ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ 感想その3 ~乗員について解説~

「マウスでいっぱいです!」の超上級もクリア。ヤークトティーガーの装填と装甲を中心に上げて一輛ずつ仕留めれば何とかなりました。エクストラミッションも上級までは全部終わったので、残りは超上級の難関となる4~5ミッションをこなせば全部終了です。まぁ、この辺が一番大変なんですけどね、特にローズヒップでの大洗探訪・・・

さて、台本の分厚い劇場版全キャラコメンタリーと言える感想戦、WoTから更に差別化されたガルパンらしい戦車アクション、それら両方に共通する豊富なキャラボイス、大洗を始めとするTV~劇場版までの試合を再現する為用意されたステージの数々と、原作ゲーとしても戦車ゲーとしてもその両面狙いを見事に成功させていると言えるドリームタンクマッチ。

しかし、そんなこのゲームにおいて避けては通れない、作業となってしまう要素。それが各種収集でございます・・・

集めるのが大変、けど集めなきゃいけない戦車と乗員

小梅やルクリリもカバーしている本作は、ヤクパン子以外は劇場版で登場した全キャラが戦車に搭乗可能でボイスもあり。ただし3Dモデルのある「隊長」、3Dモデルは無いけどスキルを持っている「車長」、それ以外のメンバーとなる「乗員」の3つに分かれています。

隊長はキューポラから顔を出せるキャラ。コラボとかでもお馴染み、あんこうチームと各校隊長と愛里寿の13人が該当。カットインを2種類持っている、キューポラから顔を出している間はカメラを更にアップにして彼女達の目線に近い視点でプレイ出来る、と言った優遇があります。服装も2~3種類設定され、制服・PJ・冬服・大洗制服等に変更可能。ただし沙織・華・優花里・麻子は元々はタイトル画面や戦車倉庫用に3Dモデルを作っていただけだったのか、カットインは一種類、ボイスやチャットに全く汎用性が無い、という欠点があります。

彼女達の目線というのはこんな感じの、劇場版冒頭のみほの後頭部が映り込んでくるシーンのような距離ですね。普段はこの距離で動かせるので迫力を感じられますが、流石に被弾等で危険になると自動的に引っ込んでしまうので、同時にカメラも遠ざかるようになっています。尚、顔を出している間は索敵能力が上がるという効果もあります。

車長は大洗の各チームの車長や他校の副隊長等、それ以外の劇中での車長キャラが該当。カットインは一種類で3Dモデルもありませんが、隊長と同様に専用の台詞も多く用意されている他、十字キーで各種ボイス付きの短文チャットが使用可能(十字キー長押しで変更可能です)。

それ以外のキャラは乗員限定。各種アクションの度に喋ります。乗員の数は戦車によって変動。隊長や車長が感想戦や争奪戦、特定のエクストラミッション等の確定入手なのに対し、この乗員はエクストラミッション等でのランダム報酬となっています。

普通にプレイした場合、戦車と隊長と車長は大体すぐにコンプ出来ますが、乗員とアイテム枠の支援カード集めが非常に長い道のりとなるのです・・・が、この乗員集めは最終的にかなり重要となるので、疎かにするわけにもいかない事情があります。

誰と誰を組み合わせるか

戦車に乗せられる乗員の数は戦車ごとに2名~5名と決められており、当然多い戦車ほど沢山の乗員を乗せることが可能なのでこの点では強みを持っていると言えます。

乗員はそれぞれに能力値が割り振られており、搭乗させると戦車のステータスを増減させます。大抵はいくつかの能力を増加させますが、中には増加させる代わりに一部のステータスを下げてしまうキャラも。

戦車道大作戦と違い、一つの能力値は一つのキャラという制約は無いので、バランスよく上げることも、長所を伸ばすことも短所を補うことも自由に出来ます(ただし、伸ばせる数値の限界はある模様)。↑の画像の場合、装甲を犠牲にして他の能力を可能な限り上げるような編成になっているわけです(黄緑が増加、青が低下)。

極端なのが丸山ちゃんとミカ。丸山ちゃんは攻撃に関する性能を満遍なく上げる反面、防御面を大きく低下させ、ミカは反対に防御面を上げて攻撃面を下げます。

それと、一つだけ支援カード、要するにアイテムも搭載可能。使用すると有限の能力アップやゲージ回復をはじめ様々な効果があります。いつ使うかが重要になってきますね。

能力よりもキャラ同士の組み合わせ?

