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— 六内円栄 (@rokudaimaruei) October 3, 2023
あと6話で完結!?
嘘だろ、まだ半年後とはいえいきなりすぎて心の準備が・・・そして電子版のアンケが完全に看板作品のそれなのもビックリした。スクエアは週刊の方とは違うだろうけど、それでいつも下から数えた方が早い掲載位置なのは不思議だな・・・
ともかく、まだまだ続くかと思いきや終わりに向かってることが発覚したThisコミュ。これはもう世界を救う云々じゃなくて、作品の根本である「デルウハ殿とハントレスのコミュニケーション」にまた帰結してそこに決着をつけて完結なのかもなぁ。
ねぇ、何があったのさデルウハ殿
前回、対話という時間をかけたデルウハ殿の仕込みによって意識外からの砲撃を受けた血塗れイペリット。流石にアレでは倒しきれていなかったものの、せっかく得た知性を失うほどのダメージを中枢神経に受けてしまい、思考力は一般的なイペリット並に低下。
こうなれば機械的な動きしか出来なくなった血塗れに勝てる道理はなし。残った僅かな部分が恨みがましくデルウハ殿に迫るも、吹き消されて霧散。長かった戦いもようやく終わったわけですが・・・
戦闘が終わったということは、ようやくハントレス達に記憶を消す薬を盛れるチャンス。その喜びから出たほくそ笑みの意味をよみは測り違えたようですが、むつは今のデルウハ殿でも薬は盛るという読者と同じ信頼を持っていた。うん、君は正しい。それにしてもにこの親父、死んではなかったようですがあいつの口から薬の存在が漏れていた。どこまで・・・あいつマジで頃しとけば良かったんじゃないかなぁ?
そんなわけで祝勝会用にデルウハ殿が自作するというケーキを徹底的に見張ったものの、異常は感じられなかったので本当にデルウハ殿だけは他の大人達と違うんだなとむつが思った瞬間にその思いを踏みにじるデルウハ殿。分かってたけどやっぱり最低だよこの男!そりゃ頑張ってケーキだって作るわ!
なんか妙な場所だなぁとは思ってたけど、薬を盛る為に監視を潜り抜けたトリックはあまりに大胆なものだった。そしてこのトリック、デルウハ殿に薬を盛る為に使った方法だった。・・・えっ、所長?デルウハ殿が自分で飲んだって嘘だったの!?所長が盛ったの?!デルウハ殿を出し抜いて!?デルウハ殿は記憶を失くした方が良いって、所長が判断したの!?
しかもその理由が、以前までのデルウハ殿なら自分で飲んでいたような状況なのに、最早それも不要だと判断したってことみたいで。デルウハ殿が失った記憶って、何かもう決定的にヤバいやつじゃん。究極の個になったとかそういう雰囲気が出てるんだけど。
お出しされてきた情報が集約されていくのがThisコミュという作品の特徴である。ハントレスは血の使い方を習熟した一方で、イペリット側も人付きや尻尾付き、血濡れや共食いといったバリエーションとそのメカニズムが明かされてきた。デルウハ殿がもしイペリットになったら?という想像し得る限り最悪の存在も登場した。
・・・だが、まだ出ていないものがある。所長派の持つ技術で、デルウハ殿を捕らえたハントレス達に対抗できるもの。となれば、ハントレス化したデルウハ殿しかないんじゃないかと思う。これなら腹も減るし、見た目上も思考も、記憶が無ければ本人も気づけないはず。薬を盛られてから未だに一度も氏んでないので、自分が再生することも記憶が飛んだことも無いなら分かるはずもない。そして覚えてないなら血は操作できない。
血の操作を覚えたハントレス達にデルウハ殿が勝てないなら、条件を対等にすれば制圧出来るんじゃないかという考えはあり得そうだし、それがデルウハ殿も想定していた以上に凄まじい力を発揮出来たのなら、6人もの少女をコミュニケーションしながら運用していくより、圧倒的な力で従わせる=コミュニケーション不要と判断したのではないだろうか。
しかし、そんな圧倒的な個は味方からも恐怖だし、ハントレス達も力で無理やり従わされることには耐えられないだろうし、そういう視点なら確かに所長とハントレス達の利害は一致する、という予想。合理的な男と少女達のコミュニケーションから始まった作品の終盤に、コミュニケーションを不要と判断した男とコミュニケーションを求める少女達の戦いという構図を持って来たのなら、これほどふさわしいものもありませんからね。
ここに来てまさかの所長の裏切り発覚による、所長&ハントレスvsデルウハ殿の勃発。恐らくはこれが最後の戦いか、その前座みたいなものになるでしょう。仮に想像の通りなら、何かしらの原因でデルウハ殿が記憶を取り戻したら終わりな気がする。あと5話、どんな展開が待っているのか楽しみです。