旧ブログで更新が止まっていたボンバーマンジェッターズの感想ですが、26話までの視聴と感想書きが終わったので、今日からこっちのブログの方で綴っていくことにします。
第1話 憧れのボンバーマン
全ての始まりである第1話。ジェッターズ全体で見ても、最初の話でありながら異質で不思議な話。
基本ギャグアニメであるが故に、1話の空気は話が進むほど浮いてくる。バーディのこんな砕けた口調と声色はこの先全く聞くことはないし、シロボンとマイティはこの時が最後の別れになってしまった。
2話までの間に作中では半年も経過していることもあり、まるでこの回だけが、切り取られた時間、思い出のような印象を受ける。二度と戻って来ない時間であることを、話が進めば進むほど訴えてくるかのよう。
一方で、誰もが言及しているが作品全体の伏線とテーマはこの時点で提示されている。
ボムの力はボムに在らず、心に在り。
マイティは助けた女の子に涙を拭うことを促したが、それ以上は何もしていない。シロボンは女の子がまだ悲しい顔をしてると気づき、風船ボムと風船を渡して笑顔にした。近いようで全く違う、この両者の比較。
真のボンバーマンに必要なものを、既にシロボンは無自覚に備えていた。この頃からもう、シロボンは「強いボンバーマン」であったのだ。シロボン自身は「何の役にも立たない。」と風船ボムのことを言っていたがとんでもない。
戦う力を求められるボンバーマンの中で、人を笑顔に出来るボムを投げられるボンバーマンが、一体何人いることか。
しかしシロボンがその無自覚な「強さ」を自覚するのは、まだまだ先の話だ。
第2話 5人目のジェッターズ
半年経ってジェッター星。シロボンとシャウトの運命の出会いから、物語は本格的に動き出す。合間のマイティの活躍はGBAのゲームで。
大人になった今、2話を見て注目したのはシロボンではなくバーディだった。半年も行方不明のままの親友。その親友の弟と再会し、彼がジェッターズに入って、初任務を終えてバッジを渡して帰還するまで、バーディの表情や声は非常に気になった。
彼は一体どんな気持ちで、この回の間シロボンを見守っていたのか。
恐らく今後も、バーディの思考を想像しながら見ていくことだろう。
それとムジョーも。「マイティ亡き今」とさらりと言っていたが、ムジョーはこの時、既にマイティは自分のせいで死んだのかもしれないと知っていたのだったか。「マイティ無き今」なのだろうか。続きを見ていけば思い出せるだろうけど、知っていても知っていなくても、ムジョーもまたどんな気持ちで半年間悪事を働いていたのだろうか。
基本がギャグアニメであるが故に流されそうになるが、第1話という動かざる事実があることで、その後の彼らの思考は気になって仕方ない。