ONE PIECE FILM REDを観ました 感想

話題になっているワンピースの映画、「ONE PIECE FILM RED(フィルムレッド)」を観てきました。今までワンピの映画は劇場で観たことありませんでしたが、最近は映画館に行く頻度かなり増えてたし、シャンクスとその娘が登場ってのは気になる要素だったので、今回は観に行くことに。

とは言え、Adoの歌もウタ日記も全く事前にチェックしてなかったし、曜日が曜日だから入場特典なんてものも既に無かったんですけどねぇー、あばばばば。

もう公式にネタバレの解禁日を過ぎたらしいので、ネタバレは全開となりますのでご注意を。

大海賊時代の負の面と赤髪海賊団に今触れてくる意欲

冒頭から大海賊時代を紹介するのがワンピらしい・・・と思いきや、それによって大量発生した海賊による人々への被害と海賊への憎しみをまずフォーカスするという始まり。基本的に麦わらの一味目線だから普段あまり意識しませんが、ワンピ世界って凶暴な海賊によって破壊や略奪は世界中で起こってますからね。

いやまぁ、ルフィ達が訪れた場所だけでも結構酷いことになってますが、あんなの別に珍しくもなんともなく、海賊は嫌われ者なのが普通の認識だってのをまず再確認した上で始まって、歌で新時代を作るとか皆を救うとか聞くと、あっ、もしかしてそういう系?U・T・Aってユートピアから来てる?ウタって今回の敵なの?この見た目で?と思いながら観ていましたが・・・

ウタウタの実、歌の内容を現実化させる能力かと思ったら実際は歌声を聴いた人間を気づかぬ内にもれなく夢の世界にご招待、夢の中では本人はほぼ無敵というヤバすぎる能力。フレディかよ。おまけに特殊な映像電伝虫を組み合わせることで(ベガパンクの設定って便利だよな)、全世界の7割の人間との集団自札が可能になり、しかもそれがもう少しで実現していたんだから、今までの伝説の海賊や海兵とは方向性が違うものの、ヤバさは劇場版最大の敵と言っても過言じゃない。

ただ途中からの暴走は毒キノコの副作用だし、現実では人が目の前で撃たれた途端取り乱して泣きながら傷口を必死で抑えてたから、本来の性格は察せられる。シャンクスと別れた経緯も悲劇としか言えないし、その真実を10年以上も経って知ったり、どうしようもなかった所もある。ある意味、大海賊時代の負の一面を凝縮されたキャラだと思った。

あと幼馴染ということでルフィとの関係が今までに登場してきたどのキャラとも異なるのが新鮮だった。というか、ルフィだけは現実でも頃そうとしたし、ウタの感情が予想以上に重かった。ルフィもルフィで「12年ぶりに会った友達が海賊嫌いになっててしかも自分も頃そうとしてるのでその真意を知りたい」という今までにない状況故、明確に対応が違ってたし。

最後にウタがルフィに残した言葉が「海賊王になる」という言葉の意味をより重いものにしてこの作品を締める。幼馴染という設定をここまで重く活用するとは。まぁパラレルだが。

そういうわけで賛否両論と聞くが、自分もウタのキャラクターは評価が難しい。ヒロイン兼メイン敵で立ち位置もかなり特殊だし、あまり世界を深く知らずに集団自札とか本当に洒落にならない真似しましたからね。劇場版ならではのヌルヌル動くコンサートの圧巻の映像美と7曲ものAdoの歌唱のコンボ、これには本当に文句が付けようが無かったが。

それはそれとして、スタンピードのように陣営関係なく一致団結して強大な敵に立ち向かうお祭り映画という側面は前回と同じかそれ以上で、それを劇場版クオリティで初の赤髪海賊団の本格的な戦闘のお披露目としてお出ししてきたのはエンタメとして非常に見応えがあった。しかもそれを実質的なヤソップとウソップの初会話、シャンクスとルフィの共闘みたいな形にしているんだから、何とも贅沢な一本だった。

人選もスタンピードから変わったけど、まさかオーブンやブルーノを共闘する陣営に加えてくるなんて予想外過ぎて凄いと思った。カタクリも見せ場が派手だし、ブリュレは能力がやっぱり便利だし、ビッグマム海賊団から今回メインで登場した3人はそれぞれ結構美味しい立ち位置だったな。ブルーノは能力もだけど、もう、あれが衝撃的過ぎて・・・

個人的にはルフィとコビーがようやく本格的に共闘する姿を見ることが出来たのも感無量。あと思っていた以上にコビーって2年後じゃ民衆への知名度と影響力高いんだなぁ。

そしてギア5。スタンピードでもやったのにまたギア4で決めるのか?と思ってはいたが、アニメでの初出しをここでやってくるとは。最後のトドメだけって感じだったし、本格的にやりたい放題な力を振るうのは更に次の映画まで持ち越しなのかな。

原作じゃ結局ワノ国でシャンクスとルフィは再会しなかったばかりだし、そのタイミングで映画に赤髪海賊団初登場だから、余計に観に行きたくさせられたわけだが、その誘いに乗って大正解だった。これはワンピの原作の状況的にも、公開されてる今こそ観るべき映画だと思いました。

・・・ところで、津田健次郎さんの声を最近どこでも聞いてるような気がするのは私だけだろうか?シン・ウルトラマンでも聞いたし、何か他のアニメか実写でも聞いた気がする。

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