更に、隊長or車長&乗員と、場合によっては支援カードの組み合わせによっては「コンビネーション」が発動し、桃色の能力値ボーナスが得られます。隊長or車長と関連づけられた形での発動なので、乗員のみでは発動しません。

この組み合わせが非常に多く、チームや学校は勿論のこと、作中での絡みやドラマCD・OVAネタも拾っている他、ミカと紗希で「不思議ちゃんコンビ」、最も背が高い6人で発動する「のっぽさん」のような変り種も。全てのキャラを解放しても、自力で全てを見つけ出すのは相当な時間を要することでしょう。

・・・何故、みほ・沙織・華・ねこにゃーのクラスメイト4人には無いのだ!?大洗女子の出身地での組み合わせも無いのでちょっと残念。

尚、片方が隊長の時だけしかないコンビネーションも珍しくないですが、意外にもエリカ×カチューシャとカチューシャ×エリカはどちらも搭載されています。しかもエリカが車長の場合はコンビネーション名が「ノンナの代わり」という・・・感想戦でもエリカとカチューシャは中々良い関係なのですが、それも含めて俗に言うエリカチュが熱いですねこのゲーム。

ちなみに感想戦や争奪戦では自機のあんこうチームは5人全員がよく喋っていますが、これは各隊長or車長に本来のメンバーが紐付けられていて、一緒に乗せていると各種台詞に掛け合いをしてくれるという仕様になっているからです。これらの掛け合いは装填の成功失敗や戦況報告、履帯のパージ等にも設定されているので、一人でもアニメ同じ搭乗員を乗せているだけでかなり賑やかになります。ここはキャラゲーとしても良い要素ですね。

しかし現実はそう甘くない

とは言え、乗員と支援カードは無制限に搭載することは出来ません。各車輌ごとに編成コストが決められており、その数字に収まるように載せる必要があるからです。支援カードだけでなく、乗員、つまりキャラにも☆1・☆2・☆3の3種類があり、星が多いほど性能が高くなる代わりにコストも高くなります。どれだけ目当ての能力上昇と支援カードを搭載するかを考えつつ、コストも考慮する必要が在ります。

勿論、性能に拘らずともコンビネーションも含めた好きなキャラ同士を乗せて遊ぶのも非常に楽しいゲームなので、編成の優先順位は遊ぶ人によって変わってくるでしょう。

それと余談ですが、この編成画面は大洗女子学園の戦車倉庫になっているのですが、3Dモデルが大洗にはあんこうチームしか無い関係上、倉庫にいるのはいつも5人だけとなっていて少々寂しいのですよね。他の子にも3Dがあればもっと賑やかな倉庫になるのですが。

オンライン対戦は楽しいが、それだけでも駄目

そしてこれらの乗員と支援カードは、各モードのクリア報酬として入手可能な為、埋める為にはひたすら遊び続けるしかありません。全て集めるには相当周回し続けなければならないので骨が折れる上、誰が出るか、どの支援カードが出るかもランダム。性能云々じゃなく、その子自体が欲しい、編成して試合に出して声を聞きたい!って人にとってはかなり頭の痛い仕様です。私もこの記事を書いた段階では、未だにペコとツチヤがどの錬度でも出てきておりません・・・

また、経験値の入手によって上昇するプレイヤーレベルは、上がるごとに車輛のコスト上限を解放させていく仕組みになっている為、乗員や支援カード集めを頑張っていれば、自然とレベルも上がるのでコストの上限も解放されていきます。

一方で、オンライン対戦だとカジュアルマッチでは経験値こそ入りますが、カスタムマッチでは一切の報酬や経験値を獲得出来ません。つまりオンライン対戦ばかりやっていると、楽しいし腕も少しずつ上がっては行きますが、肝心の収集要素の全ては解放されていかないのです。ここもちょっと悩ましい所ですね。

一応、エクストラマッチの超上級の巨大ボコ戦なら、初期位置から砲塔を回転させるだけで3つのボコを撃つことが可能で、更に残り2つのボコ(カラー解放ボコが出ることも)も前後に移動すれば破壊可能、それでいてクリアに1分も掛からず錬度3の生徒を回収出来るのでこれをひたすら周回するのが一番早いでしょう。幸い、各錬度の生徒が全て埋まった場合は他の錬度の生徒や支援カードが出るようになります。

編成の幅は間違いなく広いが、そこまでが大変

全ての戦車・乗員・支援カードを集め終われば、間違いなく幅広い編成を組むことが出来るようになります。車長のスキルも含め、好きな組み合わせにするもよし、台詞や掛け合いが聞きたいので原作通りなチームにするもよし、徹底的に理想的な強さを求めていくもよしと、「あなただけの戦車道」というキャッチコピーに偽りの無い自由な編成が楽しめます。

しかし、そこに至る為にはひたすら埋めていくしかありません。一番早いのは各難易度の巨大ボコ討伐ですが、それでも百を超える周回が必要となることでしょう。それこそ経験値とは別に溜まるポイントでガチャみたいなのを引いて入手出来るようなシステムも同時にあれば、かなり救済になっていたように思うのですが。

キャラゲー部分も手を抜いていないからこそ、肝心のキャラを集める部分についてはもう少し集めやすくして欲しかったと言うのが正直な感想ですね。

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