし、流石にちーが「他の男にちゅーする」と聞こえた時は凄まじく狼狽。多分娘を持つ親ならこの気持ちはよーく分かるんでしょうね(汗
そしておかーさんは常におとーさんとちーの一枚上を行きつつも、時には勝負に乗らずに正直にちーに話をさせたり、おとーさんが疲れている時はちーの相手をして寝かせてあげたりと、2人を優しく見守っているようですね。何と幸せな家族だ、本当に。