SAND LAND: THE SERIES(サンドランド:シリーズ)の10~13話(フォレストランド編後半)を見ました

アニメのサンドランド、全13話の放送が終了。フォレストランド編も終わり、「THE END」となりました。3か月、楽しく追うことが出来た。ありがとうサンドランド。

アニメもゲームも両方チェックする、それが大事

まさか中盤にはベルゼ達が助けたゲーム版と違い、劇中に置いては全てが解決するまでジャム国王が表に出てこないとはなぁ。「舞台はフォレストランド、敵がムニエルとブレッドで、アクアニウムを集めて蘇った空中要塞ガラムで最終決戦」という大まかな流れと結末以外、アニメとゲームは全然別物だった。

ガラムへの潜入も、ゲームじゃロゼッタに在処を教えてもらった飛行機で乗り込むが、アニメじゃ軍やレジスタンスとも協力した上で、更に偶然現れたゲジ竜と土壇場の閃きで戦車ごと乗り込むという流れ。・・・まさかサンドランドでも、射撃の反動を利用するとはなぁ・・・もしかして戦車が射撃の反動を利用するのってポピュラーな使い方なのか・・・?

ブレッドメカは数少ない、アニメでもゲームでも共通の登場をする大ボスだけど、戦うフィールドはコンテナ満載の倉庫で、しかも途中からパーティが分かれてラオとシーフで倒す。ようやくまともな戦車戦がフォレストランド戦で見れて私は嬉しい。パタンガンもここで活きたな。

一方ゲームだと障害物一つない広場になってる上、戦闘前と後、戦闘中にブレッドとの会話が沢山はいる為、サイボーグと化して軍事国家の道を突き進んでもう自分で自分を止められなくなった悲しいおっさんというキャラ付けが非常に分かりやすくなっている。

また、ロゼッタがいるという点がブレッドというキャラの掘り下げと理解に貢献してる。ベルゼとの会話でブレッドの心は読めなかった=心すらも人で無くなったと自嘲するが、娘のロゼッタを巻き込むことは出来なかったり、今更どんな顔して会えば良いのかと零す等、まだ人の心が残ってることを示すのに彼女の存在が一役買っている。

・・・いや、改めてゲームと比較するとロゼッタの存在がメチャクチャ大きい。彼女がいることでゲームのアンとロゼッタは「父を助けたい娘」、ジャムとブレッドは「救わなければならない父」になっている。やっぱりムニエルとブレッドだけで悪役するのは尺は足りるけど掘り下げが足りてなかったという印象。

その代わり、ムニエル関連の描写だけはアニメだけでほぼ完結させているので、アニメとゲームでそれぞれ扱う部分を取捨選択したんだろうなって感じる。あと、そもそも最初の出会いが無いこともあって、封印のツボが2つあることすら知らなかったり、リリスが封印された時は周りに誰もいなかったので氏んだと思われていた点も割と大きな差異か。

最終戦も実質ベルゼvsムニエルのタイイチだったわね。ゲームだと強化体になった時点でメカを使えって言われるくらいメカでの戦闘が前提の強さをしてるけど。まぁ、最後は闇のパワーを解放してブチギレたベルゼにムニエルがぶっ飛ばされるのは同じだが。戦車砲で開けた天井の穴から月光が差し込まれてベルゼが闇のパワーを吸収するアニメ版、金縛りを食らった中で「(ムニエルを)”ワル”と言うべきかな?」と盛大なフリをかますゲーム版。どちらも事前にラオのアシストが効いていて、ベルゼのことを本当によく理解して信頼しているのが分かる。

ゲーム版のEDでは空中で爆散したアクアニウムのエネルギーによってサンドランドに雨が降り、誰よりもラオが感嘆する。一方アニメの場合は脱出時に危険を冒してでもアンがアクアニウムを弄ったことでガラムの膨大なエネルギーが水に変換され、雨だけでなくオーロラも掛かる。

どちらも共通して、「サンドランドの人々へ水を届けたかったピッチ人の祈りが30年越しに実った」という終わり方。ゲーム版はピッチ人だけでなく30年前に過ちを犯したラオもまた救われた感が強いのに対し、アニメ版は散々悪用されたピッチ人の技術がアンという正しく技術を使おうとする存在によって救われた感が強い。原作ベース色が強いゲーム版はラオがもう一人の主人公として、アニメ版はフォレストランド編のヒロインとしてアンにそれぞれ最後にスポットを当てるように締めた印象ですね。

サンドランドにもう一つEDを足すなら最高の終わり方

単純にフォレストランド編の部分だけを比べるとゲームに対して全7話しかなく登場人物も少ないアニメ版は物足りなく感じますが、その7話の中で綺麗にまとめて終われたように思います。

何より、フォレストランド編という続編を作ったことで、サンドランドは「ピッチ人に救いがもたらされた作品」となったので、その点自体が何よりも大きな功績ですね。

【PS5】SAND LAND(サンドランド)

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