Thisコミュニケーション 第25話 四角の移動 感想

6巻も発売されたThisコミュニケーション25話は、連載2周年も兼ねたセンターカラー。これを記念して、担当様がデルウハ殿の等身大パネルを作ったようです。

どこかでこのデルウハ殿を目にすることがあるのかも?

雪山×山荘×事件

犀の村人達&吉永君との戦いは一旦終息したものの、吉永君に位置を知られたこと、交戦して得られた情報等からデルウハ殿は二本足イペリットの討伐作戦を変更。

距離が遠い程威力を増す光線で反撃されるのであれば、砲撃で誘き寄せるという事前の作戦は破綻が確定。迂回して奇襲、それも吉永君に位置を知られたばかりの今の内に速攻を仕掛けることに。「勝機に出んのは自殺も同じ!」って良い言葉だわね。

これまで変態インチキスナッフビデオ愛好家神父という散々な評価をしていた吉永君に対して、多少なり認める所はあるとデルウハ殿の評価が軟化したのは少し驚き。いずれ頃す相手ではあるが、遭遇する機会が増えたことで理解は深まったのでしょうね。

そんな今回は移動の合間に過ごす山小屋の中で、デルウハ殿に頼れない状況を想定した一晩を過ごすという訓練も兼ねる、一話完結なお話。いちこがリーダーになって指示を出し、他のハントレス達がそれに従うというのが基本的な形ですが、今までに比べると6人だけでもまともに進行するようになったのは成長を感じますね。いちこも素直にお礼を言えるようになったし。

にこが割と素直に指示に従うようになったのは、前回のアレの影響でしょうか。ただデルウハ殿の意図に沿うように行動するって感じなので、これは良いことばかりとは限らないかも。

そんなわけで一夜の過ごし方も決まって夜も更けた頃、むつが杭を胸に刺されて氏んでいた!さっすが雪山の山荘、やっぱり事件は起きるんだね!真っ先に疑われるデルウハ殿ですが、流石に合理性の欠片もないハントレス札害なんて真似はしていなかった。

・・・いや、そうだよな訓練で頃したりしないよな?いちこのプランが破綻してるから女の子達の輪の中に入るお茶目な最低殿がそんなデルウハな真似なんてするわけねぇ!ボクハシンジテマシタヨ?

しかしそうなると誰がむつを頃したのかという最初の問題に戻る。理由を探る中で、デルウハ殿はハントレス達が幻覚を見ていると断定。対処しようにも状況は悪化し、幻覚を見たよみに助けるつもりで頃されかけるというこれまでを考えるとあんまり同情の余地が無いピンチを迎えるものの、何とか事態を納めるのだった。

ガスの中和剤とガスが反応すると幻覚を見るというとんでもねぇ欠陥品だったので、ガスの発生地帯では今後もマスクの着用が必須になるっぽい。でもデルウハ殿のことだからさぁ、幻覚作用を発生させられる薬なんて絶対いつか悪用するだろ?分かるぞ。

一晩明けて出発したデルウハ殿達。ハントレス2人に山小屋を運ばせながら行軍するという見開き使ったインパクト抜群の絵面で今回は〆。そういえばハントレスは怪力だったぁ!拠点を持ち運ぶっていう、可能であるならば極めて合理的な行軍を歩兵だけで可能にするってハントレスはマジで理想的な兵器だぁ・・・それを思いつくデルウハ殿もすげぇ。ホラーな一夜も面白かったですが、今回は最後のこのインパクトに全て持っていかれましたね。タイトルの「四角の移動」の意味がこっちにも掛かってるなんて。

そういえば、今回のデルウハ殿は最低なこと一つもしてないな?いやしないならしないに越したことはないんだけど、もうデルウハなことをしていない最低殿には違和感を覚えるようになってしまった。

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