ホントに、1話で動く話の幅が大きい作品だわぁ・・・
前回のあのカッコいい引きは何だったのだ
すり換え・暴露・哀願・逆ギレ・歩み寄り・開き直りと、ありとあらゆる言い分で対話すること300秒、ハントレスの説得は失敗に終わったデルウハ殿。前回の最後に「コミュニケーションの刻」って煽り文はあったけどさぁ、その実態、これぇ・・・?凄くカッコいい感じだったのに・・・こんな情けないデルウハ殿は見とうなかった。
まぁ今回の場合、「コミュニケーション」ってのはハントレスとデルウハ(言語)、よみとハントレス(言語)(無意識)、デルウハと砲手(指示)、ハントレスとデルウハ(肉体言語)と、色々なのがあったりするわけですが。
特にハントレス同士のコミュニケーションってのは今回、第一部?の総決算でしたね。よみがハントレス達に思っていることを吐露しながらも、それでも後一歩を踏み出せない所をにこが切り出して、次の言葉を促した。そこからよみのやりたいことを聞いて、共闘が始まる。よみが言語化されたコミュニケーションをハントレス達と上手く取れました。
一方で、血の覚醒についてはいつかがまず全員に接続して能力を覚えさせ、その後の戦闘の中では誰かが傷つく度にいつかの血のネットワークを通して無意識に治療し合うと、終始無言でのコミュニケーションとなっているのが対照的でしたね。
デルウハ殿はデルウハ殿で、遠方に待機させていた砲手達へ場所やタイミングのみの指示。こちらは本当に必要な情報だけを送るという形で、双方に意思が介入する余地が無いやり取り。
そして戦闘はその砲手達という味方が実はいたデルウハ殿が、砲撃と自身の銃撃を組み合わせ、かつ捨て身で戦うことで、一度はハントレス達を全滅させました。やっぱりこの最低殿やべぇや。
そんな感じで、今回は僅か15秒の戦闘とその最中や前後に、様々な形でのコミュニケーションが行われていたのが特徴的と言えるでしょう。「コミュニケーションの刻」という煽りは正しかった。
デルウハ殿の誤算は、一斉に覚醒したハントレス達の能力が予想を超えていたことか。繋がってさえいれば血を介して治療が出来るとかそんなんアリかよと。捨て身で戦ったデルウハ殿には最早2回戦をやる力は無く、遂にお縄となってしまいました。うーん、ざまぁと言うべきなのだろうか。
捕らえられたデルウハ殿が目を覚ましたのは見知らぬ場所、そして成長したと思しき、まともにコミュニケーションが取れるようになった「7」。彼女等の口ぶりが冗談でなければ、デルウハ殿は数年は眠っていたことになりますが・・・?
まだまだ続くぜ
ということで、次回が巻頭カラーで新章開幕。続いて良かったという気持ちと、本当に新章になってここからどうなるんだ!?という混乱がごっちゃ混ぜです。
これまでのデルウハ殿の所業を知り血の使い方を知ったハントレス達、その中で一人だけ覚醒を拒んだいちこ、戦闘中も背景みたいに大暴れしていたイペリット達、そして7・・・気になる情報があまりに多すぎる。まずデルウハ殿の記憶が消えてからどれだけの時間が経って、状況がどれだけ変わっているかも分からないし。
デルウハ殿が意識を失う前に考えていた長期的に記憶を消す方法、記憶を消せるようになるまで頃して保存という手段も気になる所だが・・・もしかしたら、このデルウハ殿が記憶を消されてたりもあり得るのかな?というかそもそも、同一のデルウハ殿なのかな?「シックス・デイ」みたいなことになってない?もうホントに続きが気になります。