飛鳥鍋を食べたくて明日香村に行って秋のスイーツも楽しんできた件

寒くなってきて、鍋の季節になりましたなぁ。さて、我が家も普通に鍋はやりますが、水炊きやすき焼き等、極々普通の鍋ばかりで、地域特有の鍋というものはありません。

が、意外と奈良県にも地元の鍋はあるようで、その一つが明日香村の「飛鳥鍋」・・・漢字は違いますが読みはどちらも「あすか」です、はい。主な具材は鳥肉と野菜で、出汁に牛乳が入っているというのが特徴。一度食べてみたいと思っていたのですが、いまならキャンペーンの対象店舗でちょうど晩御飯に飛鳥鍋を提供する民宿があったので、10月の末に明日香村へ一泊することにしました。

橿原市のお隣なのに街並みが突然変わる明日香村

明日香村は橿原市の隣にありますが、普通の街並みである橿原市から道路を曲がって少し行くと、突然街並みが変わります。

古都保存法や特別措置法により村の景観や風土を守ることに非常に力を入れており、コンビニや警察署等でも瓦屋根を使うことが徹底されているのが特徴。

今日は明日香村に来ました。 pic.twitter.com/oqA3gheY9H

— もみじ (@momiji_mypace) October 29, 2022

入り口と言うか、橿原市との境目では見事にコスモスが咲き誇っていました。また、今の時期だからなのもありますが、田んぼは収穫終わった場所が綺麗に整っていたのも印象的。

今回は飛鳥鍋を食べるという目的以外は何も決めておらず、日帰りで観光できるような距離でもあった為、昼前に家を出て適当に周辺を散策することに。なので遺跡や古墳は殆ど見ていません。

一応、犬養万葉記念館とかを見学したりしました。

お昼を食べる時間と場所を逃したので、チェックインまで古民家カフェ「ことだま」さんでスイーツを食べて過ごすことに。

ドン！

な、なんか凄いのが来ちゃいましたぞ・・・？

まずメインがこれ、サツマイモパンケーキ。2枚のふわふわパンケーキの上に、生クリームとサツマイモクリーム、ダイスカットしたポテトが乗った贅沢なパンケーキ。サツマイモの甘みとパンケーキの甘みがミックスして甘々でとても美味しかった。

相方がこのモンブランパフェ。コーヒーゼリーやベリーのジェラートや生クリームの入ったパフェの上に、モンブランが1個丸々乗っているというダイナミックなパフェ。モンブランは実だけでなく、中にもベリーのソースが入っていてモンブランながら栗の濃厚な甘みと酸味が同居していて非常に美味しかったです。

こういう美味しいものが食べられるお店に何の情報も無しに出会えるのがノープランな旅の良い所だと常々思いますね。また甘いものを食べに来たい。

民宿北村さんにて一泊二食でごゆっくり

というわけで、チェックインの時間になったので向かったのがこの日のお宿、「民宿北村」さん。外から見ると少し大きな2階建ての御家といった趣で一見すると旅館と分からないかもしれませんが、明日香村で民宿が誕生した時に創業され、現在も営業を継続し55年もの歴史がある由緒あるお宿です。

そんな北村さんで、夏以外に晩御飯として食べられるのが明日香村の名物「飛鳥鍋」。牛乳を入れるのが共通ですが、宿や家庭ごとに味付けは違うようで、北村さんのは塩がベース。その為、見た目やイメージとは裏腹に、牛乳の味が強いとかそういうことは無く、どちらかと言えばあっさり目の、素材の味を楽しむ鍋でした。そのまま食べるのもアリだし、溶き卵に漬けてすき焼き風に食べても良いし、味変の生姜を投入しても良し。

百聞は一見に如かず。飛鳥鍋、美味し。ちなみに、北村さんはお米も含めた自家製の食材を中心に、地産地消の食材で料理を構成しております。

そして勿論、鍋なので雑炊にしても良し。御飯と残った溶き卵を投入して煮込むこと数分、ほんのり牛乳の良い香りがする美味しい雑炊が出来上がりました。こういう雑炊もアリですね。残しておいた塩昆布の強い塩っ気がとてもよく合いました。

更に今回泊まったプランでは、日本酒が1本付属。北村さんにはいくつか、日本酒も楽しめるプランがあり、葛城市の「梅乃宿酒造」さんのUnfeigned SAKEという銘柄の720mlをお供にして飛鳥鍋を楽しみました。このお酒、凄く美味しい。残りはそのまま持ち帰って良し。ちびちびと家で熱燗にして呑んでます。

飛鳥鍋を食べに来たら、葛城市にある酒造の良いお酒も知ることが出来ました。このお酒を晩御飯の後も少し吞みながら、日本シリーズを観戦していました。